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東の番クロエ 

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そして。
 とうとう。

~ザナが王になってから
      200年がたった~

西の宮が騒がしい。

あ~とうとう。王の交代が始まる。

「ちゃんと。発動するかしらね?」イスに座り、カップを持ちながら考えていると。

統括執事が、慌てて来た。

息を乱しながら「東の番様。先ほど西の宮にいらしたザナ王から、光の玉が出たそうです。そして…南の宮にいらした第2王子ロイ様の体に、吸い込まれたのを確認したそうです。次の王に選ばれたのは、第2王子ロイ様です。ハルト様が選ばれず…残念です。」

「そうね。光の玉が選ぶんですもの。ロイ様に素質があったのよ。私的には、ハルトでなくて良かったわ。王は、大変だもの。報告ありがとうね。また。情報が入ったら、教えてちょうだい。私の身の振り方も1年間の間に決めないとね。あと1年だけど、よろしく頼むわ。」

「……失礼します。」

統括執事は、慌ただしく部屋を出て行った。

入れ違いに、ハルトが来た。

「母上?」



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