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ジーク 出会いと永遠の別れ
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しおりを挟む~回想~
ある日。私は剣術の授業を受けに、訓練場に来ていた。
当初は体力もなく、終わるたびにクタクタになっていた。
それでも。毎日のように。他の授業の間や時間がある時には、自分でできる範囲の筋トレなどを続けていった結果。
みるみる体力もつき。
訓練にもついていけるようになり、剣術も上達していった。
何事にも簡単にこなしてきたが、努力をし成果があらわれる喜びを知った。
そして。
12歳になった頃には、周りからは完璧な王子と呼ばれるようになっていた。
そろそろ。王太子に任命されるのではと、周りが騒ぎ出した。
両親からは、婚約者もしくは婚約者候補を決めるように言われていた。
それをどこからか聞いたのか。3~12歳ぐらいの令嬢がいる家からの、売り込みが激しさをましていた。
母上もお茶会という名目のお見合いを何度も開いた。
私も仕方がなく行き令嬢と話したが、誰一人として心揺さぶる令嬢には出会えなかった。
まさかあの時。3歳の令嬢も来るとは予想外だったがな。
だんだん。そんな毎日が嫌になってきた。決めなくてはならないとは、わかっているが~。
そのな私の唯一の楽しみが、訓練場で汗をかきみんなと語らう事だった。
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