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アルトとマリーナ 2通の手紙と永遠の愛
8 アルト視点④
しおりを挟む段々と祝福の声が聞こえず
[ザワザワ]としか聞こえなくなっていた。
どんな結婚式だったかも~思い出せない。
どんどん私は、おかしくなってきた。
息子が生まれた後。
妻を抱く時は(今後の事を考えて、出来れば子供は後二人欲しいと侯爵家に言われている)、どうしてもローズの名前が出てしまう。
朝。起きて横に眠る妻を見ながら「すまない。マリーナ。」と後悔していまう。
もう諦めるべきだと。
マリーナだって被害者だ。
それなのに。文句も言わずに、私を支えてくれる。(女性が継げないので、私が当主になっている。)壊れた私を。マリーナは優秀だ。それも美人で優しい。もし。子供が出来ていなかったら~隣国の○○○がきっとマリーナに求婚していただろうに。
しかし。わかっていても。家族としてしか、愛せない。ローズの妹としてしか見えないんだ。
息子や娘達もかわいいと思っているし、愛してもいる。
成長するに連れ、娘達はどことなくローズにも似ている。
義理の両親や私の両親。兄夫妻も私達の事を気にしてくれるし、よくもしてくれる。
周りから私達を見れば、理想的だろう。
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