完全武装少女

けんはる

文字の大きさ
上 下
4 / 31

[戦闘開始]

しおりを挟む
「でっどうしてなんですか?アトラスの趣味ですか」
ジャンヌは冷たい目でアトラスを見ていた
「違うわ!!」
「冗談ですよ」
「無表情で言われると冗談に聞こえねぇよ」
「そうですか」
「じゃあ、説明するぞ」
「お願いします」
「ジャンヌが来ている服は魔装〈純潔の乙女ジャンヌ・ダルク〉」
「〈純潔の乙女ジャンヌ・ダルク〉」
「その服を着ていると身体能力が数十倍に上がり、ダメージを受けても回復する」
「すごいですね」
「すごいんだよ、それと一つだけ固有能力がある」
「固有能力?」
「そうだ、ジャンヌが着ている魔装の固有能力は〈完全武力〉ありとあらゆる武器を造り出し、使いこなせる能力だ」
「それは私が考えた武器でも大丈夫ですか?」
「あぁ大丈夫だ」
「どうすれば良いのですか?」
「まず目を瞑り」
ジャンヌは目を瞑った
「後は想像するだけでいい」
「それだけ?」
「あぁだけど、どういう武器か細かく想像しなければ、現れることはない、それに馴れれば目を瞑る必要もない」
「わかった」
ジャンヌは集中し始めた
ジャンヌの周りに野球ボール位の大きさの光の玉が4つ現れた
光が消えるとレンズのついた銀色の玉が浮いていた
「ターゲット捕捉、発射」
レンズから赤い光線がイソギンチャク目掛けて飛んでいき
爆発を起こし土煙が起こった
「すごい威力」
「おい、ジャンヌ」
「なんですか、アトラス」
「その武器はなんだ?」
「さぁなんなのでしょ?」
「知らねぇのになんで現れたんだよ」
「あぁすみません、知らないというのは武器の正式名称のことで、武器その物はお姉ちゃんが見ていたアニメから使わさせてもらいました」
「そうか」
「はい、やはり名前はつけた方が良いですか?」
「どっちでもいい」
「そうですか、名前がないのも不便なので〈流星〉と名付けときましょうか」
「ちなみになんでその名前なんだ?」
「なんとなくです」
「そうかよ」
「それよりもアトラス」
「なんだ?」
「倒せましたかね?」
「どうだろな」
土煙が晴れてくると触手の何本かを失ったイソンギンチャクが現れた
「倒せませんでしたか」
「やっぱりな」
「やっぱりというのは?」
「あいつの中心に黒い石があるのが見えるか?」
ジャンヌは目を凝らし、イソギンチャクを見ると10cm位の黒い石が見えた 
「見えました、あれは?」
「あれは魔石と言って、あのイソギンチャクを生み出した原因だ」
「そうなんですか、じゃああの魔石を壊さない限り」
「倒せない」
「じゃあ、もう一度〈流星〉を使いますか?」
「無理だな、見てみろ」
イソギンチャクは失った箇所から触手を生やした
「復活するんですね、じゃあどうすれば?」
「直接壊すしかない」
「直接ですか、わかりました」
ジャンヌは〈流星〉を消した
「なんか方法があるのか?」
「まぁまずはあの触手を封じします」
「どうやって?」
「こうやってです」
ジャンヌは目を瞑り、右手を上げ降り下ろすと
上から何かがイソギンチャクに降り注ぎ、土煙が起こった
「何をしたんだ?」
「見てればわかります」
土煙が収まると何かによって地面に触手を貼り付けられて動けないイソギンチャク
「あれは針か?」
「そう、針、あれの動きを封じるのにはピッタリだと思って」
ジャンヌは目を瞑り、金属バットを作り出した
「なんで金属バット?」
「なんとなくです、じゃあ行きましょうか」
そう言うとイソギンチャクに向かって走った
イソギンチャクは針で押さえられている触手を引きちぎり、新しく触手を生やしてジャンヌに襲い掛かった
「しつこい」
ジャンヌは触手を軽くかわし、石の元へたどり着き
金属バットを両手で握り
「これで終わり」
降り下ろし石を叩き割った
するとイソギンチャクは光の粒子となり
元の大きさに戻った
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

ヒーロー?

奈落
SF
TSFの短い話です 怪獣が現れた。俺は変身して戦う。切り札の必殺技が怪獣を倒す。俺は…ヒーロー?

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

ヒナの国造り

市川 雄一郎
SF
不遇な生い立ちを持つ少女・ヒナこと猫屋敷日奈凛(ねこやしき・ひなりん)はある日突然、異世界へと飛ばされたのである。 飛ばされた先にはたくさんの国がある大陸だったが、ある人物から国を造れるチャンスがあると教えられ自分の国を作ろうとヒナは決意した。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る

マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。 思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。 だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。 「ああ、抱きたい・・・」

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

【SF短編集】機械娘たちの憂鬱

ジャン・幸田
SF
 何らかの事情で人間の姿を捨て、ロボットのようにされた女の子の運命を描く作品集。  過去の作品のアーカイブになりますが、新作も追加していきます。

処理中です...