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099 新婚旅行2日目です 4
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ここは島の海岸です。
海を見ながらの昼食を終えたところです。三人でおしゃべりしています。
*
アンナ「そろそろ移動します」
朝美 「海、楽しかったね」
政樹 「うん。面白かった」
アンナ「魔法で移動します・・・転移」
* * *
山の麓に転移しました。
政樹 「あれ? 日本?」
朝美 「富士山? ん? 微妙に違うような・・・」
アンナ「ここは日本ではなく、異世界です」
私たちの目の前に、富士山そっくりの山があります。
標高は約4000メートルです。
アンナ「富士山にそっくりなので、わたしは異世界富士と呼んでいます」
政樹 「ビックリした。日本に帰って来たかと思った。 ww 」
朝美 「 ww ほんと、そっくりね。面白い」
二人は山の写真を撮ります。
わたしも二人と山の写真を撮りました。
カシャ。
異世界で撮影したとは思えない写真です。
政樹 「ひょっとして、登山か?」
アンナ「いいえ。魔法で山頂に行きます」
朝美 「山頂に行くの?」
アンナ「はい。まずは、高山病対策のために魔法で身体を強化します」
赤血球が増えるイメージで二人に魔法をかけます。
アンナ「身体強化」
アンナ「アイテムボックスの中に防寒着があるので着てください」
*
二人が防寒着を着ました。
三人で手をつなぎ、魔法で飛翔します。
前方には、風よけの結界が張ってあります。
山の斜面が少しずつ近づいてきます。
政樹 「少しだけ自分の足で登ってみたいんだけどいい?」
アンナ「はい」
わたしは山の斜面に着地しました。
*
その30秒後。
朝美 「無理」
政樹 「これは無理だ」
日本の富士山と違い、登山ルートが整備されていません。登山は無理です。
私たちは再び飛翔しました。
*
もうすぐ山頂です。
私たちは山頂の平らなところに着地しました。
富士山と同じように火口があります。
アンナ「どうですか、この景色?」
政樹 「すげえ」
朝美 「すごいね」
政樹 「よし、パノラマ撮ろう」
朝美 「私も」
わたしは、邪魔にならないように飛翔しました。
ふたりは背中合わせになり、風景を撮影します。
政樹 「まさに絶景だな」
朝美 「うん。それに、空がきれい」
政樹 「そう言えば空の色が濃いよな」
朝美 「写真でこう言う景色見たことあるけど、
実際に見た方が何倍もすごいね」
政樹 「うん。苦労して山に登る人の気持ちが少しわかった気がする」
朝美 「そうだね」
政樹 「ひょっとしてこの山頂に到達したのって、俺らが最初か?」
アンナ「そうかもしれません。
普通の人がこの山を登れるとは思えません」
朝美 「でも私たちだって、登山したとは言えないよね」
政樹 「だよな」
*
アンナ「それでは下に降りましょうか」
朝美 「下山するの?」
アンナ「いいえ。火口の中に降ります」
政樹 「火口の中?」
朝美 「なにかあるの?」
アンナ「火口の中を見てください」
政樹 「なんか目立つ青い岩があるな」
朝美 「いま動いたような・・・」
アンナ「ブルードラゴンです。」
政樹 「マジで?」
アンナ「はい」
朝美 「大丈夫?」
アンナ「はい。大丈夫です」
私たちは手をつなぎ、飛翔で火口に降ります。
ドラゴンの周囲は平らになっています。
近づくと、ドラゴンの体表は陽の光でキラキラと輝いていいます。
まるでサファイアのようです。
わたしはドラゴンの前に着地しました。
アンナ「寝ているところを起こして、すみません。
差し入れを持って来ました」
わたしは地面にバナナの葉を敷き、イノシシの丸焼きを出しました。
特製のたれを塗った焼きたてです。
ドラゴンは、それを骨ごとバリバリ食べます。
アンナ「お酒もあります」
わたしは樽酒を出しました。飛行島で作っている日本酒です。
上蓋はありません。
陽子さんの話によると、このお酒は前世のわたしが料理酒として作っていたものだそうです。
そして時々飛行島にやって来るドラゴンに振る舞っていたそうです。
ドラゴンは魔法で器用にお酒を飲んでいます。
喜んでいるように見えます。
二人を見ると、呆然としています。
そうなりますよね。ふつう。
アンナ「ドラゴンさん、写真撮ってもいいですか?」
ドラゴン「・・・・・・」
たぶん『好きにしろ』と言った感じですね。
アンナ「写真を撮ります」
わたしは少し下がって構図を決めます。
二人はドラゴンの前に立ちました。
アンナ「笑ってください」
二人の顔は少し引きつっています。
ドラゴンはカメラ目線です。
カシャ。
アンナ「ドラゴンさん、ありがとうございます」
いい写真が撮れました。
海を見ながらの昼食を終えたところです。三人でおしゃべりしています。
*
アンナ「そろそろ移動します」
朝美 「海、楽しかったね」
政樹 「うん。面白かった」
アンナ「魔法で移動します・・・転移」
* * *
山の麓に転移しました。
政樹 「あれ? 日本?」
朝美 「富士山? ん? 微妙に違うような・・・」
アンナ「ここは日本ではなく、異世界です」
私たちの目の前に、富士山そっくりの山があります。
標高は約4000メートルです。
アンナ「富士山にそっくりなので、わたしは異世界富士と呼んでいます」
政樹 「ビックリした。日本に帰って来たかと思った。 ww 」
朝美 「 ww ほんと、そっくりね。面白い」
二人は山の写真を撮ります。
わたしも二人と山の写真を撮りました。
カシャ。
異世界で撮影したとは思えない写真です。
政樹 「ひょっとして、登山か?」
アンナ「いいえ。魔法で山頂に行きます」
朝美 「山頂に行くの?」
アンナ「はい。まずは、高山病対策のために魔法で身体を強化します」
赤血球が増えるイメージで二人に魔法をかけます。
アンナ「身体強化」
アンナ「アイテムボックスの中に防寒着があるので着てください」
*
二人が防寒着を着ました。
三人で手をつなぎ、魔法で飛翔します。
前方には、風よけの結界が張ってあります。
山の斜面が少しずつ近づいてきます。
政樹 「少しだけ自分の足で登ってみたいんだけどいい?」
アンナ「はい」
わたしは山の斜面に着地しました。
*
その30秒後。
朝美 「無理」
政樹 「これは無理だ」
日本の富士山と違い、登山ルートが整備されていません。登山は無理です。
私たちは再び飛翔しました。
*
もうすぐ山頂です。
私たちは山頂の平らなところに着地しました。
富士山と同じように火口があります。
アンナ「どうですか、この景色?」
政樹 「すげえ」
朝美 「すごいね」
政樹 「よし、パノラマ撮ろう」
朝美 「私も」
わたしは、邪魔にならないように飛翔しました。
ふたりは背中合わせになり、風景を撮影します。
政樹 「まさに絶景だな」
朝美 「うん。それに、空がきれい」
政樹 「そう言えば空の色が濃いよな」
朝美 「写真でこう言う景色見たことあるけど、
実際に見た方が何倍もすごいね」
政樹 「うん。苦労して山に登る人の気持ちが少しわかった気がする」
朝美 「そうだね」
政樹 「ひょっとしてこの山頂に到達したのって、俺らが最初か?」
アンナ「そうかもしれません。
普通の人がこの山を登れるとは思えません」
朝美 「でも私たちだって、登山したとは言えないよね」
政樹 「だよな」
*
アンナ「それでは下に降りましょうか」
朝美 「下山するの?」
アンナ「いいえ。火口の中に降ります」
政樹 「火口の中?」
朝美 「なにかあるの?」
アンナ「火口の中を見てください」
政樹 「なんか目立つ青い岩があるな」
朝美 「いま動いたような・・・」
アンナ「ブルードラゴンです。」
政樹 「マジで?」
アンナ「はい」
朝美 「大丈夫?」
アンナ「はい。大丈夫です」
私たちは手をつなぎ、飛翔で火口に降ります。
ドラゴンの周囲は平らになっています。
近づくと、ドラゴンの体表は陽の光でキラキラと輝いていいます。
まるでサファイアのようです。
わたしはドラゴンの前に着地しました。
アンナ「寝ているところを起こして、すみません。
差し入れを持って来ました」
わたしは地面にバナナの葉を敷き、イノシシの丸焼きを出しました。
特製のたれを塗った焼きたてです。
ドラゴンは、それを骨ごとバリバリ食べます。
アンナ「お酒もあります」
わたしは樽酒を出しました。飛行島で作っている日本酒です。
上蓋はありません。
陽子さんの話によると、このお酒は前世のわたしが料理酒として作っていたものだそうです。
そして時々飛行島にやって来るドラゴンに振る舞っていたそうです。
ドラゴンは魔法で器用にお酒を飲んでいます。
喜んでいるように見えます。
二人を見ると、呆然としています。
そうなりますよね。ふつう。
アンナ「ドラゴンさん、写真撮ってもいいですか?」
ドラゴン「・・・・・・」
たぶん『好きにしろ』と言った感じですね。
アンナ「写真を撮ります」
わたしは少し下がって構図を決めます。
二人はドラゴンの前に立ちました。
アンナ「笑ってください」
二人の顔は少し引きつっています。
ドラゴンはカメラ目線です。
カシャ。
アンナ「ドラゴンさん、ありがとうございます」
いい写真が撮れました。
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