龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

アリサ

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私の名前は、アリサ。
龍国の王ザナの番なのよ。

このアリサという名前は、龍王自ら私のために付けてくれたと聞いたわ。凄い事なんだって。

そのおかげでね。私達家族３人は、小さな村の貧しい生活から抜け出せたんだって。

龍王が訪れた次の日に。
人里から離れた森の中にある、今住んでいる大きな屋敷を与えられて、直ぐに引っ越しをしたそうよ。

村や街からは離れたけど～私は生まれた時からこの環境だから問題ないわ。
両親達も、今の暮らしに満足しているみたい。

ま。街に出たくても、庭に出る事は許されているけど～その先に出る事は、禁止されていたけどね。

必要な物や欲しいものは、執事長に頼めばほとんどは叶ったわ。犯罪や悪い事に繋がりそうな事は～却下されたけど。

龍王に会いたいのも、却下されたのよ。
なぜ会えないと聞いたら～そういう［しきたり］があるみたい。理解ができないけどね。

母と一緒にエステなど、美容に良さそうな事もしたわね。私は若いからまだ良いけど～。
母は、娘の私もビックリの大変身よ。父も惚れ直していたわ。

もしかして～私の弟か妹が(ふふ)
一人娘の私が嫁いだら、寂しいもんね。(その時。頭がズキンとした。)

家庭教師に作法や教養などを、教わったわ。(両親も最低限の教養を教わる。)

妃になった時に、どうしても全員が参加しないといけない行事の為に。

ハァ～みんなに美しい私を見て欲しい気持ちがあるけど…面倒。

そう思っていたら。

全員参加以外は、出なくて良いと。北の宮で人目に触れずに、龍王が訪れるのを待っていれば良いらしい。

代々龍は独占欲が強いが、特に王族は比べ物にならないくらいだそうだ。

その分。裏切り行為は容赦しない。

裏切れないように、人前から隠して監視するらしい。
愛ゆえに。

「監禁部屋は、当たり前のように家にあるからね。」と笑顔で話していた。

ちょっと引くけど～その分。愛されていると実感がわくわね。
(ウットリ)