龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

龍国の王 ザナ

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最愛のダリアは、西の番になり西の宮に引っ越して行った。

その後～西の宮では、第１王子マルクが誕生した。

国中で祭り騒ぎだった。

母は、孫の誕生を喜び。その後。元番が住むという島へ、西の番と一緒に行くそうだ。

(これが最後の別れになるだろう)

それから～南の番が龍国で見つかった。
準備の為。婚儀は１年後だが、先に南の宮に引っ越してきた。

なるべくダリアとマルクの側にいた。

龍国では小さい頃から、王の番制度など当たり前のように教育される。(特に女性)

誰もが王になりたいと思わない。本当なら１人の番を愛したいからだ。女性は特に…。

だから。みんな必死になって、王の番が揃うのを必死に探す。
他に悲しむ者がいようとも。

結局…自分のため。

ダリアはマルクを抱っこしながら「仕方がないわね。南の番の事も愛してあげてね。でも…私はいいから～マルクの事は、父としての愛情を与えてほしいわ。愛しているわ。ザナ。もう。私だけのザナでは…ないけど。私はザナのものよ(涙)」

私は～抱っこされているマルクと一緒にダリアを強く抱きしめ「ダリア。すまない。まさか～私が選ばれるとは、思わなかった。番が揃えるしかないんだ。抱く事も義務だ。子をなすことも。しかし。私が愛しているのは、妻のダリアお前だけだ。息子もマルク。そして～これからも私達２人の息子が生まれるだろう。本当に愛するのは私達家族のみだ。他の番達には、仮の家族の愛情だ。心配するな。」

「ザナ(涙)」

侍女に声をかけ
「マルクを部屋に。」

マルクを渡した。そして～部屋から出るのを確認してから、ダリアを横抱きしながら寝室に向かった。
優しくベッドにおろし

「愛しているよ。私のダリア」

「私もよ。私のザナ。」

２人は熱い夜を過ごした。