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リリア
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しおりを挟むあっという間に1年が経った。
母様が珍しく、東の宮から出てある場所に向かった。
ハルト様と荷物をまとめ、いつでも出発できるようにした。
母様が戻り。
ハルト様と私に再確認してから、リーア国へ出発した。
(魔法なので、あっという間。)
まずは~これから住む家に行き、荷物を置いた。
そして。失礼のない程度の服に着替えた。
この国の女王陛下に、謁見した。とても美しく魅力的な女性で、貫禄があった。
優しい目をしながら、私達を歓迎してくれた。
ただ。ハルト様を見る目が~気になった。あの時からだったのかと、今ならわかる。
それから。大きな木に行った。
そこでわかった事は~母様はハルト様の実の母ではなく、母様の双子の妹の子だった。
きっと…複雑な理由が、あるのであろう。
ハルト様は、実母が眠っている大きな木に私を紹介してくれた。
嬉しい。会えないけど。
私も大きな木にむかい、挨拶をした。
「母様。リリアです。ハルト様を生んでくださり、ありがとうございました。ハルト様に出会えて、私は幸せです。」
その時。風がないのに。
カサ カサと葉が揺れた。
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