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禁忌の子
帰還
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バルドたちが無事に戻ってきたが、随分早かったので疑問に思っていると、チェイスがバルドに聞いていた。
「お前は、静かにできんのか……まぁいい随分早かったが何かあったのか?」
「ハッ!!実は途中で救援部隊の斥候と接触しました!!部隊はここから王国側に向かう途中にある岩場に待機しています!!」
「本当か!?随分近くまで来ていたな」
「何でも、宰相様が内通者の存在を疑い陛下に報告したところ、直ぐに部隊を出発させたそうです!!国内にいる内通者は調べがついた者から捕らえているそうです!!」
「流石だな」
バルドの報告に感心していたチェイスは次の言葉に固まった。
「それから隊長とカルロス様に宰相様からの伝言があります!!」
「「え!?」」
(へぇ~宰相様って切れ者なのかなぁ……それにしてもカルロス……様?ライルさんたちは‘カルロスさん’なのに)
私が不思議に思いカルロスを見上げると、震えていた……チェイスも。
(???)
「まず隊長!!‘あれほど詳細が分かるまで待機していろと言ったのにもかかわらず、突っ走って敵の罠にまんまと嵌まるとは情けない!帰ったら鍛え直してやる覚悟しておけ!’とのことです!!」
チェイスは青ざめ目が死んでいた。
(勝手に来てたの!?でも拐われた中にセレーナさんとウィル君がいたから更に心配だもんね)
「カルロス様!!‘王子の護衛隊長でありながら城内で拐われるとは情けない!お前も帰ったら鍛え直してやる!覚悟しておけ愚弟!’以上です!!」
カルロスも青ざめ目が死んでいる。
(宰相様って恐い人なのかなぁ……カルロスさんも愚弟って言われてるし………愚弟って……弟!?カルロスさん宰相様の弟なの!?)
びっくりして思わずカルロスを二度見してしまった。
救援部隊が近くにいるなら早く合流した方がいいと思い提案した。
「あの~私が戻って、皆をここに転移させて合流しますか?それとも私がその部隊がいる場所に行ってから一気にそこへ転移したほうがいいですか?」
「「「「?」」」」
私の提案にバルドたち4人は不思議そうにしていたが復活したチェイスとカルロス、ライルとロイは思案しているようだった。
「嬢ちゃんを一度連れてって、一気に転移した方が安全じゃねぇか?チェイス」
「確かに、怪我は治っているが子どももいるし移動は遅くなるしな」
「じゃあ誰が連れて行くんですか?隊長」
「一応、部隊の方にも説明しないと、いきなり全員で現れたら驚きますよ」
「という訳でチェイスでいいだろ」
「ですね」「そうですね」
「…………まぁそうだな」
話がついたようで、チェイスが私に背を向けてしゃがんだのでおぶさった。
「しゃあ行ってくるから、お前たちは皆に説明しておいてくれ」
そう言ってチェイスは走り出した。
私はチェイスに伝えたいことがあったので、今のうちに言うことにした。
「チェイス………ありがとう」
「何がだ?落ちないようにしっかり掴まれよ」
「うん」
(後でカルロスさんにも伝えなきゃ)
私はチェイスの服を握り締めた。
しばらく走っていると岩場が見えてきて「探索」で見ると獣人を示す反応があったのでチェイスに伝えた。
「チェイス、右手に見えるあそこの大きな岩の下にいるみたいだよ」
「よし、行ってみるか……お前は見えないようにしておけ」
「分かった……『隠密』」
私はチェイスに言われた通り姿を隠した。
そして、チェイスは一度私を背負い直し走りだした。
大きな岩までもう少しのところで声がかかった。
「止まれ!何者だ!」
「俺は、トラスト王国諜報部隊隊長チェイスだ!責任者に取り次いでもらいたい!」
チェイスの名乗りを聞き、男が姿を見せた。
「チェイス隊長!?こ無事でしたか……こちらへ」
男はチェイスを1つの天幕へ案内した。
チェイスが中に入るとそこには、大柄な男が後ろを向き立っていた。
「げぇ!?何で此処に!」
「ご苦労だった。持ち場に戻れ」
「ハッ!」
男は案内して来た者を戻らせ、ゆっくりと振り返りチェイスを見てニヤリと笑った。
「随分な挨拶だなチェイス……バルドが伝言を伝えただろ?」
「バルドには国に帰ってからの事しか聞いてねぇよ!何であんたが来てんだ!」
「何でだと思う?」
男が近付き手を伸ばして来たかと思うと、チェイスの頭を鷲掴みにして力を込めた。
「痛ぇ!?ちょっ、待ってくれ!」
「どうした?人の言葉を理解出来ない頭はいらんだろ……なぁ?」
ギリギリと更に力が込められていき、チェイスは堪らず叫んだ。
「すいませんでした!!ちゃんと理解します!許して下さい!!」
「まぁいいだろう……続きは帰ってからだ」
男が手を放すとチェイスは座り込んだ。
「クソォ~……」
そんなチェイスを不思議そうに見た後、口を開いた。
「何を呑気に座っているんだ?さっさと報告しろ」
「…………………はぁ~」
チェイスは諦めた様に溜め息を吐き出し立ち上がった。
「報告の前にお願いしたい事があります」
「何だ改まって……気持ち悪い」
チェイスは口をヒクつかせながら、言葉を続けた。
「これから見る事、聞く事に関して此処だけの話にして欲しいのです」
男はチェイスをジッと見つめるとチェイスの頼みを聞き入れた。
「………いいだろう。話せ」
「ありがとうございます……解いていいぞ」
「誰に話している?」
私はチェイスに言われ「隠密」を解除した。
チェイスは私を降ろし、隣に立たせたのでフードを脱いだ。
男は目を見開き驚いていた。
「いつからいた!?気配もなかったのに!」
「最初からだよ……いや~貴重なもんが見れたな……ククッ」
チェイスが笑いを堪えていると男が目を細め再び手を伸ばして来たので、チェイスは慌てて私を紹介した。
「待てって!こいつはベイリー家の娘だ……だから待てって言ってるだろ!」
チェイスが私の素性を話すと、男が目を細め殺気だったので、私は恐くなりチェイスの後ろに隠れた。
「何故、敵の娘がここにいる?返答しだいでは只ではすまさんぞチェイス!」
「ちゃんと話すから落ち着けよ!殺気を収めろ!まだ子どもだぞ!」
私がチェイスのズボンを握り震えていると、殺気が収まった。
「何を勘違いしている……今の殺気はお前にだチェイス」
「俺かよ!?とにかく聞いてくれ……こいつは確かにベイリー家の娘だが、存在を消され生まれてからずっと地下室に監禁され、最近は毒や薬の実験体にされていた……俺が食事を運んでたんだかその時、スキルで正体を見破られてな、脱出に協力する代わりに、皆が監禁されてる隠し部屋を探すよう頼んだんだ……他にもこいつのスキルや魔法に助けられた……だから全員無事に脱出できた」
「……とても信じられんな」
「俺以外に聞いても同じ答えだぜ……王子やカルロスもな……カルロスとイーサン、リアンは切断された足も元に戻してもらってるしな」
「何!?……成る程な、だから先の頼みと言うわけか……切断された足を戻すなど普通ではない……しかもこの歳でな」
私がうつむいて黙っていると、男がしゃがみ込み私の頭に手を乗せた。
私の肩がビクッと跳ねると、男はゆっくり頭を撫で話しかけた。
「恐がらせてすまなかった……許してくれ」
私が驚き顔を上げると、男は優しく微笑んでくれて我慢していた涙が零れた。
「我が国の王子、同胞たち、そして……愚弟を助けてくれた事、感謝する」
「ぐすっ……愚弟?……ヒック……宰相様?」
「あぁ知っていたか。改めて、私はトラスト王国宰相スティーブンだ」
「始めまして……ぐすっ……名前は考え中です」
「……そうか、では決まったら教えてくれ」
「はい」
私がまだ愚図っているとチェイスが抱き上げあやしてきた。
背中をポンポンされてだんだん落ち着いてきた。
それを見ていたスティーブンが、からかうように言った。
「何だチェイス、子どもが増えたみたいだな……確かウィルは同じ位だろ?」
「うるせぇ……こいつより2歳上の6歳だよ」
「さて、落ち着いたところで続きだ」
「誰のせいだと……」
(さっきから思ってたけど、チェイスって宰相様にタメ口だけどいいのかな?)
考えてる間に、チェイスが転移の事を話していた。
「――て訳でこの後、全員で此処に合流する」
「本当に規格外だな……話は分かったが少し待て、直ぐに帰国の準備をさせる」
スティーブンがそう言って出ていくと、チェイスが真剣な顔で私を見てきた。
「なぁ頼みがあるんだが」
「どっ、どうしたの?」
「ここにあいつがいるのをカルロスに黙っていてくれ」
「何で?」
「それは……」
「それは?」
「俺だけ不意打ちなんて不公平だろうが!カルロスにも味合わせてやる!」
「…………」
私は呆れて言葉が出なかった。
(さっきまで頼れるお父さんだったのに……子どもか……)
そうこうしているうちに、スティーブンが戻って来た。
「今、帰国の準備をしているが、出来ればここに直接じゃなくて少し手前に転移出来るか?」
「大丈夫です」
「何でそんな面倒な事するんだよ」
「……この子の事は広めたくないんだろ?」
「「あ!」」
「そういう事だ……チェ~イ~ス~?」
スティーブンは、チェイスが気付いて無い事に呆れていた。
チェイスは慌てて弁明した。
「分かってたって!本当だ!」
「まったく……では頼んだぞ」
「「はい!」」
――シュン
私たちは皆の元に戻った。
「お前は、静かにできんのか……まぁいい随分早かったが何かあったのか?」
「ハッ!!実は途中で救援部隊の斥候と接触しました!!部隊はここから王国側に向かう途中にある岩場に待機しています!!」
「本当か!?随分近くまで来ていたな」
「何でも、宰相様が内通者の存在を疑い陛下に報告したところ、直ぐに部隊を出発させたそうです!!国内にいる内通者は調べがついた者から捕らえているそうです!!」
「流石だな」
バルドの報告に感心していたチェイスは次の言葉に固まった。
「それから隊長とカルロス様に宰相様からの伝言があります!!」
「「え!?」」
(へぇ~宰相様って切れ者なのかなぁ……それにしてもカルロス……様?ライルさんたちは‘カルロスさん’なのに)
私が不思議に思いカルロスを見上げると、震えていた……チェイスも。
(???)
「まず隊長!!‘あれほど詳細が分かるまで待機していろと言ったのにもかかわらず、突っ走って敵の罠にまんまと嵌まるとは情けない!帰ったら鍛え直してやる覚悟しておけ!’とのことです!!」
チェイスは青ざめ目が死んでいた。
(勝手に来てたの!?でも拐われた中にセレーナさんとウィル君がいたから更に心配だもんね)
「カルロス様!!‘王子の護衛隊長でありながら城内で拐われるとは情けない!お前も帰ったら鍛え直してやる!覚悟しておけ愚弟!’以上です!!」
カルロスも青ざめ目が死んでいる。
(宰相様って恐い人なのかなぁ……カルロスさんも愚弟って言われてるし………愚弟って……弟!?カルロスさん宰相様の弟なの!?)
びっくりして思わずカルロスを二度見してしまった。
救援部隊が近くにいるなら早く合流した方がいいと思い提案した。
「あの~私が戻って、皆をここに転移させて合流しますか?それとも私がその部隊がいる場所に行ってから一気にそこへ転移したほうがいいですか?」
「「「「?」」」」
私の提案にバルドたち4人は不思議そうにしていたが復活したチェイスとカルロス、ライルとロイは思案しているようだった。
「嬢ちゃんを一度連れてって、一気に転移した方が安全じゃねぇか?チェイス」
「確かに、怪我は治っているが子どももいるし移動は遅くなるしな」
「じゃあ誰が連れて行くんですか?隊長」
「一応、部隊の方にも説明しないと、いきなり全員で現れたら驚きますよ」
「という訳でチェイスでいいだろ」
「ですね」「そうですね」
「…………まぁそうだな」
話がついたようで、チェイスが私に背を向けてしゃがんだのでおぶさった。
「しゃあ行ってくるから、お前たちは皆に説明しておいてくれ」
そう言ってチェイスは走り出した。
私はチェイスに伝えたいことがあったので、今のうちに言うことにした。
「チェイス………ありがとう」
「何がだ?落ちないようにしっかり掴まれよ」
「うん」
(後でカルロスさんにも伝えなきゃ)
私はチェイスの服を握り締めた。
しばらく走っていると岩場が見えてきて「探索」で見ると獣人を示す反応があったのでチェイスに伝えた。
「チェイス、右手に見えるあそこの大きな岩の下にいるみたいだよ」
「よし、行ってみるか……お前は見えないようにしておけ」
「分かった……『隠密』」
私はチェイスに言われた通り姿を隠した。
そして、チェイスは一度私を背負い直し走りだした。
大きな岩までもう少しのところで声がかかった。
「止まれ!何者だ!」
「俺は、トラスト王国諜報部隊隊長チェイスだ!責任者に取り次いでもらいたい!」
チェイスの名乗りを聞き、男が姿を見せた。
「チェイス隊長!?こ無事でしたか……こちらへ」
男はチェイスを1つの天幕へ案内した。
チェイスが中に入るとそこには、大柄な男が後ろを向き立っていた。
「げぇ!?何で此処に!」
「ご苦労だった。持ち場に戻れ」
「ハッ!」
男は案内して来た者を戻らせ、ゆっくりと振り返りチェイスを見てニヤリと笑った。
「随分な挨拶だなチェイス……バルドが伝言を伝えただろ?」
「バルドには国に帰ってからの事しか聞いてねぇよ!何であんたが来てんだ!」
「何でだと思う?」
男が近付き手を伸ばして来たかと思うと、チェイスの頭を鷲掴みにして力を込めた。
「痛ぇ!?ちょっ、待ってくれ!」
「どうした?人の言葉を理解出来ない頭はいらんだろ……なぁ?」
ギリギリと更に力が込められていき、チェイスは堪らず叫んだ。
「すいませんでした!!ちゃんと理解します!許して下さい!!」
「まぁいいだろう……続きは帰ってからだ」
男が手を放すとチェイスは座り込んだ。
「クソォ~……」
そんなチェイスを不思議そうに見た後、口を開いた。
「何を呑気に座っているんだ?さっさと報告しろ」
「…………………はぁ~」
チェイスは諦めた様に溜め息を吐き出し立ち上がった。
「報告の前にお願いしたい事があります」
「何だ改まって……気持ち悪い」
チェイスは口をヒクつかせながら、言葉を続けた。
「これから見る事、聞く事に関して此処だけの話にして欲しいのです」
男はチェイスをジッと見つめるとチェイスの頼みを聞き入れた。
「………いいだろう。話せ」
「ありがとうございます……解いていいぞ」
「誰に話している?」
私はチェイスに言われ「隠密」を解除した。
チェイスは私を降ろし、隣に立たせたのでフードを脱いだ。
男は目を見開き驚いていた。
「いつからいた!?気配もなかったのに!」
「最初からだよ……いや~貴重なもんが見れたな……ククッ」
チェイスが笑いを堪えていると男が目を細め再び手を伸ばして来たので、チェイスは慌てて私を紹介した。
「待てって!こいつはベイリー家の娘だ……だから待てって言ってるだろ!」
チェイスが私の素性を話すと、男が目を細め殺気だったので、私は恐くなりチェイスの後ろに隠れた。
「何故、敵の娘がここにいる?返答しだいでは只ではすまさんぞチェイス!」
「ちゃんと話すから落ち着けよ!殺気を収めろ!まだ子どもだぞ!」
私がチェイスのズボンを握り震えていると、殺気が収まった。
「何を勘違いしている……今の殺気はお前にだチェイス」
「俺かよ!?とにかく聞いてくれ……こいつは確かにベイリー家の娘だが、存在を消され生まれてからずっと地下室に監禁され、最近は毒や薬の実験体にされていた……俺が食事を運んでたんだかその時、スキルで正体を見破られてな、脱出に協力する代わりに、皆が監禁されてる隠し部屋を探すよう頼んだんだ……他にもこいつのスキルや魔法に助けられた……だから全員無事に脱出できた」
「……とても信じられんな」
「俺以外に聞いても同じ答えだぜ……王子やカルロスもな……カルロスとイーサン、リアンは切断された足も元に戻してもらってるしな」
「何!?……成る程な、だから先の頼みと言うわけか……切断された足を戻すなど普通ではない……しかもこの歳でな」
私がうつむいて黙っていると、男がしゃがみ込み私の頭に手を乗せた。
私の肩がビクッと跳ねると、男はゆっくり頭を撫で話しかけた。
「恐がらせてすまなかった……許してくれ」
私が驚き顔を上げると、男は優しく微笑んでくれて我慢していた涙が零れた。
「我が国の王子、同胞たち、そして……愚弟を助けてくれた事、感謝する」
「ぐすっ……愚弟?……ヒック……宰相様?」
「あぁ知っていたか。改めて、私はトラスト王国宰相スティーブンだ」
「始めまして……ぐすっ……名前は考え中です」
「……そうか、では決まったら教えてくれ」
「はい」
私がまだ愚図っているとチェイスが抱き上げあやしてきた。
背中をポンポンされてだんだん落ち着いてきた。
それを見ていたスティーブンが、からかうように言った。
「何だチェイス、子どもが増えたみたいだな……確かウィルは同じ位だろ?」
「うるせぇ……こいつより2歳上の6歳だよ」
「さて、落ち着いたところで続きだ」
「誰のせいだと……」
(さっきから思ってたけど、チェイスって宰相様にタメ口だけどいいのかな?)
考えてる間に、チェイスが転移の事を話していた。
「――て訳でこの後、全員で此処に合流する」
「本当に規格外だな……話は分かったが少し待て、直ぐに帰国の準備をさせる」
スティーブンがそう言って出ていくと、チェイスが真剣な顔で私を見てきた。
「なぁ頼みがあるんだが」
「どっ、どうしたの?」
「ここにあいつがいるのをカルロスに黙っていてくれ」
「何で?」
「それは……」
「それは?」
「俺だけ不意打ちなんて不公平だろうが!カルロスにも味合わせてやる!」
「…………」
私は呆れて言葉が出なかった。
(さっきまで頼れるお父さんだったのに……子どもか……)
そうこうしているうちに、スティーブンが戻って来た。
「今、帰国の準備をしているが、出来ればここに直接じゃなくて少し手前に転移出来るか?」
「大丈夫です」
「何でそんな面倒な事するんだよ」
「……この子の事は広めたくないんだろ?」
「「あ!」」
「そういう事だ……チェ~イ~ス~?」
スティーブンは、チェイスが気付いて無い事に呆れていた。
チェイスは慌てて弁明した。
「分かってたって!本当だ!」
「まったく……では頼んだぞ」
「「はい!」」
――シュン
私たちは皆の元に戻った。
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