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10 {最終話}
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「くそ、流石に獣道でも歩くの難しいな…。」
「―ゥくーん!」
遠くから、声が聞こえる。
そう、間違えることなんてない。
この声は…
「ユウくん!」
「メ、メグリ…どうしてここに…?」
折角出会わない様にと、必死に歩いてきた自分が馬鹿らしくなって、その場に座り込む。
そして違和感。俺の記憶が有るのに、泣いていない…寧ろ、名前を呼びながら俺を探しに来た…?
「おい、メグリ。…なにが、あった」
俺はメグリの肩を掴み此方へ向かせると問い掛ける。思わず強い口調になってしまったが、メグリはあっけらかんとしている
「ふふ、思ったより簡単だったんだ。でも、あの時は凄く難しかったの。でも、もう大丈夫。大丈夫だから…私とお家に帰ろう?」
此方を向いてはいるが、どこか上の空の彼女にもっと問いかけたいことはたくさんあった。
でも、まずは…そうだな。
「家、帰るか。俺達の家に。」
「―ゥくーん!」
遠くから、声が聞こえる。
そう、間違えることなんてない。
この声は…
「ユウくん!」
「メ、メグリ…どうしてここに…?」
折角出会わない様にと、必死に歩いてきた自分が馬鹿らしくなって、その場に座り込む。
そして違和感。俺の記憶が有るのに、泣いていない…寧ろ、名前を呼びながら俺を探しに来た…?
「おい、メグリ。…なにが、あった」
俺はメグリの肩を掴み此方へ向かせると問い掛ける。思わず強い口調になってしまったが、メグリはあっけらかんとしている
「ふふ、思ったより簡単だったんだ。でも、あの時は凄く難しかったの。でも、もう大丈夫。大丈夫だから…私とお家に帰ろう?」
此方を向いてはいるが、どこか上の空の彼女にもっと問いかけたいことはたくさんあった。
でも、まずは…そうだな。
「家、帰るか。俺達の家に。」
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