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生まれかわり
27 パターンB-5
しおりを挟むモゾモゾとリリアが、アキトの腕から抜けようとすると。
アキトが、逃さないように自分の方に引き寄せた。
「アキト。そろそろ起きようよ。準備をして、両親の家に向かおうよ。お姉ちゃん達も待っているわよ。ね?」
「う~ん。離したくない。今日は、このままベッドで過ごそう。挨拶は、明日にしよう。きっとわかってくれるさ。なぁ?」
さらに。力強く抱きしめるアキト。
「もう(赤くなりながら)アキトったら。いつもは大人っぽいのに。今は、子供みたいね。
ふふ。私は今日。朝の挨拶に、アキトと行きたいな。アキト聞いている?」
リリアを抱きしめて、無言。
「もう!私一人でも行くわよ。アキトは、このままベッドにいなさいよ。」と力を込めて離れようとすると。
低い声で「一人では、行かせないよ。リリア。」
体がビクッとした。
あれ?なんだか私どこで。
同じ事を…聞いた気が。
どこか遠い記憶の中で。
あなたは~誰?
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