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羨ましい……
しおりを挟む私の友達、というか母の友達の家族が引っ越しをした。
それはもうとても広く、綺麗で、プライベートビーチが目の前に広がっているような素敵な土地を買ったらしく、それを聞いた妹は羨ましそうにしていた。
私は多分、あまり羨むという感情がないと思う。自分も欲しい、とあんまり思わないのかもしれない。妹の話を聞いていると、なんで自分にはそのような豪邸がなくて、あの人にはあるのだろう、的な疑問を抱いているようだった。そもそも、他人が持っているからと言ってなぜ自分にも与えられると思うのだろうか?
人を羨むことができる人はきっと、希望に満ちていると思う。自分もそうなれるという可能性が心のどこかにあるからきっと、先にその目的を達成した人を羨めるのだと思う。
私も子供の頃は人を羨んでいたと思う。子供は希望に満ちているから。
しかし大きくなるにつれ、ただ単に良かったな、と思うようになった。むしろ、みんなの夢がどんどん叶っていくのはとても喜ばしいことでしかない。自分の夢が叶わなくとも、あまり関係ないと思う。逆に、自分の希望が通されて、人のが却下された方がなんとなく気まずい気分になると思う。
妹は獣医になりたいので、母は、獣医になってたんまり稼いで将来そのような家を買えばいいと言っていた。ちなみにそんな母のドリームハウスがどんなものが聞いてみたら、それはもう友達の家より何倍もすごいものを想像していた。想像しているだけでなく、母はいつか必ず叶うと思っている。しかも、そのビジョンでは母は今よりさほど歳をとっていないそうなので、そろそろ宝くじでも当たるのだろうと笑っていた。本当に当たったら恐ろしいが、母の為にも当たって欲しいと私は思ったりしている。
もしかしたら、能天気なのは母なのかもしれない……
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