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しおりを挟む男はハットした顔をしながら「あ~そうだったな。ごめんよ。ついな…。あの島に行って、帰って来た者はいないしな。」
「いいさ。お前の気持ちもわかるけどな。ただ。言葉には、気をつけろよ。その一言が、命取りになるからな。今回の俺たちは、街での滞在時間は数時間だ。品物を卸して、用がすんだら早くフォール国を出るぞ。
チャンスだが、その分リスクも大きそうだ。俺たちが卸した品物が、目にとまれば。あらためて呼ばれるだろうしな。それが、あそこで商売をするコツだな。欲をもつと、破滅を呼ぶしな。」
「そうだよな。大事な方の気分を損ねたりしたら、直ぐに地獄行だしな。チャンスだと思って、裏事情も知らないバカ達がやらかすかもな。」と荷馬車に乗り、道を進む。
巨大船を見てから、約5時間後ぐらいに。中船が、ファナシー街にある船着場の方に入るのを見た。珍しい船を2船見た行商人達は。期待と不安と恐怖を感じでいた。(何かがおきる。)
そして。心の中で(生きて帰ろう)とみんなの気持ちが、重なった瞬間だった。
そんな中。今までの人生で、勝ち組で挫折を味わった事のない。気まぐれで商売を始めた若い3人がいた。
「これはチャンスね。」
「まさか。こんな時に、この国に来るなんて。流石私達よね。運があり過ぎ。ふふ。」
「もしかしたら。婚約者より私達を選ぶかも。あ~どうしましょう。美しいのって、罪よね。」
「その時は~高い物をたくさん買ってくれよな。」
「「まかせて。」」
「いつもの感じで、やれば。」
ニヤリとする。
そんな3人を、どこからか見ていて。スッ~と消えた。
3人の運命が、決まった。
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