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第3章
第178話 イーモ!
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「イーモ!イーモ!」
焼き芋を買う予定ができてテンションが上がったユリウスが腕を突き上げた。
嬉しそうにしているユリウスを見て、ジョセフィンと顔を見合わせた。
「ジョス、芋って水分ないと喉に詰まったりしそうだよな。」
「飲み物はしっかり用意していきますよ。」
ジョセフィンがニコニコして言った。朝食は芋‥‥ではなく、馬車内で食べられるパンなどの簡単な食事を用意する予定だった。
朝早く学園のまで馬車で迎えに行って、彼らをピックアップするので朝食は馬車の中で食べる予定だったのだ。でも、朝食は用意しない方が良いのか?
‥‥いや、長旅だし、後で食べても良いのだから用意はしておこう。
ユリウスが騒いでいるのを聞きつけて、ヘンリーが芋の事をうらやましそうに聞いていた。
ヘンリーが乗せてもらうカサンドラ家の馬車に、芋を買う為に乗り合い馬車の駅まで行って欲しいとは頼み辛いようだ。
「まあ、ただ焼いただけの芋らしいからさ。別の機会にだって食べられるだろう?」
「そうなんだけどねぇ。多分シチュエーションで美味しさが違うと思うんだよね。早朝の寒ーい時に熱々が憧れるんだよぅ。」
「確かに。」
帰省シーズン中は売られているんだから、なんなら今から買いに行ったって手に入らなくはないんだろうけどね。それだとちょっと違うんだろう。
いや、ヘンリー、君はフローラと同じ馬車で帰省出来るってだけで充分羨ましいんだからね。
**********************
『わぁ~。ほっかほかの焼き芋。いつか食べてみたいな。』
帰省出発前夜、帰宅してからトリー殿下やエドワードと召還獣便でやりとりをしていた。
彼らも、明日出発するようだ。
エドワードは早朝に出発で、トリー殿下は今日の夕方に既に王宮に戻っていて、明日は王宮から出発するらしい。
「王宮でなければ、明日朝イチで芋を買って持って行くんだけど‥‥。」
俺が呟くとジョセフィンが隣で吹き出した。
「王宮の馬車に芋を持って乗る事になっちゃうんじゃないですか?」
「いや、馬車に乗る前に食べればと思ったんだよ。」
「休み明けの早朝お茶会に持って行きますか。」
「いいね。それ。」
冬季休暇明けの時期に、まだ焼き芋が販売されているかはわからないけど、どんな物か判っていれば似た物を準備できなくもない。
早朝お茶会でとメッセージに書いたら、トリー殿下もエドワードも凄く喜んでいた。
『楽しみ!早く休みが明けないかな。』
『まだ休みに入っても居ないよ~。』
召還獣のメッセージのやり取りは、1対1なので、3つの場所に居るメンツでメッセージを共有する為に、紙にメッセージと書き込み者の名前を書いて、追記書きをして
回覧形式にしている。ちょっとまどろっこしいし、時間もかかるけれど、連絡が取れるという状況はちょっと安心感がある。
『風邪とか引かない様に気をつけて。』
『ありがとう!もらった温風魔法の魔法陣持って行くから大丈夫だよ。』
『僕も直ぐ取り出せるようにして持って行くよ。』
二人には温風魔法の魔法陣の書かれた羊皮紙を多めに渡してある。
それと防御と攻撃用の魔法陣も少々。
馬車で移動だからね。護衛が付いているとは言っても、普段よりは危険度が上がるのだ。念のために色々用意しておいたんだ。
焼き芋を買う予定ができてテンションが上がったユリウスが腕を突き上げた。
嬉しそうにしているユリウスを見て、ジョセフィンと顔を見合わせた。
「ジョス、芋って水分ないと喉に詰まったりしそうだよな。」
「飲み物はしっかり用意していきますよ。」
ジョセフィンがニコニコして言った。朝食は芋‥‥ではなく、馬車内で食べられるパンなどの簡単な食事を用意する予定だった。
朝早く学園のまで馬車で迎えに行って、彼らをピックアップするので朝食は馬車の中で食べる予定だったのだ。でも、朝食は用意しない方が良いのか?
‥‥いや、長旅だし、後で食べても良いのだから用意はしておこう。
ユリウスが騒いでいるのを聞きつけて、ヘンリーが芋の事をうらやましそうに聞いていた。
ヘンリーが乗せてもらうカサンドラ家の馬車に、芋を買う為に乗り合い馬車の駅まで行って欲しいとは頼み辛いようだ。
「まあ、ただ焼いただけの芋らしいからさ。別の機会にだって食べられるだろう?」
「そうなんだけどねぇ。多分シチュエーションで美味しさが違うと思うんだよね。早朝の寒ーい時に熱々が憧れるんだよぅ。」
「確かに。」
帰省シーズン中は売られているんだから、なんなら今から買いに行ったって手に入らなくはないんだろうけどね。それだとちょっと違うんだろう。
いや、ヘンリー、君はフローラと同じ馬車で帰省出来るってだけで充分羨ましいんだからね。
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『わぁ~。ほっかほかの焼き芋。いつか食べてみたいな。』
帰省出発前夜、帰宅してからトリー殿下やエドワードと召還獣便でやりとりをしていた。
彼らも、明日出発するようだ。
エドワードは早朝に出発で、トリー殿下は今日の夕方に既に王宮に戻っていて、明日は王宮から出発するらしい。
「王宮でなければ、明日朝イチで芋を買って持って行くんだけど‥‥。」
俺が呟くとジョセフィンが隣で吹き出した。
「王宮の馬車に芋を持って乗る事になっちゃうんじゃないですか?」
「いや、馬車に乗る前に食べればと思ったんだよ。」
「休み明けの早朝お茶会に持って行きますか。」
「いいね。それ。」
冬季休暇明けの時期に、まだ焼き芋が販売されているかはわからないけど、どんな物か判っていれば似た物を準備できなくもない。
早朝お茶会でとメッセージに書いたら、トリー殿下もエドワードも凄く喜んでいた。
『楽しみ!早く休みが明けないかな。』
『まだ休みに入っても居ないよ~。』
召還獣のメッセージのやり取りは、1対1なので、3つの場所に居るメンツでメッセージを共有する為に、紙にメッセージと書き込み者の名前を書いて、追記書きをして
回覧形式にしている。ちょっとまどろっこしいし、時間もかかるけれど、連絡が取れるという状況はちょっと安心感がある。
『風邪とか引かない様に気をつけて。』
『ありがとう!もらった温風魔法の魔法陣持って行くから大丈夫だよ。』
『僕も直ぐ取り出せるようにして持って行くよ。』
二人には温風魔法の魔法陣の書かれた羊皮紙を多めに渡してある。
それと防御と攻撃用の魔法陣も少々。
馬車で移動だからね。護衛が付いているとは言っても、普段よりは危険度が上がるのだ。念のために色々用意しておいたんだ。
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