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第2章 vs陸王
第2章13話 悠の訓練~中・遠距離・近距離~
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団員育成訓練の内容は各師団長によって委ねられている。悠の訓練はいたってシンプルで初日には戦闘スタイルごとに分かれて悠との組手。翌日からレベルに合わせたメニューをこなすというものだ。そして、初日の組手が終了した。
「よし、今日はここまでだな。今日の組手は撮ってあるから復習しとけよ。」
「ありがとうございました。」
「明日は中・遠距離から稽古始めるからそのつもりでな。」
悠は訓練場を後にしてオペレーター室へと向かった。
「第1の師団長様、どうかしましたか?」
「さっき撮った映像を団員全員の端末に送っておいてくれる?後、モモはいる?」
「わかりました。モモちゃんなら向こうのスペースでエミリーさんに色々教わっていますよ。」
エミリーは第3のオペレーター最高責任者をしている女性でアイザックの奥さんだ。とても努力家で師団創設初期から師団を支えている。
「ありがとう、行ってみるよ。」
悠がモモのもとへ行くとそこには、エミリーの話を真剣に聞くモモの姿があった。すると、エミリーが悠に気づいた。
「あら、師団長さん。稽古は終わったの?」
「あぁ、今日はみんなのレベルを図るだけだったからな。それより、モモに色々教えてくれてありがとう。」
「いいのよ、モモちゃん話を真剣に聞いてくれるからこっちも熱心になるのよ。」
「エミリーさんの話はとてもためになるので。」
「それはよかった。もし、魔物が現れた時には俺をオペレートしてみるか。」
「それはいいわね。やってみましょうか、今後の練習にもなるからね。」
「はい。」
そして翌日、悠は中・遠距離の団員を訓練場に集めた。
「おはよう、これより中・遠距離の訓練を開始する。」
「お願いします。」
「今日君たちに行ってもらうのはサバゲ―だ。」
すると、団員の一人が
「あのサバゲ―とはなんですか?」
「サバゲ―とはチームに分かれて戦う射撃戦だ。ルールを説明する前にチームに分かれてもらう。力が公平になるようにこちらで決めたから端末を確認してくれ。」
団員たちは、端末で確認したのちに中距離7・遠距離3の合計10人のチームを4チームに分かれた。
「別れたな。じゃあルールを説明する。まず会場はオペレーター室を除いた基地全部で制限時間は1ゲーム30分。今回使用するペイント弾が体の一部に付着したら脱落、そのゲームには参加できない。相手チームを全滅させるか時間オーバーで残り人数が多いほうの勝ちだ。」
「4チームあるから2チームずつ試合して最後決勝という形をとる。何か質問はあるか?」
団員全員が首を横に振った。
「質問は無いようだから10分後に最初の2チームが試合をする。準備してくれ。最後にこの訓練ではチーム同士の連絡は禁止だ。各自、考えて対処してくれ。」
そして、団員の準備が整い訓練が開始された。訓練中、アイザックが訓練を見学しに来た。
「師団長殿、見学していってもよろしいでしょうか。」
「アイザックかいいぞ。」
そして、訓練を見ていたアイザックが悠の質問をした。
「なぜこのような訓練内容にしたのですか?」
「昨日の組手でアイザックたち戦闘員の基礎が大方出来上がっていたのはわかった。流石スタークの所の団員だ。だから次はその長所をどのように伸ばすか、実際の戦闘で発揮させるかが課題となってくる。中・遠距離は援護が主な役割となってくる。だが、個人でも十分戦えるくらいで最高の援護ができると俺は思っている。」
「ですが、援護はやはり連携が重要になるのではないのですか?」
「確かにそれは正しい。でもな、俺は個々の力を最大限に発揮してこそ最高の連携が取れると思う。みなが自分で考えて各自で対処、互いに背中を預けあえる状況になってこそ師団全体のレベルが上がると思う。」
すると、悠は徐に立ち上がり
「そろそろ中・遠距離の訓練が終わるから近距離も準備しててくれ。大体30分後くらいかな。」
「わかりました。」
アイザックは訓練の準備をしに戻っていった。
「お疲れ様、みんな動きはいいがやっぱり動きに迷いが見えるな。3週間の間、チームメンバーを変えながらサバゲーをやっていくからよろしく。今から近距離の訓練をするから質問は全部の訓練が終わってからで頼む。」
「ありがとうございました。」
そして、中・遠距離が退室したと同時に近距離の団員が入ってきた。
「アイザックこれで全員か?」
「はい、全員です。」
「よし、近距離は俺とひたすら組手をしてもらう。武器は自分のを使ってくれ。対戦人数はそちらで決めてくれ。だが、複数人で来るときは戦闘中の相談は禁止な。」
そして、アイザックを含めた最初の3人が前に出た。
「最初からアイザックか。」
「よろしくお願いします。」
「制限時間は1人につき5分、俺から1本とるか時間オーバーで終了でいいか?」
「はい、それで行きましょう。」
アイザックは腰に携えていたレイピアを抜いた。
「わかった。おいで『桜』。」
「それじゃあ始めようか。」
「よし、今日はここまでだな。今日の組手は撮ってあるから復習しとけよ。」
「ありがとうございました。」
「明日は中・遠距離から稽古始めるからそのつもりでな。」
悠は訓練場を後にしてオペレーター室へと向かった。
「第1の師団長様、どうかしましたか?」
「さっき撮った映像を団員全員の端末に送っておいてくれる?後、モモはいる?」
「わかりました。モモちゃんなら向こうのスペースでエミリーさんに色々教わっていますよ。」
エミリーは第3のオペレーター最高責任者をしている女性でアイザックの奥さんだ。とても努力家で師団創設初期から師団を支えている。
「ありがとう、行ってみるよ。」
悠がモモのもとへ行くとそこには、エミリーの話を真剣に聞くモモの姿があった。すると、エミリーが悠に気づいた。
「あら、師団長さん。稽古は終わったの?」
「あぁ、今日はみんなのレベルを図るだけだったからな。それより、モモに色々教えてくれてありがとう。」
「いいのよ、モモちゃん話を真剣に聞いてくれるからこっちも熱心になるのよ。」
「エミリーさんの話はとてもためになるので。」
「それはよかった。もし、魔物が現れた時には俺をオペレートしてみるか。」
「それはいいわね。やってみましょうか、今後の練習にもなるからね。」
「はい。」
そして翌日、悠は中・遠距離の団員を訓練場に集めた。
「おはよう、これより中・遠距離の訓練を開始する。」
「お願いします。」
「今日君たちに行ってもらうのはサバゲ―だ。」
すると、団員の一人が
「あのサバゲ―とはなんですか?」
「サバゲ―とはチームに分かれて戦う射撃戦だ。ルールを説明する前にチームに分かれてもらう。力が公平になるようにこちらで決めたから端末を確認してくれ。」
団員たちは、端末で確認したのちに中距離7・遠距離3の合計10人のチームを4チームに分かれた。
「別れたな。じゃあルールを説明する。まず会場はオペレーター室を除いた基地全部で制限時間は1ゲーム30分。今回使用するペイント弾が体の一部に付着したら脱落、そのゲームには参加できない。相手チームを全滅させるか時間オーバーで残り人数が多いほうの勝ちだ。」
「4チームあるから2チームずつ試合して最後決勝という形をとる。何か質問はあるか?」
団員全員が首を横に振った。
「質問は無いようだから10分後に最初の2チームが試合をする。準備してくれ。最後にこの訓練ではチーム同士の連絡は禁止だ。各自、考えて対処してくれ。」
そして、団員の準備が整い訓練が開始された。訓練中、アイザックが訓練を見学しに来た。
「師団長殿、見学していってもよろしいでしょうか。」
「アイザックかいいぞ。」
そして、訓練を見ていたアイザックが悠の質問をした。
「なぜこのような訓練内容にしたのですか?」
「昨日の組手でアイザックたち戦闘員の基礎が大方出来上がっていたのはわかった。流石スタークの所の団員だ。だから次はその長所をどのように伸ばすか、実際の戦闘で発揮させるかが課題となってくる。中・遠距離は援護が主な役割となってくる。だが、個人でも十分戦えるくらいで最高の援護ができると俺は思っている。」
「ですが、援護はやはり連携が重要になるのではないのですか?」
「確かにそれは正しい。でもな、俺は個々の力を最大限に発揮してこそ最高の連携が取れると思う。みなが自分で考えて各自で対処、互いに背中を預けあえる状況になってこそ師団全体のレベルが上がると思う。」
すると、悠は徐に立ち上がり
「そろそろ中・遠距離の訓練が終わるから近距離も準備しててくれ。大体30分後くらいかな。」
「わかりました。」
アイザックは訓練の準備をしに戻っていった。
「お疲れ様、みんな動きはいいがやっぱり動きに迷いが見えるな。3週間の間、チームメンバーを変えながらサバゲーをやっていくからよろしく。今から近距離の訓練をするから質問は全部の訓練が終わってからで頼む。」
「ありがとうございました。」
そして、中・遠距離が退室したと同時に近距離の団員が入ってきた。
「アイザックこれで全員か?」
「はい、全員です。」
「よし、近距離は俺とひたすら組手をしてもらう。武器は自分のを使ってくれ。対戦人数はそちらで決めてくれ。だが、複数人で来るときは戦闘中の相談は禁止な。」
そして、アイザックを含めた最初の3人が前に出た。
「最初からアイザックか。」
「よろしくお願いします。」
「制限時間は1人につき5分、俺から1本とるか時間オーバーで終了でいいか?」
「はい、それで行きましょう。」
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