無表情ドールマスター

けんはる

文字の大きさ
上 下
31 / 69

依頼報告と変態遭遇

しおりを挟む
ー錬金術研究所・フラム支部ー
すだち達はカウンターへと向かった
気付いたフィアラは
「お帰りなさいませ、すだち様」
「キュア草採ってきました」
「かしこまりました、こちらに出していただいてもよろしいですか?」
フィアラは銀のトレーをカウンターの上に出した
「わかりました」
すだちはトレーにキュア草を10本を出した
「それでは確認させていただきますので少々お待ちください」
「はい」
フィアラはトレーを持って
奥へと向かった
ー数分後ー
フィアラが戻ってきた
「お待たせ致しました、すだち様」
「いえ、大丈夫です」
フィアラは椅子に座り
「すだち様が採ってきていただいた
キュア草はどれも状態がよろしかったので1本5Rプラスさせていただきますが
よろしいですか?」
「はい、それでお願いします」
「かしこまりました、それではカードをよろしいですか?」
すだちはカードをフィアラに手渡した
「お預かりいたします」
フィアラはカードを読み取り
カードをすだちに返した
「こちらが今回の報酬の150Rでございます、お確かめください」
銀のトレーには100円位の大きさの銀のコインが1枚
10円位の大きさの茶色のコインが5枚置かれていた
「ありがとうございます」
すだちがコインに触れると消えた
「えっ」
すだちが驚いていると
「大丈夫ですよ、財布に自動で収納されているそうですから」
「そうなんですか」
すだちが確認すると150Rがちゃんと増えていた
「他にご用件はございますか?すだち様」
「いえ、特にはないです」
「かしこまりました」
すだちはカウンターを離れ
掲示板へと向かった
(どんな依頼があるのかな?)
掲示板見てると採取依頼や実験の手伝いなどがあり
その中で一番目立つように貼られていた依頼書を読んだ
内容は一行だけだった
僕を興奮させてくれるゴーレム求む
報酬

依頼主
カラン
(興奮させてくれるゴーレム?なんで報酬が書かれてないのかな?聞いてみよ)
すだちはカウンターへ戻り
「すみません、フィアラさん」
フィアラは微笑み
「いかがなさいましたか?すだち様」
「聞きたいことがあるんですが?」
「なんでしょうか?」
「掲示板に貼っていた依頼のことなんですが」
「はい」
「僕を興奮させてくれるゴーレムを求むって何ですか?
それとなんで報酬がないんですか?」
フィアラは微笑んだまま固まった
「フィアラさん?」
「はっ申し訳ありません」
フィアラは慌てて頭を下げた
「いえ、大丈夫です、それでどういうことなんですか?」
「恥ずかしながら、その依頼を出したのは支部長なんです」
「所長って錬金術研究所・フラム支部のですか?」
「はい、そうです」
フィアラは溜め息をつきながら説明してくれた
「カラン支部長はゴーレム研究だけをしている人で
世の中にいる全てのゴーレムを知っていると言っても過言ではないです
しかし、カラン支部長は〈俺が見たことがないゴーレムが何処かにいるはずだ〉って言って」
「それであの依頼ですか、なら見たことないゴーレムと書けばいいのでは?
なぜ僕を興奮させてくれるゴーレムを求むなんですか?」
「カラン支部長が言うには〈ただのゴーレムでは駄目だ、僕を興奮させてくれるゴーレムじゃなければ〉と言うことです」
「そうなんですか、それはなんというか」
「良いんですよ、はっきり変態と言っていただいて」
フィアラがそう言っていると
カウンター奥の扉が開き
数枚の紙を持った白衣の男性が現れた
「フィアラくん、この書類のことなんだけど」
男性はすだちの方を見ると固まり
書類を落とした
「カラン支部長、何してるんですか?」
フィアラはカランに近付き
書類を拾った
「見つけた」
「はい?何ですか
カラン支部長」
「見つけた、僕を興奮させてくれるゴーレム!!」
カランはそう叫ぶと走り出し
カウンターを飛び越え
カボスに抱き付こうとするが
カボスに避けられ
カランは床に派手な音ともに床に激突した




カラン
ー錬金術研究所・フラム支部ーの支部長で
ゴーレムに対してただならぬ愛があり
支部長室にはお気に入りのゴーレムを置いており
良く頬擦りや抱き付いている
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

Another Of Life Game~僕のもう一つの物語~

神城弥生
ファンタジー
なろう小説サイトにて「HJ文庫2018」一次審査突破しました!! 皆様のおかげでなろうサイトで120万pv達成しました! ありがとうございます! VRMMOを造った山下グループの最高傑作「Another Of Life Game」。 山下哲二が、死ぬ間際に完成させたこのゲームに込めた思いとは・・・? それでは皆様、AOLの世界をお楽しみ下さい! 毎週土曜日更新(偶に休み)

ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り

星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!? ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 注意事項 ※主人公リアルチート 暴力・流血表現 VRMMO 一応ファンタジー もふもふにご注意ください。

引退した元生産職のトッププレイヤーが、また生産を始めるようです

こばやん2号
ファンタジー
とあるVRMMOで生産職最高峰の称号であるグランドマスター【神匠】を手に入れた七五三俊介(なごみしゅんすけ)は、やることはすべてやりつくしたと満足しそのまま引退する。 大学を卒業後、内定をもらっている会社から呼び出しがあり行ってみると「我が社で配信予定のVRMMOを、プレイヤー兼チェック係としてプレイしてくれないか?」と言われた。 生産職のトップまで上り詰めた男が、再び生産職でトップを目指す! 更新頻度は不定期です。 思いついた内容を書き殴っているだけの垂れ流しですのでその点をご理解ご了承いただければ幸いです。 ※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。

モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件

こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。 だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。 好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。 これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。 ※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ

生産職から始まる初めてのVRMMO

結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。 そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。 そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。 そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。 最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。 最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。 そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。

アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~

志位斗 茂家波
ファンタジー
新入社員として社会の波にもまれていた「青葉 春」。 社会人としての苦労を味わいつつ、のんびりと過ごしたいと思い、VRMMOなるものに手を出し、ゆったりとした生活をゲームの中に「ハル」としてのプレイヤーになって求めてみることにした。 ‥‥‥でも、その想いとは裏腹に、日常生活では出てこないであろう才能が開花しまくり、何かと注目されるようになってきてしまう…‥‥のんびりはどこへいった!? ―― 作者が初めて挑むVRMMOもの。初めての分野ゆえに稚拙な部分もあるかもしれないし、投稿頻度は遅めだけど、読者の皆様はのんびりと待てるようにしたいと思います。 コメントや誤字報告に指摘、アドバイスなどもしっかりと受け付けますのでお楽しみください。 小説家になろう様でも掲載しています。 一話あたり1500~6000字を目途に頑張ります。

チートスキルで無自覚無双 ~ゴミスキルばかり入手したと思ってましたが実は最強でした~

Tamaki Yoshigae
ファンタジー
北野悠人は世界に突如現れたスキルガチャを引いたが、外れスキルしか手に入らなかった……と思っていた。 が、実は彼が引いていたのは世界最強のスキルばかりだった。 災厄級魔物の討伐、その素材を用いてチートアイテムを作る錬金術、アイテムを更に規格外なものに昇華させる付与術。 何でも全て自分でできてしまう彼は、自分でも気づかないうちに圧倒的存在に成り上がってしまう。 ※小説家になろうでも連載してます(最高ジャンル別1位)

三男のVRMMO記

七草
ファンタジー
自由な世界が謳い文句のVRMMOがあった。 その名も、【Seek Freedom Online】 これは、武道家の三男でありながら武道および戦闘のセンスが欠けらも無い主人公が、テイムモンスターやプレイヤー、果てにはNPCにまで守られながら、なんとなく自由にゲームを楽しむ物語である。 ※主人公は俺TUEEEEではありませんが、生産面で見ると比較的チートです。 ※腐向けにはしませんが、主人公は基本愛されです。なお、作者がなんでもいける人間なので、それっぽい表現は混ざるかもしれません。 ※基本はほのぼの系でのんびり系ですが、時々シリアス混じります。 ※VRMMOの知識はほかの作品様やネットよりの物です。いつかやってみたい。 ※お察しの通りご都合主義で進みます。 ※世界チャット→SFO掲示板に名前を変えました。 この前コメントを下された方、返信内容と違うことしてすみません<(_ _)> 変えた理由は「スレ」のほかの言い方が見つからなかったからです。 内容に変更はないので、そのまま読んで頂いて大丈夫です。

処理中です...