743 / 780
外伝:藤川麻乃 ~成長~
第8話 急転
しおりを挟む
翌朝、時間通りにやってきた杉山から、今は北浜で待機中の隊員たちの様子を聞いた。
今のところ、襲撃がないからか、各々で訓練をしたり、けやき沼に行ったり、休息をとったりしているらしい。
「まあ、安部隊長もいますから、よほど大きな襲撃がない限り、隊長がいなくても大丈夫ですね」
「そう? 思ったより時間を取られちゃってるから、どうなっているのか気になっていたんだよね」
「そう気にしなくても大丈夫ですよ」
杉山があっけらかんとしているのも、襲撃がないからだろう。
なんにせよ、みんなが無事に過ごせているなら、それでいい。
「それから、明日のことだけどさ、また看護師さんにリュの案内を頼もうと思っている」
「ああ、昨日みたいな感じですね?」
「そう。それで――」
バタバタと廊下を走る音が聞こえてきたと思った瞬間、またノックよりも早く、麻乃の部屋のドアが大きな音を立てて勢いよく開いた。
今度は鴇汰じゃあなく、入ってきたのは辺見と葛西に、豊浦と矢萩、岡山までいる。
息を切らせた五人は、鬼の形相にみえた。
「え……? あんたたち……どうしたってのさ? 北詰所は――」
「隊長! あんた……あの庸儀のヤツと好い仲になったって、本当ですか!?」
「好い仲って……どういうこと?」
辺見に詰め寄られ、麻乃はたじろいだ。
「とぼけているんですか? このあいだ、付き合い始めたとかなんとかって噂が回ってきたと思ったら……」
「今朝になったら、もう寝たっていう噂になっているじゃあないですか!」
「一体、どうなっているんですか! いつの間にそんな話になっているんです!?」
豊浦、矢萩、岡山までも、机に手をついて身を乗りだして責めてくる。
思わず杉山を見ると、杉山もこの話しは初耳だったようで、黙ったまま首を横に振った。
「で? どうなっているんです? この噂、本当なんですか?」
葛西までも、豊浦たちを押しのけて、麻乃を問い詰めてきた。
「どっ……どうもこうも、そんな話、あたしは初耳だよ! だいいち、あたしがあいつとどうこうなんて、あるはずがないじゃあないか!」
五人は押し黙ったまま、疑わし気な目で麻乃を見ている。
そんなに信用がないというのか。
「あんたたち、そんな話をどっから聞いてきたってのさ? 誰が言ったってのよ?」
「誰からともなく、ですけど、詰所ではその話でもちきりです。本人が、そう吹聴してたって聞いていますよ」
「本人が? リュがそう言ってたっての?」
「ええ」
リュはなにを考えて、そんな話をしたのか。
なにもないと、麻乃が否定するのは目に見えているはずだろう。
「そもそも、なんだって一人でヤツのところへ行ったんです? 俺たちは必ず誰か二人、連れていくように言いましたよね?」
「それは……確かにあたしが悪いよ。急にあいつに抱きつかれたし――」
「抱きつかれた!?」
五人と一緒に杉山まで叫んだ。
葛西は肩を落として、大きなため息をついている。
「……なにをやっているんですか、隊長は……それでそのままヤツと?」
「馬鹿なことを言ってんじゃあないよ! するわけがないでしょうが! なんとも思っていないような相手と、そんなこと……だいいち、抱きつかれたからって、このあたしが、そのまま大人しくしていると思う!? 頭突き食らわせて膝蹴りで倒してやったよ!」
すっかり噂を信じ切っているらしい五人に、本気で腹が立ち、麻乃は大声で怒鳴り散らした。
ここへきて、ようやく五人は麻乃の言葉を信じてくれたようだ。
「まったく……くだらない噂話に騙されて、持ち回りを放り出してまで……あんたたちこそ、なにをやってるのよ?」
「すみません……ですが、俺たちだって、自分のところの隊長がこんな噂を流されて、黙ってなんていられませんよ?」
「そうですよ! 嘘だとわかったからって、許せる問題じゃあないですからね!」
矢萩と豊浦は、付き合いが長いこともあってか、真っ赤になって怒っている。
「なんだってヤツがそんな嘘を吹聴して回ったんだか、聞いたほうがいいんじゃあないですか?」
葛西が神妙な顔つきでいうのにうなずくと、麻乃は立ち上がり、上着を着こんだ。
「まずは葛西と杉山、あたしと一緒にきて。辺見たちはここで待機。すぐ戻るから」
「わかりました」
すぐさま医療所へと向かう。
歩きながら、なぜこんな噂を流したのかを考えていた。
泉翔に残る気があるのなら、こんなことをしたら過ごしにくくなるだけだ。
嫌な予感がよぎり、麻乃は足を速めた。
医療所の入り口を入ると、リュに近づいたときのような、甘い香りがした。
中はシンと静まり返っている。
午前中の時間帯であれば、看護師たちがいつものように、忙しなく行き交っているはずだ。
「すみません」
詰所で声を掛けると、看護師たちはみんな、机にもたれていた。
「なんか、おかしい……」
詰所の中に入り、看護師たちの様子をみると、みんな眠っている。
奥の事務室では医師たちまでも、全員が眠っていた。
「庸儀の野郎……まさか、逃げた?」
「葛西、あんたは急いで上層へ連絡を! 杉山、あんたは宿舎に行って、梁瀬さんを呼んできて!」
「笠原隊長を?」
「あいつ……たぶん、術師だ。きっとみんな、なにかしらの術に掛かっていると思う。梁瀬さんならなにかわかるかもしれない。今週は休みで、宿舎にいるはずだから」
そう言い残して麻乃はリュの病室へ駆けこんだ。
ドアを開けると、やっぱり姿がない。
――逃げられた。
けれど、泉翔は海で囲まれている。
どこにも逃げようがないはずだ。
ボートでは、外海までは出られないだろう。
「――まさか!」
麻乃は急いで軍部の自分の部屋へ走った。
今のところ、襲撃がないからか、各々で訓練をしたり、けやき沼に行ったり、休息をとったりしているらしい。
「まあ、安部隊長もいますから、よほど大きな襲撃がない限り、隊長がいなくても大丈夫ですね」
「そう? 思ったより時間を取られちゃってるから、どうなっているのか気になっていたんだよね」
「そう気にしなくても大丈夫ですよ」
杉山があっけらかんとしているのも、襲撃がないからだろう。
なんにせよ、みんなが無事に過ごせているなら、それでいい。
「それから、明日のことだけどさ、また看護師さんにリュの案内を頼もうと思っている」
「ああ、昨日みたいな感じですね?」
「そう。それで――」
バタバタと廊下を走る音が聞こえてきたと思った瞬間、またノックよりも早く、麻乃の部屋のドアが大きな音を立てて勢いよく開いた。
今度は鴇汰じゃあなく、入ってきたのは辺見と葛西に、豊浦と矢萩、岡山までいる。
息を切らせた五人は、鬼の形相にみえた。
「え……? あんたたち……どうしたってのさ? 北詰所は――」
「隊長! あんた……あの庸儀のヤツと好い仲になったって、本当ですか!?」
「好い仲って……どういうこと?」
辺見に詰め寄られ、麻乃はたじろいだ。
「とぼけているんですか? このあいだ、付き合い始めたとかなんとかって噂が回ってきたと思ったら……」
「今朝になったら、もう寝たっていう噂になっているじゃあないですか!」
「一体、どうなっているんですか! いつの間にそんな話になっているんです!?」
豊浦、矢萩、岡山までも、机に手をついて身を乗りだして責めてくる。
思わず杉山を見ると、杉山もこの話しは初耳だったようで、黙ったまま首を横に振った。
「で? どうなっているんです? この噂、本当なんですか?」
葛西までも、豊浦たちを押しのけて、麻乃を問い詰めてきた。
「どっ……どうもこうも、そんな話、あたしは初耳だよ! だいいち、あたしがあいつとどうこうなんて、あるはずがないじゃあないか!」
五人は押し黙ったまま、疑わし気な目で麻乃を見ている。
そんなに信用がないというのか。
「あんたたち、そんな話をどっから聞いてきたってのさ? 誰が言ったってのよ?」
「誰からともなく、ですけど、詰所ではその話でもちきりです。本人が、そう吹聴してたって聞いていますよ」
「本人が? リュがそう言ってたっての?」
「ええ」
リュはなにを考えて、そんな話をしたのか。
なにもないと、麻乃が否定するのは目に見えているはずだろう。
「そもそも、なんだって一人でヤツのところへ行ったんです? 俺たちは必ず誰か二人、連れていくように言いましたよね?」
「それは……確かにあたしが悪いよ。急にあいつに抱きつかれたし――」
「抱きつかれた!?」
五人と一緒に杉山まで叫んだ。
葛西は肩を落として、大きなため息をついている。
「……なにをやっているんですか、隊長は……それでそのままヤツと?」
「馬鹿なことを言ってんじゃあないよ! するわけがないでしょうが! なんとも思っていないような相手と、そんなこと……だいいち、抱きつかれたからって、このあたしが、そのまま大人しくしていると思う!? 頭突き食らわせて膝蹴りで倒してやったよ!」
すっかり噂を信じ切っているらしい五人に、本気で腹が立ち、麻乃は大声で怒鳴り散らした。
ここへきて、ようやく五人は麻乃の言葉を信じてくれたようだ。
「まったく……くだらない噂話に騙されて、持ち回りを放り出してまで……あんたたちこそ、なにをやってるのよ?」
「すみません……ですが、俺たちだって、自分のところの隊長がこんな噂を流されて、黙ってなんていられませんよ?」
「そうですよ! 嘘だとわかったからって、許せる問題じゃあないですからね!」
矢萩と豊浦は、付き合いが長いこともあってか、真っ赤になって怒っている。
「なんだってヤツがそんな嘘を吹聴して回ったんだか、聞いたほうがいいんじゃあないですか?」
葛西が神妙な顔つきでいうのにうなずくと、麻乃は立ち上がり、上着を着こんだ。
「まずは葛西と杉山、あたしと一緒にきて。辺見たちはここで待機。すぐ戻るから」
「わかりました」
すぐさま医療所へと向かう。
歩きながら、なぜこんな噂を流したのかを考えていた。
泉翔に残る気があるのなら、こんなことをしたら過ごしにくくなるだけだ。
嫌な予感がよぎり、麻乃は足を速めた。
医療所の入り口を入ると、リュに近づいたときのような、甘い香りがした。
中はシンと静まり返っている。
午前中の時間帯であれば、看護師たちがいつものように、忙しなく行き交っているはずだ。
「すみません」
詰所で声を掛けると、看護師たちはみんな、机にもたれていた。
「なんか、おかしい……」
詰所の中に入り、看護師たちの様子をみると、みんな眠っている。
奥の事務室では医師たちまでも、全員が眠っていた。
「庸儀の野郎……まさか、逃げた?」
「葛西、あんたは急いで上層へ連絡を! 杉山、あんたは宿舎に行って、梁瀬さんを呼んできて!」
「笠原隊長を?」
「あいつ……たぶん、術師だ。きっとみんな、なにかしらの術に掛かっていると思う。梁瀬さんならなにかわかるかもしれない。今週は休みで、宿舎にいるはずだから」
そう言い残して麻乃はリュの病室へ駆けこんだ。
ドアを開けると、やっぱり姿がない。
――逃げられた。
けれど、泉翔は海で囲まれている。
どこにも逃げようがないはずだ。
ボートでは、外海までは出られないだろう。
「――まさか!」
麻乃は急いで軍部の自分の部屋へ走った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
〖完結〗私が死ねばいいのですね。
藍川みいな
恋愛
侯爵令嬢に生まれた、クレア・コール。
両親が亡くなり、叔父の養子になった。叔父のカーターは、クレアを使用人のように使い、気に入らないと殴りつける。
それでも懸命に生きていたが、ある日濡れ衣を着せられ連行される。
冤罪で地下牢に入れられたクレアを、この国を影で牛耳るデリード公爵が訪ねて来て愛人になれと言って来た。
クレアは愛するホルス王子をずっと待っていた。彼以外のものになる気はない。愛人にはならないと断ったが、デリード公爵は諦めるつもりはなかった。処刑される前日にまた来ると言い残し、デリード公爵は去って行く。
そのことを知ったカーターは、クレアに毒を渡し、死んでくれと頼んで来た。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全21話で完結になります。
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる