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先行投資・俺だけの人。
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※お漏らし表現があるので、苦手な方はご注意ください!※このページは読み飛ばしても問題ないかと。
*
―ジュルルルル、ジュル。
ジュルルルルル。
厭らしい音。どぷり、と、溢れる蜜。
それを、一滴残らず吸われる。もう、何度も…。
何度も…。
ゆらゆらと、視界に入る樹がゆれる。焦点があわず、どこかぼんやりとしている。
眼鏡を外したときのようだ。
周りは、貧血でも起こした時のように、青い。
カチャン、と金属があたる音が絶えず聞こえる。
手首は、手錠で擦り切れて随分と、痛い。
グチュグチュ、グチュグチュ。
まるで、そこが女の性器のように濡れ、樹のペニスを離さない。
「ほら、公久さん、もう俺たちは離れられないんだよ。こうして、繋いじゃったから…」
「公久さん、公久さんの、ミルクちょうだい。俺のもいっぱいここに注いであげるから」
「公久さん…公久さん」
―公久さん。
樹の、切羽詰ったような声が鼓膜を震わせる。
何度も樹に、ペニスを咥えられ、強制的に射精を促された。
私が吐いた白濁は何度も、樹の口内へと消え、代わりに何度も樹は私の中へと熱い精液を注ぎ込む。
何度も何度も挿れられているそこは、私の意思とは裏腹に、樹のモノを喜び、そこを突かれる度に甘い喘声が漏れる。
無理やり強制的に出すことを強いられる精液と喘声。
抵抗など、許されない。
抵抗するたびに、より強く責められ、狂おしいほどの快感の中へ落とされる。
「公久さん、ほら…」
「…ふ…っ、っ、」
樹の上に跨り、自ら腰を振る。これは…座位、だろうか。
樹のモノがいいところを突くたびに、身体は跳ね、より深く樹を飲みこんでいく。
私を落とすのも樹だけ、そして、私を助けられるのも、樹だけ。
樹しか、いない。私を生かすのも、殺すのも。
鳥かごのような小さな部屋。終わらない遊戯。秘め事。
それは、一日だけじゃなく、その次の日も、次の日も行われた。
樹につながれて、排泄さえも自由に出来ない。
まるで…、ペット以下の存在。
人として扱えてもらえない。
そこに私の自由も、意思もない。
奪われてしまった。
常識も、理性も、なにもかも…。
もう、私が私でいられない。
「公久さん、出していいよ、見てあげるから、」
そういって、クスリと笑う樹に排泄を促された瞬間、私の中で〝なにか〟が壊れた。私の全ては、樹に管理されていた。
「いつきぃ…あああああ…、」
ぐっと、腹を押され、我慢していた尿が出る。
じょろじょろ、と、勢いよく出ていくそれは、ぐっしょりと、太ももを濡らしていく。
樹は、その様子をじっと見つめて、私が尿を全て出し終わると、やんわりとそこを撫でる。
「おもらし、しちゃったね…公久さん…」
「…、」
「これ、公久さんが出したんだよ?子供みたいに、俺の前で、おもらししちゃったんだよ…」
「あ…ああ…」
「可愛かったよ、公久さん、」
ペロリ、と、樹は至極恍惚の笑みを浮かべて、私の頬をまるで犬のようにぺろぺろと舐めた。
「ほら、また、たってきた…公久さんって、欲張りだね、そんなに欲しいの?」
「いあああ…」
今まで培っていた私のプライド。
樹の前で見せていた、〝出来る大人であろうとした自分〟
それが、こなごなに砕けていく。
樹は私の腰を抱え直し、私のアナルに樹のペニスを充てる。
「ほら、公久さん、腰、下ろして、」
「…、」
「そうじゃなきゃ、ずっと、このままだよ…」
「…っ、」
「いいの…?」
クスリ、と笑んで、樹は私の太ももに手を這わせる。
そこは、先ほど私が出したもので温かい。
樹はその手が濡れるのも構わずに、愛おしそうにゆっくりとそこを撫で続ける。
「いつき…、」
「ん?」
「っ、あ…、」
ふ、と力を抜いた瞬間、ずず、と樹の怒張が私の中へ入ってくる。
もう、何度も出入りしている、それ。
なのに、いれた瞬間、少し痛くて、じわりと涙が浮かぶ。
樹の前では、しっかりした自分でいたかった。
常識のある、樹にいつまでも尊敬されるような人間になりたかった。
樹が軽蔑せず、ずっと一緒にいてくれるような、そんな人間でありたかった。
しかし、今は、その感情がもうなくなってしまったかのように、樹の身体に跨り、腰を揺らした。
――――――――
縋れるのは、樹だけ
樹しか、いない
「いつき…あ…ぁ…ん…」
「公久さん…」
繰り広げる怒涛の行為。
混じり合う、違いの液
何度とない性交で、もはやまともな思考ではいられない。
樹の望み通り、私も狂ってしまったのかもしれない。
「いつき…」
この小さな部屋で、今はもう、私と樹しかいない。
私も樹につながれているが、樹も私につながれている。
この小さな部屋(かご)の中、私たちはお互いをつなぎ合っている。
外へと飛べないように。翼という自由を、お互いの手錠で繋いで。
「公久さん…」
「うん…、」
「俺がずっと一生一緒にいてあげる、だから公久さんは何も考えないで」
一生、いてくれる…?
ほんとうに…?
ほんとうに?
「いつき…ふ…、も…いかせて…。いかせてぇ…」
「公久さん、」
「ずっと、一緒に、いるから…いるからぁ…、」
ずっと一緒に、いる。
ずっと、一緒にいたい。
素面じゃ言えない言葉を、そう口にすれば、樹は破顔し、私の頭を撫でて、額にキスをする。
「いい子だね…、」
樹が笑う。優しげに。
ここに、いてくれる。
もう、何も考えなければいい。
考えなければ、樹とはずっと一緒だ。
それでいいじゃないか。 ずっと、傍にいてくれる。樹がずっと、傍に。
それは、私が望んでいたことだから…。
この銀の手錠で繋がれている間はずっと、一緒…。
私の世界は樹のモノ。
それは、とても、幸せ。
しあわせ…?
私は、考えることを放棄して、そのまま樹の身体に自分の足を絡めた。
*
―ジュルルルル、ジュル。
ジュルルルルル。
厭らしい音。どぷり、と、溢れる蜜。
それを、一滴残らず吸われる。もう、何度も…。
何度も…。
ゆらゆらと、視界に入る樹がゆれる。焦点があわず、どこかぼんやりとしている。
眼鏡を外したときのようだ。
周りは、貧血でも起こした時のように、青い。
カチャン、と金属があたる音が絶えず聞こえる。
手首は、手錠で擦り切れて随分と、痛い。
グチュグチュ、グチュグチュ。
まるで、そこが女の性器のように濡れ、樹のペニスを離さない。
「ほら、公久さん、もう俺たちは離れられないんだよ。こうして、繋いじゃったから…」
「公久さん、公久さんの、ミルクちょうだい。俺のもいっぱいここに注いであげるから」
「公久さん…公久さん」
―公久さん。
樹の、切羽詰ったような声が鼓膜を震わせる。
何度も樹に、ペニスを咥えられ、強制的に射精を促された。
私が吐いた白濁は何度も、樹の口内へと消え、代わりに何度も樹は私の中へと熱い精液を注ぎ込む。
何度も何度も挿れられているそこは、私の意思とは裏腹に、樹のモノを喜び、そこを突かれる度に甘い喘声が漏れる。
無理やり強制的に出すことを強いられる精液と喘声。
抵抗など、許されない。
抵抗するたびに、より強く責められ、狂おしいほどの快感の中へ落とされる。
「公久さん、ほら…」
「…ふ…っ、っ、」
樹の上に跨り、自ら腰を振る。これは…座位、だろうか。
樹のモノがいいところを突くたびに、身体は跳ね、より深く樹を飲みこんでいく。
私を落とすのも樹だけ、そして、私を助けられるのも、樹だけ。
樹しか、いない。私を生かすのも、殺すのも。
鳥かごのような小さな部屋。終わらない遊戯。秘め事。
それは、一日だけじゃなく、その次の日も、次の日も行われた。
樹につながれて、排泄さえも自由に出来ない。
まるで…、ペット以下の存在。
人として扱えてもらえない。
そこに私の自由も、意思もない。
奪われてしまった。
常識も、理性も、なにもかも…。
もう、私が私でいられない。
「公久さん、出していいよ、見てあげるから、」
そういって、クスリと笑う樹に排泄を促された瞬間、私の中で〝なにか〟が壊れた。私の全ては、樹に管理されていた。
「いつきぃ…あああああ…、」
ぐっと、腹を押され、我慢していた尿が出る。
じょろじょろ、と、勢いよく出ていくそれは、ぐっしょりと、太ももを濡らしていく。
樹は、その様子をじっと見つめて、私が尿を全て出し終わると、やんわりとそこを撫でる。
「おもらし、しちゃったね…公久さん…」
「…、」
「これ、公久さんが出したんだよ?子供みたいに、俺の前で、おもらししちゃったんだよ…」
「あ…ああ…」
「可愛かったよ、公久さん、」
ペロリ、と、樹は至極恍惚の笑みを浮かべて、私の頬をまるで犬のようにぺろぺろと舐めた。
「ほら、また、たってきた…公久さんって、欲張りだね、そんなに欲しいの?」
「いあああ…」
今まで培っていた私のプライド。
樹の前で見せていた、〝出来る大人であろうとした自分〟
それが、こなごなに砕けていく。
樹は私の腰を抱え直し、私のアナルに樹のペニスを充てる。
「ほら、公久さん、腰、下ろして、」
「…、」
「そうじゃなきゃ、ずっと、このままだよ…」
「…っ、」
「いいの…?」
クスリ、と笑んで、樹は私の太ももに手を這わせる。
そこは、先ほど私が出したもので温かい。
樹はその手が濡れるのも構わずに、愛おしそうにゆっくりとそこを撫で続ける。
「いつき…、」
「ん?」
「っ、あ…、」
ふ、と力を抜いた瞬間、ずず、と樹の怒張が私の中へ入ってくる。
もう、何度も出入りしている、それ。
なのに、いれた瞬間、少し痛くて、じわりと涙が浮かぶ。
樹の前では、しっかりした自分でいたかった。
常識のある、樹にいつまでも尊敬されるような人間になりたかった。
樹が軽蔑せず、ずっと一緒にいてくれるような、そんな人間でありたかった。
しかし、今は、その感情がもうなくなってしまったかのように、樹の身体に跨り、腰を揺らした。
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縋れるのは、樹だけ
樹しか、いない
「いつき…あ…ぁ…ん…」
「公久さん…」
繰り広げる怒涛の行為。
混じり合う、違いの液
何度とない性交で、もはやまともな思考ではいられない。
樹の望み通り、私も狂ってしまったのかもしれない。
「いつき…」
この小さな部屋で、今はもう、私と樹しかいない。
私も樹につながれているが、樹も私につながれている。
この小さな部屋(かご)の中、私たちはお互いをつなぎ合っている。
外へと飛べないように。翼という自由を、お互いの手錠で繋いで。
「公久さん…」
「うん…、」
「俺がずっと一生一緒にいてあげる、だから公久さんは何も考えないで」
一生、いてくれる…?
ほんとうに…?
ほんとうに?
「いつき…ふ…、も…いかせて…。いかせてぇ…」
「公久さん、」
「ずっと、一緒に、いるから…いるからぁ…、」
ずっと一緒に、いる。
ずっと、一緒にいたい。
素面じゃ言えない言葉を、そう口にすれば、樹は破顔し、私の頭を撫でて、額にキスをする。
「いい子だね…、」
樹が笑う。優しげに。
ここに、いてくれる。
もう、何も考えなければいい。
考えなければ、樹とはずっと一緒だ。
それでいいじゃないか。 ずっと、傍にいてくれる。樹がずっと、傍に。
それは、私が望んでいたことだから…。
この銀の手錠で繋がれている間はずっと、一緒…。
私の世界は樹のモノ。
それは、とても、幸せ。
しあわせ…?
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