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しおりを挟む馬車に揺られて30分後。
グローパー学院の門に到着した。そのまま門をくぐり、敷地内にある馬車場(乗り降りする場所)で降りた。
馬車の担当使用人に、お礼を言った。「いつもありがとう。学院に行く日は、いつも揺れも少なく快適に乗せてもらったわ。また。帰ってきた時には、よろしくお願いするわね。」と。
「ユリアナ様~。」と使用人はウルウルと感動していた。
自然に感謝の気持ちを言うユリアナは、使用人達にも慕われていた。
ユリアナは、集合場所である
[緑のささやき](学院の行事などで使う。広い場所)に行こうとしたが、ふと気になる物があった。
馬車の待機場所に。
豪華な馬車が1台。使用人用の馬車が2台。荷物用の馬車が2台。男の人が数名。侍女らしき女性も数名いた。
(なんだろう?あれは?あ!そうだ。あの馬車は確か…)
なぜ?今日の日に、とまっているのか不思議だったが~集合場所に急いだ。
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