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島国の戦士
第32話 不穏 ~修治 1~
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「梁瀬か。手間をかけさせてすまない。まぁ入れよ」
「いや、全然構わないんだけど、昨日、大変だったよ」
ドアを押さえ、二人で荷物を次々に運び込むと、梁瀬が腰をおろすのを待って問いかけた。
「なにかあったのか?」
「思ったとおり鴇汰さんがね。凄かったよ。それと、この一週間ですべての浜に敵襲があった」
「なんだよ、鴇汰の騒ぎは襲撃と同レベルか?」
お茶を入れながら修治が苦笑すると、梁瀬も一緒に笑っている。
「あの勢いはそれに匹敵するレベルだよ。敵襲については報告書に目を通してもらえれば。それと予備隊と訓練生のデータね。細部まですべてが載ってるから」
そう言って梁瀬がドカッと机の上に資料を並べた。修治は腰に手を当て、その量をマジマジと眺めた。
「三分の一にしてもこの量だよ。一応、僕から見て二人の部隊で使えそうなところに、付せんを貼っておいたんだけど、残りもチェックしてから持ってくるから、すぐに決めないようにね」
「ああ。わかった。三分の一でこれか。確かに凄い量だな」
「でしょう? これを全部当たってたら、いつまでたってもえらべないよ。ところで今日は麻乃さんは?」
「ん……あいつは朝から道場だ」
修治は早々に中にあった会議資料を手に取り、目を通しながら答えた。
「へぇ、道場に通ってるんだ?」
「なんだかな、面白い子どもがいるらしい。俺も見たが、確かに――」
ハッと資料から顔を上げると梁瀬に目を向けた。嫌な予感がよぎる。
「おい、なんだこれは? これが一週間の間に起きたってのか?」
「そうそう。なんなんだろうね? こんなの、まるでハイキングにでもきただけのようでしょ? もしかすると海を渡ってくる途中でなにかあったのかも知れないけど、だったら攻めにこないで戻るだろうしね」
梁瀬は出されたお茶に手を伸ばし、一息ついてから続けた。
「これまでも堤防すらこえられないのが、二、三部隊程度の人数でどうにかなると考えたとは思えないよねぇ」
「三カ国が同時に同じようなことをしているのが気になるな。ジャセンベルからはなにもなかったのか?」
「うん、あそこからはなにも。みんなもね、なにか腑に落ちない思いを感じてるみたいなんだ」
「前のときみたいに、負傷した敵兵が置き去りにされているんじゃないか?」
修治の問いに梁瀬は肩をすくめて答えた。
「それもない。ずいぶん時間をかけて辺りをさらったけど、なにも見つからなかったって。だから諜報が入り込んだ、ってこともないね」
「一体なにを考えていやがる……うちの諜報からはまだ連絡はないのか?」
「だってまだ一週間だよ? 潜り込むのがやっとのころでしょ」
資料に視線を落とし、難しい顔で黙り込んだ修治に、梁瀬も真面目な雰囲気でたずねてきた。
「なにか気になることでも?」
「何年か前、うちに入り込んだ諜報のやつは、どこの国だったか覚えているか?」
梁瀬は腕を組んで目線だけを天井に移している。
「あれは……確か、庸儀だったかな。どうして今ごろそれを?」
「あのときそいつ、うちからなんの情報を持って帰っただろう?」
「大した情報は取れなかったはずでしょ。せいぜい、うちの兵数と詰所の数や地理情報くらいじゃないの? なにも取れなかったから麻乃さんは……」
梁瀬は言葉を詰まらせた。修治はどうしても拭い切れない思いを口にだした。
「国の情報は引きだせなくても、麻乃の情報はじゅうぶんに取れたかもしれない」
「麻乃さんの情報って、腕前とか? まさか背中のホクロの数なんて言いださないよね?」
「馬鹿っ! 冗談を言ってるんじゃないぞ! 言ったろ? あいつは鬼神だ」
ピクッと梁瀬の眉が動いた。それを見てため息をつくと組んだ手を強く握り締めた。
妙な不安に駆られて落ち着かない。泉翔にいる以上は大陸のやつらが麻乃に手出しできないとわかっていても――。
「なぁ、梁瀬。もし鬼神がいると知ったらどうする?」
「僕ならうまくかどわかす。最悪の状態で覚醒させて、その力を利用して他国をつぶす……かな」
「連れだせなくても、ここでその最悪の状態を作れば、泉翔はまずいことになる」
「修治さんは庸儀がそれをしようとしてる、と思ってるの?」
修治はフッと息をはき、軽く頭を振ると、揉みほぐすようにこめかみの辺りを押さえた。
梁瀬の心配そうな視線を感じ、無理に笑みを浮かべてみせる。
「いや……考えが飛躍しすぎか。このあいだのおかしな襲撃で、どうも気が落ち着かないんだ。あれはロマジェリカ戦だった。庸儀は関わりがないよな」
「どうかな? 注意しておいて損はないでしょ。人が思いつくようなことは、いずれ本当に起こりうるものだったりするよ。少しでも可能性のあることは、当たってつぶしておかないと」
窓の外は天気がよくとても静かで、時々鳥の囀りが聞こえてくる。
今、西区は平穏な日が続いている。先日の西浜戦が嘘のようだ。麻乃も落ち着いて見える。このままなにもなければ問題はない。すべてが修治の思い過ごしならいいのだけれど……。
「なぁ、俺たちは今まで、敵国を追い返すことだけに力を注ぎすぎていたんじゃないか?」
「でもそれは……」
「本当はもっと大陸の情報を集めて、どんな事態が起こっても適切に対処できるようにしておくべきだったんじゃないか? 本当の防衛とは、そういうものじゃないだろうか?」
胸の奥に広がる嫌な思いを吐き出すように梁瀬に訴えかけると、梁瀬はガリガリと頭をかいてうなった。
「うーん……確かに、ことが起こってから情報収集を始めるんじゃ、後手に回るかな」
「それだけじゃない。なにか起こったときには、後手どころか手遅れになりかねないことも……」
「一度ちゃんと、みんなにも話しておくべきだと思うな。このことも、麻乃さんのことも」
梁瀬のいうとおりかもしれない。それはわかっていても、麻乃の事情を話すとなるとためらってしまう。
蓮華のやつらを信用していないわけじゃない。麻乃の事情を知っても受け入れてくれるだろう。
それでも修治はいつも迷う。
「ここでただ考えていても、どうにもならないな。梁瀬、飯でも食いに行って、そのまま麻乃のところへ行こう」
立ちあがってふと、高田も同じように、どうにもならないと言ったことを思い出した。
(あのとき、先生も同じようにいろいろと考えていたんだろう……)
「いや、全然構わないんだけど、昨日、大変だったよ」
ドアを押さえ、二人で荷物を次々に運び込むと、梁瀬が腰をおろすのを待って問いかけた。
「なにかあったのか?」
「思ったとおり鴇汰さんがね。凄かったよ。それと、この一週間ですべての浜に敵襲があった」
「なんだよ、鴇汰の騒ぎは襲撃と同レベルか?」
お茶を入れながら修治が苦笑すると、梁瀬も一緒に笑っている。
「あの勢いはそれに匹敵するレベルだよ。敵襲については報告書に目を通してもらえれば。それと予備隊と訓練生のデータね。細部まですべてが載ってるから」
そう言って梁瀬がドカッと机の上に資料を並べた。修治は腰に手を当て、その量をマジマジと眺めた。
「三分の一にしてもこの量だよ。一応、僕から見て二人の部隊で使えそうなところに、付せんを貼っておいたんだけど、残りもチェックしてから持ってくるから、すぐに決めないようにね」
「ああ。わかった。三分の一でこれか。確かに凄い量だな」
「でしょう? これを全部当たってたら、いつまでたってもえらべないよ。ところで今日は麻乃さんは?」
「ん……あいつは朝から道場だ」
修治は早々に中にあった会議資料を手に取り、目を通しながら答えた。
「へぇ、道場に通ってるんだ?」
「なんだかな、面白い子どもがいるらしい。俺も見たが、確かに――」
ハッと資料から顔を上げると梁瀬に目を向けた。嫌な予感がよぎる。
「おい、なんだこれは? これが一週間の間に起きたってのか?」
「そうそう。なんなんだろうね? こんなの、まるでハイキングにでもきただけのようでしょ? もしかすると海を渡ってくる途中でなにかあったのかも知れないけど、だったら攻めにこないで戻るだろうしね」
梁瀬は出されたお茶に手を伸ばし、一息ついてから続けた。
「これまでも堤防すらこえられないのが、二、三部隊程度の人数でどうにかなると考えたとは思えないよねぇ」
「三カ国が同時に同じようなことをしているのが気になるな。ジャセンベルからはなにもなかったのか?」
「うん、あそこからはなにも。みんなもね、なにか腑に落ちない思いを感じてるみたいなんだ」
「前のときみたいに、負傷した敵兵が置き去りにされているんじゃないか?」
修治の問いに梁瀬は肩をすくめて答えた。
「それもない。ずいぶん時間をかけて辺りをさらったけど、なにも見つからなかったって。だから諜報が入り込んだ、ってこともないね」
「一体なにを考えていやがる……うちの諜報からはまだ連絡はないのか?」
「だってまだ一週間だよ? 潜り込むのがやっとのころでしょ」
資料に視線を落とし、難しい顔で黙り込んだ修治に、梁瀬も真面目な雰囲気でたずねてきた。
「なにか気になることでも?」
「何年か前、うちに入り込んだ諜報のやつは、どこの国だったか覚えているか?」
梁瀬は腕を組んで目線だけを天井に移している。
「あれは……確か、庸儀だったかな。どうして今ごろそれを?」
「あのときそいつ、うちからなんの情報を持って帰っただろう?」
「大した情報は取れなかったはずでしょ。せいぜい、うちの兵数と詰所の数や地理情報くらいじゃないの? なにも取れなかったから麻乃さんは……」
梁瀬は言葉を詰まらせた。修治はどうしても拭い切れない思いを口にだした。
「国の情報は引きだせなくても、麻乃の情報はじゅうぶんに取れたかもしれない」
「麻乃さんの情報って、腕前とか? まさか背中のホクロの数なんて言いださないよね?」
「馬鹿っ! 冗談を言ってるんじゃないぞ! 言ったろ? あいつは鬼神だ」
ピクッと梁瀬の眉が動いた。それを見てため息をつくと組んだ手を強く握り締めた。
妙な不安に駆られて落ち着かない。泉翔にいる以上は大陸のやつらが麻乃に手出しできないとわかっていても――。
「なぁ、梁瀬。もし鬼神がいると知ったらどうする?」
「僕ならうまくかどわかす。最悪の状態で覚醒させて、その力を利用して他国をつぶす……かな」
「連れだせなくても、ここでその最悪の状態を作れば、泉翔はまずいことになる」
「修治さんは庸儀がそれをしようとしてる、と思ってるの?」
修治はフッと息をはき、軽く頭を振ると、揉みほぐすようにこめかみの辺りを押さえた。
梁瀬の心配そうな視線を感じ、無理に笑みを浮かべてみせる。
「いや……考えが飛躍しすぎか。このあいだのおかしな襲撃で、どうも気が落ち着かないんだ。あれはロマジェリカ戦だった。庸儀は関わりがないよな」
「どうかな? 注意しておいて損はないでしょ。人が思いつくようなことは、いずれ本当に起こりうるものだったりするよ。少しでも可能性のあることは、当たってつぶしておかないと」
窓の外は天気がよくとても静かで、時々鳥の囀りが聞こえてくる。
今、西区は平穏な日が続いている。先日の西浜戦が嘘のようだ。麻乃も落ち着いて見える。このままなにもなければ問題はない。すべてが修治の思い過ごしならいいのだけれど……。
「なぁ、俺たちは今まで、敵国を追い返すことだけに力を注ぎすぎていたんじゃないか?」
「でもそれは……」
「本当はもっと大陸の情報を集めて、どんな事態が起こっても適切に対処できるようにしておくべきだったんじゃないか? 本当の防衛とは、そういうものじゃないだろうか?」
胸の奥に広がる嫌な思いを吐き出すように梁瀬に訴えかけると、梁瀬はガリガリと頭をかいてうなった。
「うーん……確かに、ことが起こってから情報収集を始めるんじゃ、後手に回るかな」
「それだけじゃない。なにか起こったときには、後手どころか手遅れになりかねないことも……」
「一度ちゃんと、みんなにも話しておくべきだと思うな。このことも、麻乃さんのことも」
梁瀬のいうとおりかもしれない。それはわかっていても、麻乃の事情を話すとなるとためらってしまう。
蓮華のやつらを信用していないわけじゃない。麻乃の事情を知っても受け入れてくれるだろう。
それでも修治はいつも迷う。
「ここでただ考えていても、どうにもならないな。梁瀬、飯でも食いに行って、そのまま麻乃のところへ行こう」
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(あのとき、先生も同じようにいろいろと考えていたんだろう……)
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