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記憶編
21.謁見②
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会議室に通されると、王族の皆さんと宰相、近衛騎士団長がぞろぞろと入室し着席した。
「さて、申し遅れたが私はバルテル王国第65代国王アドリアーノ・マヌエラ・バルテルである。」
「王妃のフローラです。」
「第1王子エドアルドだ。」
「第2王子ジェラルドです。」
「第3王子ダヴィードです。」
「第1王女ラヴィニアですわ。」
「第2王女ソニアですわ。」
「宰相のバルトロでございます。」
「近衛騎士団長のフランコと申します。」
「……黒瀬海斗です。」
レオ、兄妹多いね……覚えられるかな……。というか何故一家大集合なの? 怒涛の自己紹介に思わずぽかんとしてしまった。気を引き締めなければ。
「さて、カイト殿。書簡で話を聞いているとはいえ、食い違いがあるといけない。君の口から詳しく聞かせてもらえるか?」
早速本題に入った陛下は、こちらをじっと見据えている。俺は、この世界に来るに至った経緯を事故に合ったところから丁寧に話した。部屋にいる全ての人間が、静かに俺の話に耳を傾けている。レオも初めて会った時こうやってちゃんと話を聞いてくれたし、やっぱりこの人達はレオの家族なんだな、と微笑ましく思う。宰相さんはメモを取りながら聞いていた。
「……とまぁ、このような経緯です。あぁ、あと…ちょっと失礼します。」
俺は上着とひらひらを脱いで、シャツのボタンを3個ほど開ける。どこからか息を飲む声が聞こえたが必要なことなので無視をした。
がばっとシャツの前を開いて左鎖骨の下あたりを見せる。
「これは、ゼルフォニフィアの紋だとジュリオに聞きました。」
そう、俺の体にはゼルフォニフィアの紋が浮かんでいた。赤い紋が左鎖骨の下に。レオの家にいた時は、浴室に鏡は無かったし見る機会がまるでなかったから知らずにいたのだ。今日湯浴みをした時に、世話をしてくれたジュリオに言われて初めて気づいた。
「ほう、まさしくそれは創世神の紋だ。……触ってみても?」
「どうぞ。」
陛下の元まで行き、かがむ。少しごつごつした手でゆっくり紋を撫でられた。
「ふむ、消えるようなものでもないし……微かにではあるが魔力を感じるな。」
「私もいいですか?」
「どうぞ。」
エドアルド様もゆっくり紋に触れる。
「本当ですね……。あたたかい魔力だ。」
撫でるだけかと思いきや、なんだかむにむにしてくる……。モウイイデスカ???
「……兄上。」
レオが冷めた声で静かに言い放つ。エドアルド様はすまない、と手を引いた。レオ、なんか怒ってますか?? ……あっ、紋のこと、レオには先に話しておけばよかった…………。時すでに遅し!!!後で謝ろ……。
「カイト殿が神の愛し子だというのは確認した限り真実だ。では身の置き所を考えなくてはなるまい。レオ、神殿の件は本当か。」
「はい。ガルダで3度接触がありました。直近で3日前です。その3度目で何らかの魔法をかけられそうになりましたが、カイト殿の干渉魔法で弾き事なきを得ました。今後どのような手を使ってくるか分かりませんし、捕まれば傀儡にされかねません。城での保護が最も安全だと思われますが。」
「そうだな。お前の言う通り、カイト殿は体良く使われかねない。完成された聖魔法が使えるとなると尚更危ないな。」
ふむ、と陛下は顎に手を当てて言った。
「神殿にも知れているのであれば、一応の顔見せは必要になるかもしれんが、『今回の顕現は神託によって示唆されたものではなく、神の独自の見解によるもの。よって、彼の意に沿わぬことは神の怒りに触れる恐れがある』とでも言っておけば手は出せないであろうと思うがどうだ?」
サラッとすごいこと言ってない!? 俺のわがまま全部通っちゃうって言ってるようなもんでしょ! 俺を信頼して言ってくれたのは嬉しいけど……いいのかこれで? ちらっとレオを盗み見ると何やら思案顔。
「そうですね……少々仰々しい気もしますが、大きく出ておいた方がいいかもしれませんね。魔法で、意思に反した時は周りのものを破壊したりすると演出的にもよさそうです。」
「ほう、演技までするとな? まぁ多少なら構わぬだろう。神の怒りの件は神殿だけでなく、全員周知させたいと思う。カイト殿を守るためだ。えー、あとは皆への報告であるが……。異世界の者であること、神の愛し子の称号を持ち体に神の紋が現れていること、神子として遣わされたものではないため城で保護する、という旨で行こうと思う。やはり愛し子というのを隠すのはあまり得策ではないと判断した。」
「はい。」
言わないつもりでいたけれど、周りからの信頼や好感を得るには愛し子のことは公表したほうがいいらしい。バレる可能性もあるし。確かにそれなら、『妙な男』じゃなくて『神の愛し子』だもんな。印象はだいぶいい。
「城で保護、というと妙なことをやらかす貴族が出そうだな……。今から思いやられる。」
「ああ……虫は徹底的に潰しますからご安心を、兄上。」
ジェラルド様が嫌そうな顔でため息をつくと、レオがいい笑顔で言葉を返す。む、虫……
何やら穏やかではない会話をどこか他人事のように聞いていると、パンッと手を叩く音がして王妃様がしたり顔で言った。
「この際、ソニアちゃんの婚約者にあてがってみてはどうかしら!? それなら変なのは寄ってこないわよ!」
まさに名案! とばかりににっこにこの笑顔である。レオの顔は引き攣っている。ま、まずい。
「いや、俺は────」
「あ、あら、いいかもしれませんわね! わたくし、かわいらしい殿方も好みなの。」
断ろうと口を開いたのに、被せてきたー!!そして俺はかわいくない!
「なら僕も立候補したいなぁ。彼、好みなんだよ。」
はああああ!? ダヴィード様ぁぁぁぁ!? な、何、何言って……!? 待ってなにこの競りに掛けられてるような気分は……。
「側室としてなら私も傍におきたい。かわいい。」
エド、アルド様……? え、これからかってますよね?
「それはなりませんッッ!!」
レオが強めの声で制す。い、言うのか……!?
「あら、どうして?」
王妃様は不思議顔だ。
「…………私が、伴侶にと思っているからです。」
少しだけ頬を赤らめて言う姿になんていうかもう、きゅんとしてしまった。
「それは、カイトさんはもう了承なさっているの?」
「……今仲を深めているところです。」
「そう、まだなのね。ならもう少し様子を見ましょう。」
「まぁ皆、焦らずとも良いでは無いか。一先ずはカイト殿の安全が優先だ。すまなかったね、変なところを見せてしまった。」
「いえ、大丈夫です。」
「では、これにて解散とする。レオナルド、カイト殿のことは任せたぞ。」
「はい。」
陛下が上手く締めてくれたおかげであの妙な空気から開放された。レオは俺の手を引くと足早に部屋を出た。
---------------------------------
資料置いておきます!子だくさんですねえ(笑)
国王アドリアーノ・マヌエラ・バルテル 50歳
フローラ王妃 49歳
第1王子エドアルド 29歳 結婚済み
第2王子ジェラルド 26歳 結婚済み(後々臣籍降下予定)
第3王子ダヴィード 24歳 婚約済み
第4王子レオナルド 22歳
第1王女ラヴィニア 17歳 婚約済み
第2王女ソニア 15歳
「さて、申し遅れたが私はバルテル王国第65代国王アドリアーノ・マヌエラ・バルテルである。」
「王妃のフローラです。」
「第1王子エドアルドだ。」
「第2王子ジェラルドです。」
「第3王子ダヴィードです。」
「第1王女ラヴィニアですわ。」
「第2王女ソニアですわ。」
「宰相のバルトロでございます。」
「近衛騎士団長のフランコと申します。」
「……黒瀬海斗です。」
レオ、兄妹多いね……覚えられるかな……。というか何故一家大集合なの? 怒涛の自己紹介に思わずぽかんとしてしまった。気を引き締めなければ。
「さて、カイト殿。書簡で話を聞いているとはいえ、食い違いがあるといけない。君の口から詳しく聞かせてもらえるか?」
早速本題に入った陛下は、こちらをじっと見据えている。俺は、この世界に来るに至った経緯を事故に合ったところから丁寧に話した。部屋にいる全ての人間が、静かに俺の話に耳を傾けている。レオも初めて会った時こうやってちゃんと話を聞いてくれたし、やっぱりこの人達はレオの家族なんだな、と微笑ましく思う。宰相さんはメモを取りながら聞いていた。
「……とまぁ、このような経緯です。あぁ、あと…ちょっと失礼します。」
俺は上着とひらひらを脱いで、シャツのボタンを3個ほど開ける。どこからか息を飲む声が聞こえたが必要なことなので無視をした。
がばっとシャツの前を開いて左鎖骨の下あたりを見せる。
「これは、ゼルフォニフィアの紋だとジュリオに聞きました。」
そう、俺の体にはゼルフォニフィアの紋が浮かんでいた。赤い紋が左鎖骨の下に。レオの家にいた時は、浴室に鏡は無かったし見る機会がまるでなかったから知らずにいたのだ。今日湯浴みをした時に、世話をしてくれたジュリオに言われて初めて気づいた。
「ほう、まさしくそれは創世神の紋だ。……触ってみても?」
「どうぞ。」
陛下の元まで行き、かがむ。少しごつごつした手でゆっくり紋を撫でられた。
「ふむ、消えるようなものでもないし……微かにではあるが魔力を感じるな。」
「私もいいですか?」
「どうぞ。」
エドアルド様もゆっくり紋に触れる。
「本当ですね……。あたたかい魔力だ。」
撫でるだけかと思いきや、なんだかむにむにしてくる……。モウイイデスカ???
「……兄上。」
レオが冷めた声で静かに言い放つ。エドアルド様はすまない、と手を引いた。レオ、なんか怒ってますか?? ……あっ、紋のこと、レオには先に話しておけばよかった…………。時すでに遅し!!!後で謝ろ……。
「カイト殿が神の愛し子だというのは確認した限り真実だ。では身の置き所を考えなくてはなるまい。レオ、神殿の件は本当か。」
「はい。ガルダで3度接触がありました。直近で3日前です。その3度目で何らかの魔法をかけられそうになりましたが、カイト殿の干渉魔法で弾き事なきを得ました。今後どのような手を使ってくるか分かりませんし、捕まれば傀儡にされかねません。城での保護が最も安全だと思われますが。」
「そうだな。お前の言う通り、カイト殿は体良く使われかねない。完成された聖魔法が使えるとなると尚更危ないな。」
ふむ、と陛下は顎に手を当てて言った。
「神殿にも知れているのであれば、一応の顔見せは必要になるかもしれんが、『今回の顕現は神託によって示唆されたものではなく、神の独自の見解によるもの。よって、彼の意に沿わぬことは神の怒りに触れる恐れがある』とでも言っておけば手は出せないであろうと思うがどうだ?」
サラッとすごいこと言ってない!? 俺のわがまま全部通っちゃうって言ってるようなもんでしょ! 俺を信頼して言ってくれたのは嬉しいけど……いいのかこれで? ちらっとレオを盗み見ると何やら思案顔。
「そうですね……少々仰々しい気もしますが、大きく出ておいた方がいいかもしれませんね。魔法で、意思に反した時は周りのものを破壊したりすると演出的にもよさそうです。」
「ほう、演技までするとな? まぁ多少なら構わぬだろう。神の怒りの件は神殿だけでなく、全員周知させたいと思う。カイト殿を守るためだ。えー、あとは皆への報告であるが……。異世界の者であること、神の愛し子の称号を持ち体に神の紋が現れていること、神子として遣わされたものではないため城で保護する、という旨で行こうと思う。やはり愛し子というのを隠すのはあまり得策ではないと判断した。」
「はい。」
言わないつもりでいたけれど、周りからの信頼や好感を得るには愛し子のことは公表したほうがいいらしい。バレる可能性もあるし。確かにそれなら、『妙な男』じゃなくて『神の愛し子』だもんな。印象はだいぶいい。
「城で保護、というと妙なことをやらかす貴族が出そうだな……。今から思いやられる。」
「ああ……虫は徹底的に潰しますからご安心を、兄上。」
ジェラルド様が嫌そうな顔でため息をつくと、レオがいい笑顔で言葉を返す。む、虫……
何やら穏やかではない会話をどこか他人事のように聞いていると、パンッと手を叩く音がして王妃様がしたり顔で言った。
「この際、ソニアちゃんの婚約者にあてがってみてはどうかしら!? それなら変なのは寄ってこないわよ!」
まさに名案! とばかりににっこにこの笑顔である。レオの顔は引き攣っている。ま、まずい。
「いや、俺は────」
「あ、あら、いいかもしれませんわね! わたくし、かわいらしい殿方も好みなの。」
断ろうと口を開いたのに、被せてきたー!!そして俺はかわいくない!
「なら僕も立候補したいなぁ。彼、好みなんだよ。」
はああああ!? ダヴィード様ぁぁぁぁ!? な、何、何言って……!? 待ってなにこの競りに掛けられてるような気分は……。
「側室としてなら私も傍におきたい。かわいい。」
エド、アルド様……? え、これからかってますよね?
「それはなりませんッッ!!」
レオが強めの声で制す。い、言うのか……!?
「あら、どうして?」
王妃様は不思議顔だ。
「…………私が、伴侶にと思っているからです。」
少しだけ頬を赤らめて言う姿になんていうかもう、きゅんとしてしまった。
「それは、カイトさんはもう了承なさっているの?」
「……今仲を深めているところです。」
「そう、まだなのね。ならもう少し様子を見ましょう。」
「まぁ皆、焦らずとも良いでは無いか。一先ずはカイト殿の安全が優先だ。すまなかったね、変なところを見せてしまった。」
「いえ、大丈夫です。」
「では、これにて解散とする。レオナルド、カイト殿のことは任せたぞ。」
「はい。」
陛下が上手く締めてくれたおかげであの妙な空気から開放された。レオは俺の手を引くと足早に部屋を出た。
---------------------------------
資料置いておきます!子だくさんですねえ(笑)
国王アドリアーノ・マヌエラ・バルテル 50歳
フローラ王妃 49歳
第1王子エドアルド 29歳 結婚済み
第2王子ジェラルド 26歳 結婚済み(後々臣籍降下予定)
第3王子ダヴィード 24歳 婚約済み
第4王子レオナルド 22歳
第1王女ラヴィニア 17歳 婚約済み
第2王女ソニア 15歳
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