小人のポルク

けんはる

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運動

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「ごちそうさまでした」
「もう良いのかい?ポルク」
「はい、おなかいっぱいです」
ポルクはお腹を両手で叩いた
「そうかい、なら良いんだけど」
「はい、それじゃあそろそろパトロールに行きます」
「そうかい、気をつけてね」
ポルクは靴を履き、キャルの背中に乗り
「はい、クッキー美味しかったです」
キャルは飛び立ち、ムルの工房を後にした
「つい、美味しくて2枚も食べちゃったよ、キャル」
キャルも同意するように頷いた
「でも、このままじゃスズさんのアップルパイが食べれなくなるからどこかで降りて、運動しないといけないな?そうだ、あそこに行こう!キャル」
キャルは頷き、ある場所を目指した

キャルは庭に降りた
「今日はしてるかな?」
ポルクはキャルから降り、回りを見回すと親子らしき二人組を見つけ
「今日もやってる」
父親のサグさんと息子のジク君
フィルさんはこの街の衛兵で
休みの日にはジク君と一緒に剣の稽古をしている
ポルクは気付かれないように親子へと近付いた
「今日も素振り百回からだ」
「はい」
ポルクが近付くとジクが木剣で素振りを始めた
「僕も」
ポルクも鞄から木の枝を取り出し、素振りを始めた
ジクにとって稽古の時間は唯一サグと一緒に居れる時間なので
ポルクは邪魔をしないように稽古に参加している
「よし、次は型の練習だ、まずは上段」
「はい」
ジクは木剣を頭上まで持っていき、振り下ろした
「僕も」
ポルクも木の枝を降り下ろした
「よし、もう1回」
ジクとポルクの練習は一時間も続いた
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