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騒乱編
122.説明をしてくれ
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「………………。」
目が覚めると、朝だった。カーテンから差し込む光と、冷たい空気がそれを物語っている。
俺の記憶は、夜にレオと馬に乗ったところまでしかない。一転して穏やかな朝に戸惑いを感じるのも無理はなかった。
「んんん?」
サイドテーブルに置いてあるベルを鳴らすと、ジュリオ……じゃなくてレオがすっ飛んできた。朝っぱらから元気だな!? ってあれ、一緒に寝てなかったんだ? そういえば、ここ俺の部屋だ。
夫婦の寝室との続き扉からレオが来ると、俺はあっという間に抱きすくめられた。
「カイ! やっと目が覚めた……」
「おはよ。やっとって何? 俺もしかしてすげー寝てた?」
「カイが攫われたのが一昨日の夜。帰ってきてすぐ熱が出てるのに気づいて……まるっと一日半寝てた。」
「は!? そんなに!? どうりでやたらと腹が減ってるわけだ……」
「水だけは飲んでたけど覚えてない?」
「ないわぁ」
(ええ……全然これっぽっちも覚えてない……。)
「あ! ベルタ嬢は!? あと、ロラン王子が関わってるとかなんとかって言ってなかった!? どうなった? ていうか、それだと使節団自体どうなんの? いや待って、今どんな状況? 説明を求めたいんだけど。」
聞きたいことが多すぎて、言ってることがぐちゃぐちゃだ。気ばかり焦っている所に、まあ落ち着けよと言わんばかりに盛大に腹が鳴る。
「とりあえず、ベルタ嬢は元気だから安心して。」
「ほんとか!? よかった……。」
あの時結界は張ったけれど、大丈夫だったのか知りたかったから本当に安心した。よかったぁ。
「で、先に朝食だね。食欲は?」
「この腹の音だぞ? ある! でもなんかおかゆが食べたいかも……。」
「おかゆ?」
「あ、いやなんでもない! スープとパンが欲しいかな。」
ジュリオに朝食を頼む。レオもここで食べるようだ。何となく腹に優しくしたい気分だったから、おかゆだろ! って思ったんだけど、そういえばここは米がないんだった。スープにパンを浸してもまぁ似たようなものかなと思って言い直しておく。
「スープとパンでございます。」
「はや!」
さっき言ったばかりなのに、もうスープとパンが到着した。早過ぎない? びびる。レオの分も配膳されて、一緒に食べ始める。
「早く知りたいから、食べながら聞く! レオ説明頼むわ。」
「いいけど、どこから喋ったらいいやら……。」
パンをちぎってスープに浸しながら考える。
「うーーん……とりあえず、ロラン王子とベルモンド伯爵がグルだったってのはマジなの?」
「ああ。ブランシャールの郊外に家を一邸購入済で、そこへカイを連れ込もうとしていたようだ。あの時演習場で催眠を掛けようとしたけど、カイに弾かれて失敗して、ロラン王子はそのまま取り調べ。それに焦った伯爵が事を起こした、っていう流れだよ。」
「あー……そういやぁ二人で愛すだのなんだのって言ってたな。そーいうことね……。ていうか催眠? 気づかなかったな」
あの時のことを思い出して、そういえば、とレオに腕輪を差し出した。
「あん時、録音してたけどいる?」
「……うん、一応もらっとく。……ねえ、伯爵に何かされた? 聞いてもいい?」
「ん、んーと……西塔のところから言えばいい?」
「それは後で聞く。違くて、変に触られてないかを聞きたい。言えなければ、いいけど。」
急にレオの顔が強ばる。口に含んでいたパンをゴクリと飲み込んで、あの時のことを話した。
「手を縛られて小屋に連れ込まれて、しばらくしたら伯爵が来て……こう、足を縛られて、シャツのボタン外されて、それから……。えと、ち、乳首と服の上から股間を触られました。」
ひぃ、思い出すとゾワゾワする。きっもちわる!!! 身震いすると、レオは俺をぎゅうぎゅうに抱きしめてきた。
「わ! 零れるっ」
「カイ、ごめん、ごめんね……。俺が上手くやれなかったばかりに、怖い思いをさせた……。」
「う、ん? レオ……?」
レオの声が震えてる。
「怖かったけど、頭突きできたから褒めて欲しい!」
元気でないかなーって冗談っぽく言ってみたけど、まだ離れる気配はない。
「レオが来てくれるって分かってたし、大丈夫だから!」
キスでもしてやろーかってレオを引き剥がしたら、ほろりと涙を零して泣いていた。
「わ、わーーーーッ、何、なんで、泣くなよッ」
慌てて袖で涙を拭うけど、また零れそうになってる。やべ、こんな時どうしたらいいのか全然わかんない。レオが泣くなんて初めてだし。ほんと、泣かれると困っちゃうな。レオの気持ちがわかったわ。
ちゅっとキスをして、ほっぺを両手でむにむにする。
「泣くなよ。上手くやれなかったって言うけど、ああするほかなかったと思うぞ? てか、俺がもう少し早く桐矢を呼んでいれば阻止できたことなんだよ。折角レオが桐矢よこしてくれたのに、うまくやれなかったのは俺の方だから。
……………………。
……………………ね、セックスする?」
「……は?」
ポカン顔のレオと、静まり返る部屋。勢いで放った言葉に時か止まったようだった。
つ、つら! ……あれ、でも、びっくりして涙は止まってる。やった!
「な、なんでそうなる……」
「いや、レオするの好きじゃん。あ、ほら泣き止んだ! さすが俺~」
「あ~~もう……。……今はしません。」
「今は、ね。」
意味ありげな言い方しやがって……もうすっかり元気ですね。
「はいはい。で? 今はどうなってんの? 使節団とか。寝てる間に何があった?」
俺がスープに浸したパンを次々と頬張ると、溜息をつきつつもレオは涙を拭って説明してくれた。
「カイが寝込んだあと、ロラン王子の廃嫡が決定したことを父上から聞かされて、こちらで処遇を決めることになった。使節団は予定より早く明日帰国になったよ。」
「廃嫡!? って、王子じゃなくなるってことだよな? えっ!?」
「国同士の友好のために使節団が派遣されているのに、その最中の出来事だよ? 仲良くしたくないって言ってるようなもんじゃないか。喧嘩売ってるのと同じだよ」
「そうか……そうだな。」
王子、ってすごい身分だと思ってたから、ちょっとやそっとじゃ揺るがないものだと思ってたけど、さすがに国同士の揉め事の火種になりかけたら排除されるんだ。
「どこからかカイの情報が漏れて、ブランシャールがカイを軍事利用する為に攫った、とも捉えられかねない。そうなれば戦争も避けられない事態になっただろうね。王子が私利私欲だったと証言していて、嘘じゃないと証明されているからそうはならなかったけど……。こんな風に国を揺るがすような人物は国の中心にはいらないし、どうやらもともと廃嫡の話があったようでね、それが早まっただけじゃないかな。」
そんなに大事になりそうだったなんて露ほども思っていなかった。わざわざ自分から相手の手に落ちに行った俺は、引き金になり得たかもしれなかった?
「俺、もしかして自分から捕まりに行ったのダメだったんじゃ……」
いやでも、そうしなきゃベルタ嬢は。
「違う! カイはちゃんと、俺に相談してくれただろ! 間違ってるとしたら俺だし、ああもう……怖い思いしたくせに、なんでそこ気にしてるの……。カイは何も気にしなくていいから!」
「う、あ……ハイ……。」
気にするなと言われても、なぁ。戦争とか言われちゃったらそりゃ気にするだろよ……。こっちの世界難しいなぁ……
目が覚めると、朝だった。カーテンから差し込む光と、冷たい空気がそれを物語っている。
俺の記憶は、夜にレオと馬に乗ったところまでしかない。一転して穏やかな朝に戸惑いを感じるのも無理はなかった。
「んんん?」
サイドテーブルに置いてあるベルを鳴らすと、ジュリオ……じゃなくてレオがすっ飛んできた。朝っぱらから元気だな!? ってあれ、一緒に寝てなかったんだ? そういえば、ここ俺の部屋だ。
夫婦の寝室との続き扉からレオが来ると、俺はあっという間に抱きすくめられた。
「カイ! やっと目が覚めた……」
「おはよ。やっとって何? 俺もしかしてすげー寝てた?」
「カイが攫われたのが一昨日の夜。帰ってきてすぐ熱が出てるのに気づいて……まるっと一日半寝てた。」
「は!? そんなに!? どうりでやたらと腹が減ってるわけだ……」
「水だけは飲んでたけど覚えてない?」
「ないわぁ」
(ええ……全然これっぽっちも覚えてない……。)
「あ! ベルタ嬢は!? あと、ロラン王子が関わってるとかなんとかって言ってなかった!? どうなった? ていうか、それだと使節団自体どうなんの? いや待って、今どんな状況? 説明を求めたいんだけど。」
聞きたいことが多すぎて、言ってることがぐちゃぐちゃだ。気ばかり焦っている所に、まあ落ち着けよと言わんばかりに盛大に腹が鳴る。
「とりあえず、ベルタ嬢は元気だから安心して。」
「ほんとか!? よかった……。」
あの時結界は張ったけれど、大丈夫だったのか知りたかったから本当に安心した。よかったぁ。
「で、先に朝食だね。食欲は?」
「この腹の音だぞ? ある! でもなんかおかゆが食べたいかも……。」
「おかゆ?」
「あ、いやなんでもない! スープとパンが欲しいかな。」
ジュリオに朝食を頼む。レオもここで食べるようだ。何となく腹に優しくしたい気分だったから、おかゆだろ! って思ったんだけど、そういえばここは米がないんだった。スープにパンを浸してもまぁ似たようなものかなと思って言い直しておく。
「スープとパンでございます。」
「はや!」
さっき言ったばかりなのに、もうスープとパンが到着した。早過ぎない? びびる。レオの分も配膳されて、一緒に食べ始める。
「早く知りたいから、食べながら聞く! レオ説明頼むわ。」
「いいけど、どこから喋ったらいいやら……。」
パンをちぎってスープに浸しながら考える。
「うーーん……とりあえず、ロラン王子とベルモンド伯爵がグルだったってのはマジなの?」
「ああ。ブランシャールの郊外に家を一邸購入済で、そこへカイを連れ込もうとしていたようだ。あの時演習場で催眠を掛けようとしたけど、カイに弾かれて失敗して、ロラン王子はそのまま取り調べ。それに焦った伯爵が事を起こした、っていう流れだよ。」
「あー……そういやぁ二人で愛すだのなんだのって言ってたな。そーいうことね……。ていうか催眠? 気づかなかったな」
あの時のことを思い出して、そういえば、とレオに腕輪を差し出した。
「あん時、録音してたけどいる?」
「……うん、一応もらっとく。……ねえ、伯爵に何かされた? 聞いてもいい?」
「ん、んーと……西塔のところから言えばいい?」
「それは後で聞く。違くて、変に触られてないかを聞きたい。言えなければ、いいけど。」
急にレオの顔が強ばる。口に含んでいたパンをゴクリと飲み込んで、あの時のことを話した。
「手を縛られて小屋に連れ込まれて、しばらくしたら伯爵が来て……こう、足を縛られて、シャツのボタン外されて、それから……。えと、ち、乳首と服の上から股間を触られました。」
ひぃ、思い出すとゾワゾワする。きっもちわる!!! 身震いすると、レオは俺をぎゅうぎゅうに抱きしめてきた。
「わ! 零れるっ」
「カイ、ごめん、ごめんね……。俺が上手くやれなかったばかりに、怖い思いをさせた……。」
「う、ん? レオ……?」
レオの声が震えてる。
「怖かったけど、頭突きできたから褒めて欲しい!」
元気でないかなーって冗談っぽく言ってみたけど、まだ離れる気配はない。
「レオが来てくれるって分かってたし、大丈夫だから!」
キスでもしてやろーかってレオを引き剥がしたら、ほろりと涙を零して泣いていた。
「わ、わーーーーッ、何、なんで、泣くなよッ」
慌てて袖で涙を拭うけど、また零れそうになってる。やべ、こんな時どうしたらいいのか全然わかんない。レオが泣くなんて初めてだし。ほんと、泣かれると困っちゃうな。レオの気持ちがわかったわ。
ちゅっとキスをして、ほっぺを両手でむにむにする。
「泣くなよ。上手くやれなかったって言うけど、ああするほかなかったと思うぞ? てか、俺がもう少し早く桐矢を呼んでいれば阻止できたことなんだよ。折角レオが桐矢よこしてくれたのに、うまくやれなかったのは俺の方だから。
……………………。
……………………ね、セックスする?」
「……は?」
ポカン顔のレオと、静まり返る部屋。勢いで放った言葉に時か止まったようだった。
つ、つら! ……あれ、でも、びっくりして涙は止まってる。やった!
「な、なんでそうなる……」
「いや、レオするの好きじゃん。あ、ほら泣き止んだ! さすが俺~」
「あ~~もう……。……今はしません。」
「今は、ね。」
意味ありげな言い方しやがって……もうすっかり元気ですね。
「はいはい。で? 今はどうなってんの? 使節団とか。寝てる間に何があった?」
俺がスープに浸したパンを次々と頬張ると、溜息をつきつつもレオは涙を拭って説明してくれた。
「カイが寝込んだあと、ロラン王子の廃嫡が決定したことを父上から聞かされて、こちらで処遇を決めることになった。使節団は予定より早く明日帰国になったよ。」
「廃嫡!? って、王子じゃなくなるってことだよな? えっ!?」
「国同士の友好のために使節団が派遣されているのに、その最中の出来事だよ? 仲良くしたくないって言ってるようなもんじゃないか。喧嘩売ってるのと同じだよ」
「そうか……そうだな。」
王子、ってすごい身分だと思ってたから、ちょっとやそっとじゃ揺るがないものだと思ってたけど、さすがに国同士の揉め事の火種になりかけたら排除されるんだ。
「どこからかカイの情報が漏れて、ブランシャールがカイを軍事利用する為に攫った、とも捉えられかねない。そうなれば戦争も避けられない事態になっただろうね。王子が私利私欲だったと証言していて、嘘じゃないと証明されているからそうはならなかったけど……。こんな風に国を揺るがすような人物は国の中心にはいらないし、どうやらもともと廃嫡の話があったようでね、それが早まっただけじゃないかな。」
そんなに大事になりそうだったなんて露ほども思っていなかった。わざわざ自分から相手の手に落ちに行った俺は、引き金になり得たかもしれなかった?
「俺、もしかして自分から捕まりに行ったのダメだったんじゃ……」
いやでも、そうしなきゃベルタ嬢は。
「違う! カイはちゃんと、俺に相談してくれただろ! 間違ってるとしたら俺だし、ああもう……怖い思いしたくせに、なんでそこ気にしてるの……。カイは何も気にしなくていいから!」
「う、あ……ハイ……。」
気にするなと言われても、なぁ。戦争とか言われちゃったらそりゃ気にするだろよ……。こっちの世界難しいなぁ……
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