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第一章

危険です

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手分けしてゴブリンの右耳を回収して疲れたので、少し休んで帰ることにした。
近くに魔物の気配はないな。巣の中にある気配は苗床用に連れて来られた連中か……ヴィヴィにはまだ見せたくないから放置だな。そういえば、血を使うときの注意事項を言うのを忘れてた。

「ヴィヴィ、血を使うのはあまり多様するなよ」
「どうして?魔力の節約できるし便利なのに」
「確かに魔力の消費を考えれば便利だけどな。考えても見ろ、血を流し過ぎれば貧血でまともに戦えないし、下手したら死ぬだろ?」
「あっ」
「お前は俺と違うから・・・・・・考えてから使うようにな」
「うん」

ヴィヴィは体がまだ小さいからな。一度、自分の限界を知っておいた方が良いかもしれん。昔使ってたアレを使わせておこう。
俺は、アイテムボックスからある物を取り出しヴィヴィに渡した。 

「ヴィヴィ、当分はこれ付けとけ」
「腕輪?」

ヴィヴィは不思議に思いながら、左手を腕輪に通した。腕輪はすぐにヴィヴィに合わせて縮小した。この腕輪は、俺が昔使ってたものでリミッターの役割がある。血を使い過ぎないようにするための魔道具だ。俺はこうなる・・・・までは結構ヤンチャして、しょっちゅう死にかけてた。途中から、さすがに死ぬなと思って作ったんだ。これ以上使うと危険ですよ~死にますよ~となったら電気ショックをくらうようになってる。最初は光ったり音が出るようにしたんだが、頭に血が上ってると気付かないんだよな~。と、言うわけで電気ショックにした。
腕輪について説明したら、ヴィヴィが必死に外そうとしたが外れない。

「ふぬぅ~!」
「何してんだ?言っとくが、それ外れないからな」
「何で!?電気ショックなんて嫌!何で電気ショックなの?他にあるでしょ!だいたい、電気ショックで動けなくなったらどうするの!」
「いや~、体で覚えようかな~って」
「わたしは光とかで良いよ!外して!」
「大丈夫だって!今は外れないけど、期間が過ぎれば外せるようなるから」
「期間って?」
「……じゅ」
「じゅ?」
「十年くらい?」
「オズのバカ~!」

ヴィヴィがボカボカドカドカ叩いたり蹴ったりしてくる。
プティーさんや、上ばかり見てこっちを見ないが空に何かあるのかな?
ククルさんや、太陽の方ばかり向いてこっちを見ないが紫外線で目が悪くなるぞ?
誰か助けてくれないかな~と思ってたら、何故かゴブリンが現れた。……何人かの女を連れて。



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