143 / 243
143 恐竜ツアー2日目です 3
しおりを挟む
ここは、乾燥した草原地帯です。
近くに山があり、目の前に小さな川があります。
私たちは熱帯雨林から転移してきました。
いま低空をゆっくり飛行しています。
目の前に川で水を飲む、哺乳類がいます。
西川 「ライオン?」
中村 「いや、牙を見ろ。あれはスミロドンだ。」
西川 「本当だ。牙がでかい。」
スミロドンは全長2m、全身がうす茶色の哺乳類、サーベルタイガーの一種です。
上顎にある大きい二本の牙と短い尻尾が特徴です。
私たちはMTVで近づき、撮影を始めました。
中村 「あの大きな牙、かっこいいな」
西川 「はい。ゲームに登場するモンスターみたいです」
吉田 「うんうん」
西川 「サーベルタイガーは虎に近いイメージだったけど、
実際の見た目はライオンに近いですね。たてがみは無いですが」
中村 「そうだな・・・頭が大きくて、前足の筋肉が発達してる。
現代のネコ科と比べると雰囲気がかなり違うな」
西川 「はい。違いますね」
スミロドンは水を飲み終えて歩き始めました。
アンナ「一緒に写真を撮りましょう」
カシャ。
中村 「獲物を倒すところが見たいな」
アンナ「近くに動物はいません」
中村 「そうか」
スミロドンは木陰に入り、休んでいます。
中村 「この様子じゃ、狩りをしそうにないな」
西川 「無理ですね・・・昼寝をしてます」
中村 「しょうがない・・・アンナ、次を案内してくれ」
アンナ「はい」
アンナ「移動します・・・転移」
* * *
ここは陸地から数km離れた海の上空です。
わたしはMTVをゆっくり降下させました。そして着水、潜航させます。
海水は澄んでいて、きれいです。目の前をウミガメが泳いでいます。
中村 「でけえ・・・アーケロンか」
アンナ「はい。そうです」
アーケロンは全長4m、ひれを伸ばした横幅は5m、甲羅の大きさは2.3mあります。
史上最大級のウミガメです。全身が濃いグレー、甲羅には斑模様があります。
私たちは撮影を開始しました。
様々なアングルで撮影をします。
西川 「大きい・・・日本の水族館で飼育するのは無理ですね」
吉田 「うん」
ウミガメが泳ぐ先に、クラゲがいます。
ぱくっ。
一口で食べてしまいました。
その後も目の前に現れるクラゲを次々と食べていきます。
アンナ「記念写真を撮りましょう」
わたしは三人とウミガメの写真を撮ります。」
カシャ。
水族館で撮った写真みたいですが・・・まあいいでしょう。
アンナ「移動しますが、よろしいですか?」
中村 「いいぜ」
西川 「いいよ」
吉田 「うん」
わたしは陸地に向かって潜航しました。
*
しばらく潜航すると、海底が浅くなってきました。海底にも陽光が届きます。岩と砂が入り交じった地形です。
わたしは海底近くでMTVを停止させました。
アンナ「皆さんに面白い生き物をお見せします」
わたしは座席から立ち上がり、アイテムボックスから小さなハイテーブルを出しました。その上に結界で小型の水槽を作ります。
アンナ「転移」
ちゃぷん。
水槽の中に、海水ごと小さな生き物を転移させました。
アンナ「これを見てください。」
三人 「ん?」
西川 「オパビニア」
アンナ「ご存知でしたか」
西川 「すごい。本物だ。しかも生きてる」
オパビニアはカンブリア紀に生息していた甲殻類です。全長7cm、茶褐色、側面にヒレがたくさんあります。目は5つ、細い管の先に口があるユニークな生き物です。
中村 「昔、学会で復元図を発表したとき、会場が大爆笑したというヤツか?」
西川 「そうです」
アンナ「そんなことがあったんですね」
三人は水槽を取り囲んで撮影しています。
中村 「こういうのもいいな」
吉田 「うん」
西川 「最高です」
西川さんのテンションが高いです。
西川 「アンナさん、他にもカンブリア紀の生き物はいますか?
例えば、アノマロカリスとか」
アンナ「アノマロカリスは前に見たことがあります」
西川 「僕も見たい」
中村 「俺も見たい」
吉田 「わ、私も」
アンナ「わかりました。ちょっと待ってください」
わたしは千里眼を使ってアノマロカリスの生息場所を確認します。
いました。
アンナ「次はアノマロカリスを見に行きます」
わたしは、水槽の上部を結界で閉じました。そして水槽をMTVの側面に押しあてました。
水槽の中身は外へ、水槽はMTVに吸収されました。
海に戻ったオパビニアは元気に泳いでいます。ハイテーブルはアイテムボックスに収納しました。
アンナ「浮上します」
MTVは海上に浮上しました。
アンナ「移動します・・・転移」
私たちは次の場所に転移しました。
近くに山があり、目の前に小さな川があります。
私たちは熱帯雨林から転移してきました。
いま低空をゆっくり飛行しています。
目の前に川で水を飲む、哺乳類がいます。
西川 「ライオン?」
中村 「いや、牙を見ろ。あれはスミロドンだ。」
西川 「本当だ。牙がでかい。」
スミロドンは全長2m、全身がうす茶色の哺乳類、サーベルタイガーの一種です。
上顎にある大きい二本の牙と短い尻尾が特徴です。
私たちはMTVで近づき、撮影を始めました。
中村 「あの大きな牙、かっこいいな」
西川 「はい。ゲームに登場するモンスターみたいです」
吉田 「うんうん」
西川 「サーベルタイガーは虎に近いイメージだったけど、
実際の見た目はライオンに近いですね。たてがみは無いですが」
中村 「そうだな・・・頭が大きくて、前足の筋肉が発達してる。
現代のネコ科と比べると雰囲気がかなり違うな」
西川 「はい。違いますね」
スミロドンは水を飲み終えて歩き始めました。
アンナ「一緒に写真を撮りましょう」
カシャ。
中村 「獲物を倒すところが見たいな」
アンナ「近くに動物はいません」
中村 「そうか」
スミロドンは木陰に入り、休んでいます。
中村 「この様子じゃ、狩りをしそうにないな」
西川 「無理ですね・・・昼寝をしてます」
中村 「しょうがない・・・アンナ、次を案内してくれ」
アンナ「はい」
アンナ「移動します・・・転移」
* * *
ここは陸地から数km離れた海の上空です。
わたしはMTVをゆっくり降下させました。そして着水、潜航させます。
海水は澄んでいて、きれいです。目の前をウミガメが泳いでいます。
中村 「でけえ・・・アーケロンか」
アンナ「はい。そうです」
アーケロンは全長4m、ひれを伸ばした横幅は5m、甲羅の大きさは2.3mあります。
史上最大級のウミガメです。全身が濃いグレー、甲羅には斑模様があります。
私たちは撮影を開始しました。
様々なアングルで撮影をします。
西川 「大きい・・・日本の水族館で飼育するのは無理ですね」
吉田 「うん」
ウミガメが泳ぐ先に、クラゲがいます。
ぱくっ。
一口で食べてしまいました。
その後も目の前に現れるクラゲを次々と食べていきます。
アンナ「記念写真を撮りましょう」
わたしは三人とウミガメの写真を撮ります。」
カシャ。
水族館で撮った写真みたいですが・・・まあいいでしょう。
アンナ「移動しますが、よろしいですか?」
中村 「いいぜ」
西川 「いいよ」
吉田 「うん」
わたしは陸地に向かって潜航しました。
*
しばらく潜航すると、海底が浅くなってきました。海底にも陽光が届きます。岩と砂が入り交じった地形です。
わたしは海底近くでMTVを停止させました。
アンナ「皆さんに面白い生き物をお見せします」
わたしは座席から立ち上がり、アイテムボックスから小さなハイテーブルを出しました。その上に結界で小型の水槽を作ります。
アンナ「転移」
ちゃぷん。
水槽の中に、海水ごと小さな生き物を転移させました。
アンナ「これを見てください。」
三人 「ん?」
西川 「オパビニア」
アンナ「ご存知でしたか」
西川 「すごい。本物だ。しかも生きてる」
オパビニアはカンブリア紀に生息していた甲殻類です。全長7cm、茶褐色、側面にヒレがたくさんあります。目は5つ、細い管の先に口があるユニークな生き物です。
中村 「昔、学会で復元図を発表したとき、会場が大爆笑したというヤツか?」
西川 「そうです」
アンナ「そんなことがあったんですね」
三人は水槽を取り囲んで撮影しています。
中村 「こういうのもいいな」
吉田 「うん」
西川 「最高です」
西川さんのテンションが高いです。
西川 「アンナさん、他にもカンブリア紀の生き物はいますか?
例えば、アノマロカリスとか」
アンナ「アノマロカリスは前に見たことがあります」
西川 「僕も見たい」
中村 「俺も見たい」
吉田 「わ、私も」
アンナ「わかりました。ちょっと待ってください」
わたしは千里眼を使ってアノマロカリスの生息場所を確認します。
いました。
アンナ「次はアノマロカリスを見に行きます」
わたしは、水槽の上部を結界で閉じました。そして水槽をMTVの側面に押しあてました。
水槽の中身は外へ、水槽はMTVに吸収されました。
海に戻ったオパビニアは元気に泳いでいます。ハイテーブルはアイテムボックスに収納しました。
アンナ「浮上します」
MTVは海上に浮上しました。
アンナ「移動します・・・転移」
私たちは次の場所に転移しました。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる