龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

生まれかわり

54 パターンB-32

速達なんできた事もないので、どんな急ぎの用事なのかと困惑しながらトムは～手紙を開けて読んだ。

トムは、手紙の内容を読み。
青白い顔をしながら、固まっていた。それを見たクロエは～「トム。手紙にはなんて書いてあったの？」

「手紙は…カール国にいる君たちのおじからだ。」

「なぜ？おじから、お義父さん宛に。それも速達で？」

トムは苦しむように声を出し「リリアが～リリアがな。カール国にあるハルト君(アキト)の墓の前で、亡くなっていたそうだ。たまたま。墓参りをしに来た時に…見つけたそうだ。」

「そんな！リリアがなんで。」

「リリアは。結婚式で身に着けていたベールを、大事に抱きしめながら。眠っているかのように。近くには、小瓶が転がっていたそうだ。」

「リリア～」とクロエは、泣き崩れ。亡くなった状況に頭がついていけず、ボーッとしているアリサにユキトが寄り添う。

アキトは、トムがなにを言っているのかわからなかった。