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しおりを挟むパクパク モグモグ
「あ~美味しい。」
「私。オータム国の時は、食事にあまり興味もなくて。あまり食べなかったんだけど。巨大船でご飯を食べてから、朝からでもたくさん食べれるわ。こちらの料理が合うのかしらね。ふふ。食べないで心配していた家族がみたら、驚きながら喜ぶわね。」
「なんだか。私もこの国の料理の方が、美味しく感じるわ。どうしよう。料理を覚えていくか、料理人をスカウトしていくかどちらかにしないと。困るわね。」
「確かにそうだね。」
その会話に。ロザリアはクスッと笑った。
モグモグ 食べ続けていると。
くすん。くすんとシアカが泣いている姿が。
「美味しいです。ラクーン国の使用人の食事は、固いパンと冷えたスープで。それでも食べれるだけましでした。それさえ食べられず。もっとひどい人もいます。ラクーン国を出発してから、船での食事。あの方達は、文句を言っていたと聞こえてきましたが。私達は、とても美味しく感謝しながらいただきました。昨日の夕食の豪華に驚き。そして。今日の朝食。食べられる事の感謝しかありません。私達だけが、こんな良いものを食べて。ラクーン国にいる使用人達に、申し訳なくて。半年後。国に帰った時に。あの食事が食べれるか心配です。」ポロポロ涙を流していた。
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