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409話
しおりを挟む「いいぞ。質問してくれ。」
「なぜ?外から見ると、2階建てぐらいで普通の家の大きさと変わらないのに、中に入ると広さや高さが違うのはどうしてですか?」
「そうよね。エレベーターで5階に行ったし。まだ。上もありそうよね。」
「広いしな。」
「それはな。遠野様に、そういう風に建ててもらったんだよ。ここはな。避難場所にもなっているんだよ。悪意やこの村に害をもたらす者が来ることも、昔ほどではないが~つい最近まであったんだ。
ほら。いろんな種族の獣人がすんでいるだろう。まだ強い者はいいが、弱い者もいる。弱い者や女性を連れ去り、売られる事も昔は多かったらしい。今は~ないんだが、絶対とは言えないだろう。」
(そんな事が~。)
(確かに。絶対はないな。)
「だから。遠野様にお願いをしたんだよ。悪い者がもしここのドアを開けても、違う場所に(ニャッとしながら)飛ばされるそうだ。あ。何人で来ても、悪い者だけ弾かれると言っていたぞ。良かったなぁ~。お前たち。弾かれないで。」
「「こわ。」」
「避難場所があるのは、安心できますね。」
「本当だな。俺達もなにかあったら、お願いしても良いのかな?」
「悪い者でなければ、大丈夫だ。たまに保護する事もあるしな。」
「そうなんだ~。」
「他にはあるか?」
「それでは~」珍しく朝月が質問をした。
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