小説家と少女

ぐり

文字の大きさ
上 下
73 / 75
少女と日常

少女とお花見3(七並べやります!・・・このゲーム友情崩壊ゲームですよね)

しおりを挟む
 というわけで始まった七並べ。

 みんなにカードが配られる。

 順番は昇君→トレミさん→アサダさん→みーちゃん→ルナさん→キサクさん→イネスさん→私→先生。

 初めは順調にそれぞれカードを切っていく。十二まで行ったら一から出せる。十二、一、二、三みたいに。

 しかし七並べの真髄はここから。
 この場のルールとして五回パスしたらその人は脱落である。パスは自由にできる。カードが出せないなら自動的にパスになる。
 そして脱落したものがカードを持っていたらそれを並べる。しかし、数字は続いていないと置くことはできない。
 例えば自分がハートの三を持って脱落した場合、ハートの三は番面に置かれる。しかしそこから続いて四、五と置くことはできない。一、二、三、四、五というふうに続いていないとカードは置けない。(めっちゃわかりやすくいうと遊び○全の七並べのルールと一緒)

 で、カードがある程度出来ったこの盤面。始まる。本当の七並べが!

 ・・・俺パス」
「俺もパス」
「私もパスです」

 キサクさん、イネスさん、私がそれぞれパス。

「・・・おい君たち。絶対誰か持ってるだろ」
「「「なんのことですか?」」」
「くっ!いいニヤケ面だな!私は出せるカードがないのでパスだ!しかし先にパスを切った君たち三人だ。そのパス後悔することになるぞ!」

 さらにゲームが進み。

「う、うぐぐ!うわぁぁああ!!パス
 だ!だれ?!ダイヤの十一止めてる人!」
「ダレモトメテナイヨー」
「そんなわけないでしょ!くぅー!悔し!」

 ということでトレミさん脱落。
 続いてダイヤの七を止めてる人がいるらしく出せないまま終わった昇くんとみーちゃんが脱落。

「ぐわぁ!!やられた!」
「私も!誰ですか!持ってる人!」
「ダレモモッテナイヨー」

 ルナさん渾身の棒読みである。
 次に動いたのはイネスさん。

「ここでパスしたら負け。仕方ない出すか」

 ようやく出たのがダイヤの七。

「「「やっぱり持ってるじゃん!」」」
「はいはい負けた敗北者たちは黙っててくださーい」
「はぁはぁ。敗北者?取り消せよ今の言葉!」

 そのネタは危ないからやめてね。

「ようやく七が出たか!これで動ける」

 先生、私、キサクさんが順調にカードを出しお互い残り二枚づつになった。
 そしてパスもできるのは残り一回。

「うわぁぁあああ!!!負けたー!!!誰?!ダイヤの十一止めてる人!」
「ダレモトメテナイヨー」
「ルナ!その渾身の棒読みやめろ!」

 で、残ったのは私、先生、キサクさん、ルナさん。

 私はダイヤの十一を持っていない。つまりそれぞれの手札合計六枚の中にある!
 誰だ!持ってる人は!
 出すカードがなくなっていく。次々と出る脱落者。

 私、先生、ルナさんの残り三人。カードはそれぞれ一枚。パスはもうできない。
 ターンが回ってくる。

「・・・パスです。負けました」
「え、ウサギちゃん持ってないの?」
「え」

 ということは。

「先生!」
「くくくっ。順番が良かったよ。ダイヤの十一を持っているのは私だ!はい出してあがり!」
「ええ!ずーっと持ってたんですか?」
「そうだとも。ずーっと持ってた。この場のルールの特性を利用させてもらった。七が出てて数字が続いても誰も十二を出さなかった。あれは出さなかったのではなく出せなかった。ルナくん君が十を止めていたから。そしてウサギはルナくんが脱落して十が出たが十一は私が持ってる。最初にパスしたことでウサギには後がないことがわかっている。パスさせれば確実に勝てる!」
「マジすか!?」
「流石に読めなかったです」
「ハハ!一応この中で最年長だからね!負けるわけにはいかないのだよ」
「いや最年長はわしじゃ」
「え」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話

赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)

処理中です...