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⑫私たちが進む、別々の道
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「あなた、今までありがとう。……至らなくて、本当にごめんね」
「俺の方こそ、本当にごめんな」
その翌日、私たちはついに離婚した。 離婚届は私が役所に提出した。
「……子供たちには、これからもたくさん愛をあげてね」
「ああ」
子供たちは寂しいと思うけれど、私はこの決断が間違っているのは思ってない。
私たちがこの道に進むことは、私たちの次のステップだと思っているから。
「子供たちとは、たまに電話してあげてね。……あの子たちは、あなたのこと大好きなんだから」
あの子たちにとって、父親はあなた一人だけなんだから。
「……ああ、分かったよ」
「この六年、楽しかったよ。……あなたと幸せになれたこと、これからもいい思い出になると思う」
「実乃梨……」
あなたと結婚して、幸せになれたことは私の中では最高の思い出よ。 子供たちという素敵な宝物まで残してくれた訳だから。
「あなた、身体には気を付けてね。 ちゃんとご飯、食べなきゃダメだよ」
「ああ。ありがとう」
夫(もう元だけど)との夫婦としての最後の挨拶を交わした私は、子供たちを連れて実家へと向かった。
これから私たちは別々の道に進むけれど、お互いの幸せを願っていることに間違いはない。
例え夫婦でなくなっても、家族じゃなくなっても、私たちがあの子たちの親であることに間違いはないんだから。
ただ家族としての絆は、これからだって存在する。子供ちが幸せで笑っていられるように、それを応援する義務がある。
「空斗、流斗。おじいちゃんとおばあちゃん家に行ったら、まずはお昼ご飯食べようね」
「ごはん?」
「そうだよ。お腹減ったでしょ?」
「うん! おなかへった!」
子供たちが笑ってくれるだけで、私は救われる。
離婚したことに対しては、後悔してるかなんて分からない。 でも間違いはないと、そう信じたい。
「お母さん、お父さん、こんなことになってごめんね」
実家に戻った私は、戻ってきてすぐに両親に謝った。
「いいんだよ、実乃梨。……よく頑張ったね、今まで」
お母さんは私を抱きしめて、励ましてくれた。
「ありがとう、お母さん」
両親がいてくれることで、私は少なからず安心した。私は一人じゃないんだと、そう思えた。
大事な子供たちと、そして両親もいてくれる。こんなに力強いことはないなって、感じることが出来た。
「お母さん、私ね。子供たちには幸せになってほしいなって思ってる」
「そうね。そう思うのは、親として当然のことよ」
お母さんからの言葉に、私は頷いた。
「頑張りましょう、実乃梨。私たちも出来る限り、協力するから」
「……うん、ありがとうお母さん」
◇ ◇ ◇
「パパ~!」
「お、流斗!」
夫の奏雨と離婚してから、早一年が過ぎた。子供たちは今もすくすくと成長していて、流斗は三ヶ月前に四歳になった。
「パパだ~!」
「お、空斗また大きくなったな!」
今日は空斗の誕生日だ。空斗は今日で六歳になった。
おかげ様で空斗は、この春から小学生になった。もう小学生か、早いなってつくづく感じる。
「空斗、六歳の誕生日おめでとう。 これ、誕生日のプレゼントだ」
「ほんと!? ありがとう、パパ!」
奏雨からの誕生日プレゼントを、嬉しそうに受け取る空斗。
「ありがとう、パパ」
「ああ。 開けてみろ、空斗」
「うん!」
今日はみんなで水族館に来ていた。奏雨はあれから父親として、ちゃんと子供たちと接してくれている。
定期的にテレビ電話もしてくれているし、子供たちの成長をちゃんと見守ってくれている。
「ねえ奏雨」
「……ん?」
「奏雨、今どうしてるの?……恋人とか、いるの?」
離婚してからは、あまりそういう話をしていない。子供たちの前では、そんな話をしないから。
「……いや、一人だよ」
「そっか」
私たちが離婚した後、しばらくして奏雨は、宍倉円香と別れたと聞いた。
宍倉円香の方から、奏雨に別れを告げたらしい。 宍倉円香と別れてからは、そう言った話もないらしい。
「実乃梨は?」
「ないよ、ある訳ないじゃん。……もう結婚するつもりも、恋人を作る気もないわ」
そんなの、面倒くさいだけだと思う。子供たちがいれば、私はもう何もいらない。
子供たちがいてくれれば、もうそれだけで充分だから。
「そっか」
「……ねえ、奏雨」
「ん?」
「空斗ももう小学生だよ。……早いね」
水族館の中でアザラシに夢中になっている子供たち二人の背中を見つめながら、私たちは他愛もない話をした。
「そうだな、早いな」
「あの子たち、あなたと会えると分かるととても嬉しそうなのよ。 あなたのこと、時々心配してるし」
「そうなのか……」
奏雨のことを許せたかどうかなんて、分からない。
「……でもね、あなたがこれからどう生きるとしても、私はあなたのことを応援する。元妻として、ね」
「ありがとう、実乃梨」
空斗も流斗も、これからどんどん大きくなっていく。私たちの知らない間に色んなことを覚えていく。
そんな時は、暖かく優しく見守ってあげたいと思ってる。 それは親である子供たちの仕事だから。
「パパ~!ママ~! はやく!」
「こっちこっち!」
「はいはい。今行くよ」
子供たち二人に呼ばれた私たちは、急いで子供たちの元へと駆け寄る。
「パパ~。抱っこして!」
流斗が奏雨にそうねだっている。
「おいっしょ……! どうだ?見えるか?」
「うん、みえる!」
大好きなパパに抱っこしてもらえて、流斗はご機嫌だ。
「ママ~。カニおっきいよ!」
「ね、おっきいね」
水槽の中にいるカニを見ながら、空斗は目をキラキラとさせていた。
その後は家族として、水入らずの時間を過ごした。 奏雨がこうやって子供たちと遊ぶ姿は、本当に素敵な父親だと思えた。
そして子供たちにとっての楽しい時間は、あっという間に終わりを迎える。
「二人とも、今日は楽しかったか?」
「うん!たのしかった!」
「ぼくも!」
久しぶりのパパとの水族館とのお出かけに、二人は大満足したようだ。
でもパパが帰ると分かると、二人はとても悲しそうな顔をする。きっとパパが恋しいのだと思う。
奏雨と一緒にいる時の楽しそうなあの笑顔を見ると、やっぱり子供たちにとって、父親は一人だけなんだと思い知らされる。
私たちの仲も、まあそんなに悪くはない。だからこそ、うまくいっていたら……なんて考えてしまう。
「パパ!バイバイ!」
「じゃあな、気を付けてな」
「バイバイ、パパ!またおでんわしようね!」
「ああ」
子供たちを車のチャイルドシートに乗せた私は、夫が帰るのを見送った後、私も家に帰るために車を走らせた。
そしてその日の夜、私は子供たちが寝静まったのを確認してから、奏雨と少し電話した。
「実乃梨、今日はありがとうな」
「ううん、こちらこそありがとう」
「子供たちは、もう寝たのか?」
「うん、寝たよ。もうぐっすり」
こんな話をしていると、奏雨と結婚する前のことを思い出す。 奏雨と交際していた頃、よくこうして電話をしていた。
くだらないことばかり話していたけど、それも楽しかったなって思えた。
「ねぇ奏雨、覚えてる?」
「……ん?」
「昔結婚する前、よくこうして二人でよく電話したよね。寝る前とか」
「そうだったな。……懐かしいな、あの頃のこと」
あの時は毎日が新鮮で、ワクワクしていたな。
「たまにはまたこうやって、二人で話すのもいいかもね」
「そうだな。 悪く、ないな」
「うん」
ねぇ奏雨……。私はあなたと離婚したけど、あなたと話してると安心するよ。
それは多分、私とあなたが分かり合えていたからかもしれないね。
「今度また、動物園にでも連れてってあげてね。あの子たち、喜ぶから」
「ああ、分かったよ。連れて行くよ、どこにでも」
「よろしくね、パパ」
でも私、思うんだ。離婚した今でも、こんな風に笑えたりすることって……。
きっと幸せなことなんじゃないかって。
「奏雨。今度のゴールデンウィークは、みんなで旅行にでも行こっか」
「……え?」
「あの子たち、楽しみにしてるから」
「……そうだな。行くか、旅行」
私たちは別々の道に進んだ。 でも子供たちへの愛は変わらなくて、子供たちを大事に思ってる。
夫婦ではなくなったけど、親として出来ることは何でもしてあげたいというのが本音なんだ。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
これが私たちの選んだ道ってことに、変わりはない。
ーーーだけどこれが、私たちの選んだ愛の形だ。その愛の形は、これからも続いていくの。
【完結】
「俺の方こそ、本当にごめんな」
その翌日、私たちはついに離婚した。 離婚届は私が役所に提出した。
「……子供たちには、これからもたくさん愛をあげてね」
「ああ」
子供たちは寂しいと思うけれど、私はこの決断が間違っているのは思ってない。
私たちがこの道に進むことは、私たちの次のステップだと思っているから。
「子供たちとは、たまに電話してあげてね。……あの子たちは、あなたのこと大好きなんだから」
あの子たちにとって、父親はあなた一人だけなんだから。
「……ああ、分かったよ」
「この六年、楽しかったよ。……あなたと幸せになれたこと、これからもいい思い出になると思う」
「実乃梨……」
あなたと結婚して、幸せになれたことは私の中では最高の思い出よ。 子供たちという素敵な宝物まで残してくれた訳だから。
「あなた、身体には気を付けてね。 ちゃんとご飯、食べなきゃダメだよ」
「ああ。ありがとう」
夫(もう元だけど)との夫婦としての最後の挨拶を交わした私は、子供たちを連れて実家へと向かった。
これから私たちは別々の道に進むけれど、お互いの幸せを願っていることに間違いはない。
例え夫婦でなくなっても、家族じゃなくなっても、私たちがあの子たちの親であることに間違いはないんだから。
ただ家族としての絆は、これからだって存在する。子供ちが幸せで笑っていられるように、それを応援する義務がある。
「空斗、流斗。おじいちゃんとおばあちゃん家に行ったら、まずはお昼ご飯食べようね」
「ごはん?」
「そうだよ。お腹減ったでしょ?」
「うん! おなかへった!」
子供たちが笑ってくれるだけで、私は救われる。
離婚したことに対しては、後悔してるかなんて分からない。 でも間違いはないと、そう信じたい。
「お母さん、お父さん、こんなことになってごめんね」
実家に戻った私は、戻ってきてすぐに両親に謝った。
「いいんだよ、実乃梨。……よく頑張ったね、今まで」
お母さんは私を抱きしめて、励ましてくれた。
「ありがとう、お母さん」
両親がいてくれることで、私は少なからず安心した。私は一人じゃないんだと、そう思えた。
大事な子供たちと、そして両親もいてくれる。こんなに力強いことはないなって、感じることが出来た。
「お母さん、私ね。子供たちには幸せになってほしいなって思ってる」
「そうね。そう思うのは、親として当然のことよ」
お母さんからの言葉に、私は頷いた。
「頑張りましょう、実乃梨。私たちも出来る限り、協力するから」
「……うん、ありがとうお母さん」
◇ ◇ ◇
「パパ~!」
「お、流斗!」
夫の奏雨と離婚してから、早一年が過ぎた。子供たちは今もすくすくと成長していて、流斗は三ヶ月前に四歳になった。
「パパだ~!」
「お、空斗また大きくなったな!」
今日は空斗の誕生日だ。空斗は今日で六歳になった。
おかげ様で空斗は、この春から小学生になった。もう小学生か、早いなってつくづく感じる。
「空斗、六歳の誕生日おめでとう。 これ、誕生日のプレゼントだ」
「ほんと!? ありがとう、パパ!」
奏雨からの誕生日プレゼントを、嬉しそうに受け取る空斗。
「ありがとう、パパ」
「ああ。 開けてみろ、空斗」
「うん!」
今日はみんなで水族館に来ていた。奏雨はあれから父親として、ちゃんと子供たちと接してくれている。
定期的にテレビ電話もしてくれているし、子供たちの成長をちゃんと見守ってくれている。
「ねえ奏雨」
「……ん?」
「奏雨、今どうしてるの?……恋人とか、いるの?」
離婚してからは、あまりそういう話をしていない。子供たちの前では、そんな話をしないから。
「……いや、一人だよ」
「そっか」
私たちが離婚した後、しばらくして奏雨は、宍倉円香と別れたと聞いた。
宍倉円香の方から、奏雨に別れを告げたらしい。 宍倉円香と別れてからは、そう言った話もないらしい。
「実乃梨は?」
「ないよ、ある訳ないじゃん。……もう結婚するつもりも、恋人を作る気もないわ」
そんなの、面倒くさいだけだと思う。子供たちがいれば、私はもう何もいらない。
子供たちがいてくれれば、もうそれだけで充分だから。
「そっか」
「……ねえ、奏雨」
「ん?」
「空斗ももう小学生だよ。……早いね」
水族館の中でアザラシに夢中になっている子供たち二人の背中を見つめながら、私たちは他愛もない話をした。
「そうだな、早いな」
「あの子たち、あなたと会えると分かるととても嬉しそうなのよ。 あなたのこと、時々心配してるし」
「そうなのか……」
奏雨のことを許せたかどうかなんて、分からない。
「……でもね、あなたがこれからどう生きるとしても、私はあなたのことを応援する。元妻として、ね」
「ありがとう、実乃梨」
空斗も流斗も、これからどんどん大きくなっていく。私たちの知らない間に色んなことを覚えていく。
そんな時は、暖かく優しく見守ってあげたいと思ってる。 それは親である子供たちの仕事だから。
「パパ~!ママ~! はやく!」
「こっちこっち!」
「はいはい。今行くよ」
子供たち二人に呼ばれた私たちは、急いで子供たちの元へと駆け寄る。
「パパ~。抱っこして!」
流斗が奏雨にそうねだっている。
「おいっしょ……! どうだ?見えるか?」
「うん、みえる!」
大好きなパパに抱っこしてもらえて、流斗はご機嫌だ。
「ママ~。カニおっきいよ!」
「ね、おっきいね」
水槽の中にいるカニを見ながら、空斗は目をキラキラとさせていた。
その後は家族として、水入らずの時間を過ごした。 奏雨がこうやって子供たちと遊ぶ姿は、本当に素敵な父親だと思えた。
そして子供たちにとっての楽しい時間は、あっという間に終わりを迎える。
「二人とも、今日は楽しかったか?」
「うん!たのしかった!」
「ぼくも!」
久しぶりのパパとの水族館とのお出かけに、二人は大満足したようだ。
でもパパが帰ると分かると、二人はとても悲しそうな顔をする。きっとパパが恋しいのだと思う。
奏雨と一緒にいる時の楽しそうなあの笑顔を見ると、やっぱり子供たちにとって、父親は一人だけなんだと思い知らされる。
私たちの仲も、まあそんなに悪くはない。だからこそ、うまくいっていたら……なんて考えてしまう。
「パパ!バイバイ!」
「じゃあな、気を付けてな」
「バイバイ、パパ!またおでんわしようね!」
「ああ」
子供たちを車のチャイルドシートに乗せた私は、夫が帰るのを見送った後、私も家に帰るために車を走らせた。
そしてその日の夜、私は子供たちが寝静まったのを確認してから、奏雨と少し電話した。
「実乃梨、今日はありがとうな」
「ううん、こちらこそありがとう」
「子供たちは、もう寝たのか?」
「うん、寝たよ。もうぐっすり」
こんな話をしていると、奏雨と結婚する前のことを思い出す。 奏雨と交際していた頃、よくこうして電話をしていた。
くだらないことばかり話していたけど、それも楽しかったなって思えた。
「ねぇ奏雨、覚えてる?」
「……ん?」
「昔結婚する前、よくこうして二人でよく電話したよね。寝る前とか」
「そうだったな。……懐かしいな、あの頃のこと」
あの時は毎日が新鮮で、ワクワクしていたな。
「たまにはまたこうやって、二人で話すのもいいかもね」
「そうだな。 悪く、ないな」
「うん」
ねぇ奏雨……。私はあなたと離婚したけど、あなたと話してると安心するよ。
それは多分、私とあなたが分かり合えていたからかもしれないね。
「今度また、動物園にでも連れてってあげてね。あの子たち、喜ぶから」
「ああ、分かったよ。連れて行くよ、どこにでも」
「よろしくね、パパ」
でも私、思うんだ。離婚した今でも、こんな風に笑えたりすることって……。
きっと幸せなことなんじゃないかって。
「奏雨。今度のゴールデンウィークは、みんなで旅行にでも行こっか」
「……え?」
「あの子たち、楽しみにしてるから」
「……そうだな。行くか、旅行」
私たちは別々の道に進んだ。 でも子供たちへの愛は変わらなくて、子供たちを大事に思ってる。
夫婦ではなくなったけど、親として出来ることは何でもしてあげたいというのが本音なんだ。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
これが私たちの選んだ道ってことに、変わりはない。
ーーーだけどこれが、私たちの選んだ愛の形だ。その愛の形は、これからも続いていくの。
【完結】
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