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リリア
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しおりを挟むマノは「リリア。お茶のおかわりをどうぞ。あと。この私の手作りクッキーも。味は保証済みよ。どうぞ。」
一口食べると「美味しいです。」
「そう。それは良かった。たくさん食べてちょうだい。」
「はい。」リリアは、言われるまま。食べては飲んだ。
周りを見る事の余裕がある精神状態なら、気がついたであろう。マノが、お茶もクッキーも手をつけてない事を。
それに[ なにか ]が入っている事を。
マノの企みを。
リリアは、短剣を隠しながら家に帰ってきた。
家には、夕食の準備をしていた母様がいた。
笑顔で「おかえり。」と迎えられた。
食卓には、リリアの好きな料理が並んでいた。
いつもなら。素直に喜んでいたが、今は~。
笑顔で食べながらも。頭の中のモヤが消えず。母様が本当に…あんな事をと疑心暗鬼になっていな。
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