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第3章
第278話 討伐後の手続き
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「同行の方達の報酬は,一律とさせていただきますが、お二人は貢献度が高いので追加報酬がございます。」
「雪の壁分は商業ギルドで受け取りましたよ。」
「砦門近辺での大量のアイスリザード討伐と、アイスワーム討伐の協力の報酬です。それと、素材の報酬が一部前払いされます。」
「前払い? 確定してからで良いんじゃない。急がないし。」
「全ての素材を処理するまで時間がかかりますから。」
アイスワームの素材については、一部はオークションにかけることになるらしい。
そうなると、売上げ金額が確定するまでに数ヶ月かかる事もある。だから、見込み金額の一部を先に支払ってくれるのだそうだ。
具体的には、荷馬車で先に持ち帰って来たアイスワームの牙が査定された分のようだ。
流石に現物が全くない素材の売上げ見込みは出せないものな。
「へえ。結構配慮してくれるんですね。」
「‥‥ええ。‥‥副ギルド長の指示です。」
フレイヤさんはそう言うとニッコリとした。あのギルドマスターが仕切っていた時は、そんな事はしたことはなかったそうだ。
あのギルドマスター‥‥名前すら知らないけど、色々な事があったから「そんな人もいたなあ」って、随分前に会った事がある人みたいな感じがする。
冒険者登録をしていない人の報酬は、冒険者登録をしている俺とジョセフィンの協力者という名目で、名前の申請をすればよい状態になっていた。
御丁寧に人数分の数の革袋に入れられた状態で渡された。一人一人名前と金額が書かれた用紙が同封されている。
明日出発ということでさっさと手続きしてしまおうと思って、ジョセフィンと二人で来てしまったけど、報酬を受け取る場なんだから、皆でくれば良かったかな。
それでも、ギルド内自体が混んでいるし、同封された用紙にはギルドからの感謝の言葉も書かれていたから、これでよかったのかもしれない。
ロアン君達は最初は後方支援だったけど、後から討伐に加わったので、その分はラドロとの臨時パーティの報酬に上乗せしてくれるそうだ。
それは良かった。
芋を配っている場合じゃなく,早く報酬を受け取るように伝えておこう。
報酬を受け取って、冒険者ギルドの建物を出ると、ギルド横の広場の一角に屋台が出ているところがあり、屋台の周辺で飲み食いしている冒険者達の中に
ラドロ達の姿が見えた。
「お疲れさま。」
ラドロ達のパーティが腰を下ろしているベンチに近付いて行って声を駆けた。
長い串から肉を齧り取っていたラドロが顔を上げた。
「おお、お疲れ。‥‥ロアン達は芋を配るとか行って何処かに行っちまったけど‥‥。」
キョロキョロと広場を見回して、ラドロがちょっと申し訳なさそうに言った。
「ああ、さっき会ったよ。それは良いんだけど、報酬は受け取った?」
「いや‥‥。くたくただったし‥‥、混んでるみたいだったから。」
「窓口は空いてたから行った方が良いよ。」
俺は、馬車隊の大半は明日出発だろうということを告げた。するとラドロが急に思い出したように慌て出した。
「やべ!そうだよな。依頼人に出発時間確認しねぇと!」
ラドロのパーティメンバーの中で、お酒を飲んでいなかったメンバーが馬車隊の護衛依頼の依頼主に確認に向かった。
そして、ちょっとエールを飲んじゃったけどと言いながら、ラドロ達も冒険者ギルドに報酬を受け取りに向かって行った。
「雪の壁分は商業ギルドで受け取りましたよ。」
「砦門近辺での大量のアイスリザード討伐と、アイスワーム討伐の協力の報酬です。それと、素材の報酬が一部前払いされます。」
「前払い? 確定してからで良いんじゃない。急がないし。」
「全ての素材を処理するまで時間がかかりますから。」
アイスワームの素材については、一部はオークションにかけることになるらしい。
そうなると、売上げ金額が確定するまでに数ヶ月かかる事もある。だから、見込み金額の一部を先に支払ってくれるのだそうだ。
具体的には、荷馬車で先に持ち帰って来たアイスワームの牙が査定された分のようだ。
流石に現物が全くない素材の売上げ見込みは出せないものな。
「へえ。結構配慮してくれるんですね。」
「‥‥ええ。‥‥副ギルド長の指示です。」
フレイヤさんはそう言うとニッコリとした。あのギルドマスターが仕切っていた時は、そんな事はしたことはなかったそうだ。
あのギルドマスター‥‥名前すら知らないけど、色々な事があったから「そんな人もいたなあ」って、随分前に会った事がある人みたいな感じがする。
冒険者登録をしていない人の報酬は、冒険者登録をしている俺とジョセフィンの協力者という名目で、名前の申請をすればよい状態になっていた。
御丁寧に人数分の数の革袋に入れられた状態で渡された。一人一人名前と金額が書かれた用紙が同封されている。
明日出発ということでさっさと手続きしてしまおうと思って、ジョセフィンと二人で来てしまったけど、報酬を受け取る場なんだから、皆でくれば良かったかな。
それでも、ギルド内自体が混んでいるし、同封された用紙にはギルドからの感謝の言葉も書かれていたから、これでよかったのかもしれない。
ロアン君達は最初は後方支援だったけど、後から討伐に加わったので、その分はラドロとの臨時パーティの報酬に上乗せしてくれるそうだ。
それは良かった。
芋を配っている場合じゃなく,早く報酬を受け取るように伝えておこう。
報酬を受け取って、冒険者ギルドの建物を出ると、ギルド横の広場の一角に屋台が出ているところがあり、屋台の周辺で飲み食いしている冒険者達の中に
ラドロ達の姿が見えた。
「お疲れさま。」
ラドロ達のパーティが腰を下ろしているベンチに近付いて行って声を駆けた。
長い串から肉を齧り取っていたラドロが顔を上げた。
「おお、お疲れ。‥‥ロアン達は芋を配るとか行って何処かに行っちまったけど‥‥。」
キョロキョロと広場を見回して、ラドロがちょっと申し訳なさそうに言った。
「ああ、さっき会ったよ。それは良いんだけど、報酬は受け取った?」
「いや‥‥。くたくただったし‥‥、混んでるみたいだったから。」
「窓口は空いてたから行った方が良いよ。」
俺は、馬車隊の大半は明日出発だろうということを告げた。するとラドロが急に思い出したように慌て出した。
「やべ!そうだよな。依頼人に出発時間確認しねぇと!」
ラドロのパーティメンバーの中で、お酒を飲んでいなかったメンバーが馬車隊の護衛依頼の依頼主に確認に向かった。
そして、ちょっとエールを飲んじゃったけどと言いながら、ラドロ達も冒険者ギルドに報酬を受け取りに向かって行った。
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