異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

文字の大きさ
上 下
198 / 243

198 修学旅行初日です 6

しおりを挟む
 ここは飛行島のファームゲートです。

 私たちはファームから戻ってきました。蔵が出現しています。

アンナ「その蔵はアイテムボックスになっています。中に収穫した作物や
    加工食品などが入っています。手で触れてみてください」

男子 「ほんとだ。食材がいっぱい入ってる」
アンナ「もし自由時間に料理をしたい人がいれば、
    ここから食材を取り出して構いません」

アンナ「B組の生徒が待っています。行きましょう」

 私たちはゲートを出て、B組のところに向かいました。

アンナ「お待たせしました」

アンナ「次は遊覧飛行です」

 わたしは、アイテムボックスから大型のMTVを2機だしました。

男子 「おおお・・・」
男子 「すげえ」

 1号機は金色で側面にAの文字が入っています。2号機は銀色で側面にBの文字が入っています。
 わたしはタラップを降ろしました。

アンナ「これはMTVと言います。魔法結界で作った乗り物です。
    動力や操縦はすべて魔法で行います」

アンナ「それではA組とB組、分かれて乗ってください。
    先生方は一番前の席に座ってください」

 わたしが最初に乗り、そのあと生徒が乗り込みます。

男子 「透明になってる」
女子 「なんかすごいね」

 最後に先生が乗り、前の席に座りました。全員乗ったのでタラップを上げます。

 わたしは操縦席に座っていますが、やはりこの制服で操縦席に座るのは変ですね。
 そもそもこの操縦席は飾りです。わたしは操縦席の横に立ち、客席を向いて案内することにしました。

アンナ「発進します」

 MTVは、ゆっくり垂直に上昇します。2号機も続きます。

男子 「すげえ」
女子 「飛んでる」
男子 「こんな形してたのか」
女子 「葉っぱみたい」

 今度は飛行島の上空を旋回飛行します。
 皆さん、上空から飛行島の写真を撮っています。

アンナ「この飛行島は全長2400m、幅1500mあります。
    高度は1000mです。飛行して移動することも可能ですが、
    今は日本と時差を合わせた経度に固定しています」

 今度は高度を降ろし、飛行島の外周に沿って飛行します。

 次は飛行島の真下をゆっくり通過します。

女子 「すごーい」
男子 「うわー」
男子 「すげえ」
女子 「本当に島が浮かんでる」

 皆さん、感動しています。
 MTVは陸地に向かって飛行します。
 海岸を通り過ぎ、森の上空を飛行して山に向かいました。

女子 「きれいな景色」

 山脈に沿って飛行したあと、谷、川、湖の上空を飛行しました。

 再び海岸上空に戻り、今度はゆっくりと高度を下げて海に着水、海上を航行します。

女子 「すごーい」
男子 「船になった」

 今度はMTVを潜航させて、海中を進みます。

女子 「すごーい」
男子 「潜水艦」
男子 「すげえ」
女子 「海面がキラキラしてきれい」
女子 「魚がいる」

 MTV外洋に向かいます。
 生き物群れが近づいてきます。

アンナ「皆さん、右を見てください」

男子 「イルカ」
女子 「すごーい」
男子 「初めて見た」
女子 「かわいい」

 イルカは全部で6頭います。
 わたしはスマホで陽子さんに連絡をします。

アンナ「陽子さん、イルカの群れを発見しました。
    1号機の右舷うげんを並走してください」
陽子 「はい」

 イルカが泳ぐ姿がよく見えます。

 今度はMTVを浮上させ、海上を航行します。
 イルカは海面をジャンプしながら泳いでいます。

男子 「すげえ」
女子 「ジャンプしてる」
女子 「楽しそう」

 しばらくイルカと並走します。
 やがてイルカは、魚の群れを見つけてMTVから離れていきました。

女子 「バイバーイ」
女子 「楽しかったね」

 私たちも昼食にしましょう。

アンナ「陽子さん、飛行島に戻ります」
陽子 「はい」

 MTVは離水して、飛行しながら戻ります。

 MTVは飛行島に戻ってきました。
 上空を旋回飛行したあと、ゆっくりと降下、着地しました。

アンナ「お疲れ様でした。遊覧飛行は終了です」

女子 「めっちゃ楽しかった」
女子 「面白かったね」

アンナ「志村先生、先に降りてください」
志村 「わかりました」

 わたしはタラップを降ろします。

 先生がMTVを降りて、生徒が続いて降ります。
 生徒が全員降りたのを確認して、最後に私が降りました。

 わたしは2機のMTVを収納します。

男子 「おおお・・・」

アンナ「これからコテージに向かいます」

 私たちは、コテージの前にきました。

アンナ「ここが宿泊するコテージです。屋内は上履きを使ってください。
    靴はアイテムボックスに収納してください。
    皆さん以外に宿泊客はいません。貸し切りです」

 わたしは玄関扉を開放状態にしました。

アンナ「さあ、どうぞ」

 わたしはルームシューズに履き替えます。

アンナ「トイレはこちらです。皆さんが泊まる客室は2階にあります。
    扉にプレートがかかっています。自分の部屋を確認してください。
    それが終わったら、1階のダイニングで昼食にします」

 A組の生徒は2階の客室に向かいました。
 B組の生徒も同様に案内します。

アンナ「先生方はこちらです」

 わたしは先生を1階の客室に案内します。
 1階の客室にも名前入りのプレートがかけてあります。

アンナ「ここは高木先生と加藤先生の部屋です」

 二人は客室に入りました。

アンナ「志村先生は隣の部屋です」

アンナ「この部屋を使ってください」
志村 「ありがとう」
アンナ「ダイニングにお待ちしています」



 昼食の準備をしましょう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冷宮の人形姫

りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。 幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。 ※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。 ※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので) そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

処理中です...