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東の番クロエ
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しおりを挟む実行の日。
今日でハルトは、6か月になった。
最後の家族団欒で…朝食を食べた。ハルトはクロエから、離れようとしなかった。
私はクロエを魔法で、祖母の老婆にした。(国に帰れば、戻るように。)
最後に…クロエはハルトを抱きしめた。私に、ある物を預けて。
そして。母と東の宮をあとにした。
ハルトは「あ。あ。」と去る2人に向かって、手を出していた。
フローラは抱っこしながら
「ハルト。ごめんね。あなたから、母親を引き離して。これからは、私が。私が。あなたの母クロエになって、ハルトを愛し守るわ。ごめんね。巻き込んでしまって。ごめん…ごめんね。」
少しの間。ハルトは夜泣きも酷く、離乳食もあまり食べなかった。ベッタリとクロエ(フローラ)から離れずに、離れると大泣きしていた。クロエは、一日中ハルトの側にいた。
使用人たちも、その姿をみて
「なんて!東の番様は、愛情深いんでしょう。自ら子育てに積極的で。」と褒め称えていた。
主治医も「これなら。薬や香は必要ないでしょう。」といい、あの怪しい薬と香はなくなった。
ハルトも落ちつき、すくすく成長していった。
同じぐらいの子がいなかったので、東の宮に教育係を呼んで学ばせた。
ある程度は、私が教えていたけど。(どんどん知識を吸収していった。)
龍騎士団の訓練にも、時々参加させてもらったけど。
どんどん実力をつけていった。
団長と副団長が、褒めていたし。本格的に、指導して団長まで育てたいとまで言われた。
[文武両道の第5王子ハルト]と
龍国で噂がたっていた。
誰に似たのか知らないけど~他の王子から敵対心をもたれないといいけど。
行事には、私は欠席(番は本人の意志で決められる)をした。
王子としての義務の為、ハルトは出席させた。
その間。私は南の番ルビナ(行事は気分次第で出席したり、欠席したりしていた。)に、占い師として接触していた。
何度かあって信頼を得てから。
「ロイ王子に、この薬を飲ませるように。そうすれば、願いが叶います。」と進言した。
その後は、薬を定期的に南の宮に届けるだけにした。
そんな日々を過ごしていると。
[一通の手紙が…届いた。]
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