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検証、そしてハグ
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やってきました、大草原!森も山もあらけれど。
とても風が心地よいです。
「それじゃあカリンの戦闘訓練とスキルの検証をはじめるとしよう。人が少ない場所のほうがいいよな」
「ならあっちの森付近にしようよ」
しばらく歩き、人がいない場所まで来るとウサギがたくさんあらわれるようになってきた。
「コイツらはラビット。英語のまんまであるように特にこれといった特徴がない。本物のウサギと思っていい。ノンアクティブだからむこうから襲いかかって来ることはないけど、カリンはコイツらとたたかえそうか?無理なら森まで行って狼とかゴブリンとかにしようか?」
「大丈夫、久しぶりとはいえ昔やってたからね。それに体力がなくなったらポリゴン化するんでしょ?なら忌避感とか全然おきないし問題なしです」
というわけでウサギ相手に戦闘開始です。
まず魔法から。レベル1ではボール系。【風魔法】から行ってみよう。
「《ウィンドボール》!あれ、倒せなかったか。もう一発」
「まあ初期ステータスならいくら相手が最弱でもそんなもんだよ」
「フーン、そうなんだ。あ、皮ゲット」
「大丈夫そうだな、じゃあ俺らもやるか」
続いて【光魔法】【闇魔法】と使っていったらそれぞれレベル5になった。
「えーっと、次のはアロー系か。では、ダークアロー!」
ふむ、やっぱり二発必要かな。アローのほうが速さとリキャストタイムがはやいね。
次は【魔法陣】をやろう。……どうやるの?
「ねー、【魔法陣】ってどう使うのー?」
「他のスキルと併用してやっと使えるらしいよー。私は魔法職じゃないから詳しくわかんないや 」
「ありがとー、ならこんど探してみるね」
なら【棒術】で。最初のアーツは打ち込みです。ちなみに初期の棒の武器の名前は木の棒だったりする。
なんとか倒せた。ううっ、直接殴ると間接的に感じる感触が生々しくて正直キツイ。魔法でいこう。そうしよう。【棒術】を鍛えるのはおとなしく木を殴るとかにしておきます。
次は【探索】を。使い方はよくわからないけど、マップ機能があるので勝手にきたわるのでしょうかね、だって今レベル3だし。マップには光点がいくつもあり、黄色がプレイヤー、青がNPC、赤が敵mobだとおもう。
最後に【清掃】。と思ったけど、よくよく考えると今掃除用具を何も持ってないです。箒すら。魔女失格だね。帰ったら早急に箒をかいましょう。いや、いっそのこと【工作】とかの生産スキルで作りますかね。よし、SPがたまったら残りの魔法と【工作】を取ることを目標として頑張りましょう。いや、でもそこは他の生産職プレイヤーに任せる方がいいものができるかも……。
SPはスキルのレベルが10ごとに1もらえるとヘルプにかいています。他はイベントなどでもらえるらしいね。ありがちなのはボスキャラの初撃破ボーナスとかですかね。なればこそ、はやく強くならなくては。というわけで時間もそこまでたっていませんし、魔法スキルをあげていきますか。
~~~
日がだいぶ傾いてきた頃。
3人ともスキルの確認が終わりきりもよくなったので街に帰ることになりました。
私はあの後魔法3種をレベル10まで上げて、残りの【火魔法】【水魔法】【土魔法】の3種もとってレベル10まで上げて2人を待ってる間【棒術】を木に打ち込んでレベル上げをしてた。初期装備の耐久は無限なので気にせず打ち続けてました。
街に戻りギルドで全ての素材を換金してみんなで綺麗な宿屋にとまり、宿の中の食堂に行きました。食事に関することはまだ何もなく、次かその次くらいのアップデートで満腹度とかがくるとの噂があり、現状での食事は娯楽の一つである。
「あー、楽しかった。β版から変更されたスキルとかもなくてよかったよ」
「そうだな。カリンはどうだった?」
「いい感じだよ。とりあえず魔法を全部取ってレベル10まで上げといたよ」
「もうスキルを追加させたのか。まあ基本スキルはレベルが上がりやすくなってるからな。あと魔法全部って大丈夫なのか?なんか器用貧乏みたいになりそうなんだが……」
「大丈夫だと思うよ。全部カンストさせるけどそこからの派生スキルは選んで取るつもりだから」
「ねえお姉ちゃん、これからソロで動くって言ってたでしょ?それは別にいいんだけど今度生産職の人を紹介させてね。やっぱり1人だといろいろと大変そうだしね」
「ありがとうね。それはとてもたすかるわ」
木に棒を打ち込んでいた時、装備を作ってもらうにはどうしようかと悩んでいたんだよね。やっぱりNPCとプレイヤーとではやはり差があり、さらにプレイヤーの中でも職人さながら極めている人も居ればただ作っているだけのような人までピンキリらしい。昔やってたゲームではそうだった。そしてじつは私、物の良し悪しをあまりみわけられないんです。どちらかに区別するくらいはできるけれど、いいものの分類の中でどれくらいのものかみたいなことが苦手なんです。だから【鑑定】を取ったんだけど、やはり心配なので信頼できる人を紹介してもらえるのは本当に助かる。
「おいしかったねー」
「そうだねー。……ねえお姉ちゃん」
「なあに?」
「たまにこうしてまた一緒にパーティーくんでくれるかな……?」
「もちろんよ。あくまでも基本的にソロってだけだからいつでも誘ってね」
「うんっ!ありがとう、お姉ちゃん!」
席を立ったのでトイレなのかなー、と思っていたら急に抱きつかれた。リアルすぎて忘れてたけどここゲーム内だからトイレはないはざ。
理恵は昔から感情がふりきると私に抱きついてくる癖があり、私より10センチ以上大きくなった今でもやってきます。同い年なのに、私も大きくなりたかったなぁ。
「ウフフー、やっぱりお姉ちゃんはいいなー。とっても大きくて柔らかくて」
最後になんて言ったかきこえなかったけど、もうハラスメント警告が出てるので離れてもらった。そんな物足りなさそうな顔をされても、あれ以上抱きついてると運営が出てきたら困るので無視します。
「もう、びっくりするじゃない。運営がでてきたらどうするのよ」
「大丈夫だよ。同性だし、なんか言われてもお姉ちゃんがそれの文句を言わなければいくら運営でも手出ししてこないから。だからお触りし放題!」
「それでも万が一があるからちょっとしかだめよ」
「ちょっとは許してくれるお姉ちゃんマジ天使」
「はぁー、ところでジークはなんで机にふせてるの?」
先に食堂のご飯を食べ終えてのんびりと水を飲んでいたのに気づいたら突っ伏してた。
「いや、そのだな……2人が抱き合って、あー、その、グニャっとだな……」
「お兄ちゃん、何を言っているのかな?あとでオハナシしようか。あとまわりの男ども、それ以上こっちみてたら、もぐぞ」
周りが静かだなーと思ってたらみんなこっち見てたんだ。なんでだろ?あと理恵に理由はわからないけど仲良くね、と言ったら「お姉ちゃんは気にしなくていいの。悪いのは周りのほうだから。全部私に任せてね」といってました。よくわからないけど大丈夫なのならいい……のかな?
「ここは私が処理しとくからお姉ちゃんは約束通りここでおわかれだよ。寂しいけどまたあう約束もしたし大丈夫。じゃあねー」
「う、うん。じゃあね」
そして2人と別れて私は自分の部屋に行きました。
……本当に任せて良かったのかなぁ?
とても風が心地よいです。
「それじゃあカリンの戦闘訓練とスキルの検証をはじめるとしよう。人が少ない場所のほうがいいよな」
「ならあっちの森付近にしようよ」
しばらく歩き、人がいない場所まで来るとウサギがたくさんあらわれるようになってきた。
「コイツらはラビット。英語のまんまであるように特にこれといった特徴がない。本物のウサギと思っていい。ノンアクティブだからむこうから襲いかかって来ることはないけど、カリンはコイツらとたたかえそうか?無理なら森まで行って狼とかゴブリンとかにしようか?」
「大丈夫、久しぶりとはいえ昔やってたからね。それに体力がなくなったらポリゴン化するんでしょ?なら忌避感とか全然おきないし問題なしです」
というわけでウサギ相手に戦闘開始です。
まず魔法から。レベル1ではボール系。【風魔法】から行ってみよう。
「《ウィンドボール》!あれ、倒せなかったか。もう一発」
「まあ初期ステータスならいくら相手が最弱でもそんなもんだよ」
「フーン、そうなんだ。あ、皮ゲット」
「大丈夫そうだな、じゃあ俺らもやるか」
続いて【光魔法】【闇魔法】と使っていったらそれぞれレベル5になった。
「えーっと、次のはアロー系か。では、ダークアロー!」
ふむ、やっぱり二発必要かな。アローのほうが速さとリキャストタイムがはやいね。
次は【魔法陣】をやろう。……どうやるの?
「ねー、【魔法陣】ってどう使うのー?」
「他のスキルと併用してやっと使えるらしいよー。私は魔法職じゃないから詳しくわかんないや 」
「ありがとー、ならこんど探してみるね」
なら【棒術】で。最初のアーツは打ち込みです。ちなみに初期の棒の武器の名前は木の棒だったりする。
なんとか倒せた。ううっ、直接殴ると間接的に感じる感触が生々しくて正直キツイ。魔法でいこう。そうしよう。【棒術】を鍛えるのはおとなしく木を殴るとかにしておきます。
次は【探索】を。使い方はよくわからないけど、マップ機能があるので勝手にきたわるのでしょうかね、だって今レベル3だし。マップには光点がいくつもあり、黄色がプレイヤー、青がNPC、赤が敵mobだとおもう。
最後に【清掃】。と思ったけど、よくよく考えると今掃除用具を何も持ってないです。箒すら。魔女失格だね。帰ったら早急に箒をかいましょう。いや、いっそのこと【工作】とかの生産スキルで作りますかね。よし、SPがたまったら残りの魔法と【工作】を取ることを目標として頑張りましょう。いや、でもそこは他の生産職プレイヤーに任せる方がいいものができるかも……。
SPはスキルのレベルが10ごとに1もらえるとヘルプにかいています。他はイベントなどでもらえるらしいね。ありがちなのはボスキャラの初撃破ボーナスとかですかね。なればこそ、はやく強くならなくては。というわけで時間もそこまでたっていませんし、魔法スキルをあげていきますか。
~~~
日がだいぶ傾いてきた頃。
3人ともスキルの確認が終わりきりもよくなったので街に帰ることになりました。
私はあの後魔法3種をレベル10まで上げて、残りの【火魔法】【水魔法】【土魔法】の3種もとってレベル10まで上げて2人を待ってる間【棒術】を木に打ち込んでレベル上げをしてた。初期装備の耐久は無限なので気にせず打ち続けてました。
街に戻りギルドで全ての素材を換金してみんなで綺麗な宿屋にとまり、宿の中の食堂に行きました。食事に関することはまだ何もなく、次かその次くらいのアップデートで満腹度とかがくるとの噂があり、現状での食事は娯楽の一つである。
「あー、楽しかった。β版から変更されたスキルとかもなくてよかったよ」
「そうだな。カリンはどうだった?」
「いい感じだよ。とりあえず魔法を全部取ってレベル10まで上げといたよ」
「もうスキルを追加させたのか。まあ基本スキルはレベルが上がりやすくなってるからな。あと魔法全部って大丈夫なのか?なんか器用貧乏みたいになりそうなんだが……」
「大丈夫だと思うよ。全部カンストさせるけどそこからの派生スキルは選んで取るつもりだから」
「ねえお姉ちゃん、これからソロで動くって言ってたでしょ?それは別にいいんだけど今度生産職の人を紹介させてね。やっぱり1人だといろいろと大変そうだしね」
「ありがとうね。それはとてもたすかるわ」
木に棒を打ち込んでいた時、装備を作ってもらうにはどうしようかと悩んでいたんだよね。やっぱりNPCとプレイヤーとではやはり差があり、さらにプレイヤーの中でも職人さながら極めている人も居ればただ作っているだけのような人までピンキリらしい。昔やってたゲームではそうだった。そしてじつは私、物の良し悪しをあまりみわけられないんです。どちらかに区別するくらいはできるけれど、いいものの分類の中でどれくらいのものかみたいなことが苦手なんです。だから【鑑定】を取ったんだけど、やはり心配なので信頼できる人を紹介してもらえるのは本当に助かる。
「おいしかったねー」
「そうだねー。……ねえお姉ちゃん」
「なあに?」
「たまにこうしてまた一緒にパーティーくんでくれるかな……?」
「もちろんよ。あくまでも基本的にソロってだけだからいつでも誘ってね」
「うんっ!ありがとう、お姉ちゃん!」
席を立ったのでトイレなのかなー、と思っていたら急に抱きつかれた。リアルすぎて忘れてたけどここゲーム内だからトイレはないはざ。
理恵は昔から感情がふりきると私に抱きついてくる癖があり、私より10センチ以上大きくなった今でもやってきます。同い年なのに、私も大きくなりたかったなぁ。
「ウフフー、やっぱりお姉ちゃんはいいなー。とっても大きくて柔らかくて」
最後になんて言ったかきこえなかったけど、もうハラスメント警告が出てるので離れてもらった。そんな物足りなさそうな顔をされても、あれ以上抱きついてると運営が出てきたら困るので無視します。
「もう、びっくりするじゃない。運営がでてきたらどうするのよ」
「大丈夫だよ。同性だし、なんか言われてもお姉ちゃんがそれの文句を言わなければいくら運営でも手出ししてこないから。だからお触りし放題!」
「それでも万が一があるからちょっとしかだめよ」
「ちょっとは許してくれるお姉ちゃんマジ天使」
「はぁー、ところでジークはなんで机にふせてるの?」
先に食堂のご飯を食べ終えてのんびりと水を飲んでいたのに気づいたら突っ伏してた。
「いや、そのだな……2人が抱き合って、あー、その、グニャっとだな……」
「お兄ちゃん、何を言っているのかな?あとでオハナシしようか。あとまわりの男ども、それ以上こっちみてたら、もぐぞ」
周りが静かだなーと思ってたらみんなこっち見てたんだ。なんでだろ?あと理恵に理由はわからないけど仲良くね、と言ったら「お姉ちゃんは気にしなくていいの。悪いのは周りのほうだから。全部私に任せてね」といってました。よくわからないけど大丈夫なのならいい……のかな?
「ここは私が処理しとくからお姉ちゃんは約束通りここでおわかれだよ。寂しいけどまたあう約束もしたし大丈夫。じゃあねー」
「う、うん。じゃあね」
そして2人と別れて私は自分の部屋に行きました。
……本当に任せて良かったのかなぁ?
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