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第3章
第131話 目的?
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「彼らが猫の目魔石のペンダントを盗んだ犯人だとして、何の為にやったと思う?」
「誰かに罪を着せて、宝石を自分達の物にする為じゃない? 宝石みつかっちゃったら返さないといけないから、見つけないで無駄な捜査をしてるんだよ。」
「そうかもね。それなら猫の目魔石は彼らが持っていそうだよな。」
「衛兵に調査させたら?」
俺の言葉にエドワードが頷いて提案をする。確かに盗難事件ならちゃんと衛兵が調べるべきだよな。
「ちょっと待って。」
ジークヴァルドさんが制止するように手を差し出した。
「誰かに罪をきせようとしてたとしたら、衛兵が調べた時に誰かの持ち物の中で発見されるかもしれないよね。
そうしたらその人が犯人として逮捕されちゃうんじゃないか?」
「他の人の持ち物に入れていたら,売ったりできないよ。」
「売るか、誰かを陥れるか、目的はどっちだろう。」
「‥‥陥れるなら持ち物検査したときに、いかにもこの人が持ってました!って騒ぎそうだけどな。」
俺が言うと、エドワードもジークヴァルドさんも神妙な顔になった。
「まだ調べてない人を、犯人にしようとしてるのかな? 僕も‥‥まだ調べられてないけど‥‥。」
エドワードが不安そうな顔をする。
そもそも公爵令息とほぼ接点がないから心配はないと思うけど。
「‥‥宰相子息はどう関わってるか、だよな。」
少し目線を変えて考えてみようと思い、言ってみた。
「あいつ!」とエドワードの眉がぴくりと上がった。相当嫌っていそうだ。
「宰相子息がはシュバルツ公爵令息の従者と繋がりがある、だろうと思う。
公爵令息と仲良くなっているからなのか、それとも‥‥従者だけ取り込んでるか‥‥。」
「ベーレンドルフ家とシュバルツ家の関係が良好になったなんて聞いた事ないよ。
寧ろ、次の宰相の座を争ってる最中だろ。」
ジークヴァルドさんが言うと、エドワードが首を傾げた。
「宰相が変わるの?」
「今じゃないよ。任期が満了する時、継続か、交代かが議会で話し合われるんだよ。まあ、国王陛下の一声で大体決まるからね。
一応形式的に議論はされるけど、よっぽどの理由がないと宰相交代って話にはならないと思うよ。既に一度問題なく続投しているしね。」
「だから、宰相交代って話は聞かないのかぁ。」
「公爵家の方が家格が上なのにさ。今の代は軍の役職に就いている人があまりいないから、軍からの支持が弱いらしいんだよね。」
「えー?宰相になるのに軍の支持もいるの?」
「そりぁ、国を動かそうとするときに、軍人が言う事を聞いてくれないと、まずいだろう。」
「そっかー。」
ジークヴァルドさんとエドワードの話を聞きながら考えていた。
エルマーさんは、貴族的ではあったけどなんだか頼りない雰囲気だった。まあ、エルマーさんが軍を動かさなくてもいいわけだけど。
親戚とかに軍で顔が利く人がいれば言いわけで‥‥。
だから、一族に軍人が多いアイヴリンガー家のクラーラさんと婚約をしたのか。
将軍とか総司令官とかがいる家柄だよな。
‥‥‥それ、ベーレンドルフにとっては邪魔な婚約では?
「誰かに罪を着せて、宝石を自分達の物にする為じゃない? 宝石みつかっちゃったら返さないといけないから、見つけないで無駄な捜査をしてるんだよ。」
「そうかもね。それなら猫の目魔石は彼らが持っていそうだよな。」
「衛兵に調査させたら?」
俺の言葉にエドワードが頷いて提案をする。確かに盗難事件ならちゃんと衛兵が調べるべきだよな。
「ちょっと待って。」
ジークヴァルドさんが制止するように手を差し出した。
「誰かに罪をきせようとしてたとしたら、衛兵が調べた時に誰かの持ち物の中で発見されるかもしれないよね。
そうしたらその人が犯人として逮捕されちゃうんじゃないか?」
「他の人の持ち物に入れていたら,売ったりできないよ。」
「売るか、誰かを陥れるか、目的はどっちだろう。」
「‥‥陥れるなら持ち物検査したときに、いかにもこの人が持ってました!って騒ぎそうだけどな。」
俺が言うと、エドワードもジークヴァルドさんも神妙な顔になった。
「まだ調べてない人を、犯人にしようとしてるのかな? 僕も‥‥まだ調べられてないけど‥‥。」
エドワードが不安そうな顔をする。
そもそも公爵令息とほぼ接点がないから心配はないと思うけど。
「‥‥宰相子息はどう関わってるか、だよな。」
少し目線を変えて考えてみようと思い、言ってみた。
「あいつ!」とエドワードの眉がぴくりと上がった。相当嫌っていそうだ。
「宰相子息がはシュバルツ公爵令息の従者と繋がりがある、だろうと思う。
公爵令息と仲良くなっているからなのか、それとも‥‥従者だけ取り込んでるか‥‥。」
「ベーレンドルフ家とシュバルツ家の関係が良好になったなんて聞いた事ないよ。
寧ろ、次の宰相の座を争ってる最中だろ。」
ジークヴァルドさんが言うと、エドワードが首を傾げた。
「宰相が変わるの?」
「今じゃないよ。任期が満了する時、継続か、交代かが議会で話し合われるんだよ。まあ、国王陛下の一声で大体決まるからね。
一応形式的に議論はされるけど、よっぽどの理由がないと宰相交代って話にはならないと思うよ。既に一度問題なく続投しているしね。」
「だから、宰相交代って話は聞かないのかぁ。」
「公爵家の方が家格が上なのにさ。今の代は軍の役職に就いている人があまりいないから、軍からの支持が弱いらしいんだよね。」
「えー?宰相になるのに軍の支持もいるの?」
「そりぁ、国を動かそうとするときに、軍人が言う事を聞いてくれないと、まずいだろう。」
「そっかー。」
ジークヴァルドさんとエドワードの話を聞きながら考えていた。
エルマーさんは、貴族的ではあったけどなんだか頼りない雰囲気だった。まあ、エルマーさんが軍を動かさなくてもいいわけだけど。
親戚とかに軍で顔が利く人がいれば言いわけで‥‥。
だから、一族に軍人が多いアイヴリンガー家のクラーラさんと婚約をしたのか。
将軍とか総司令官とかがいる家柄だよな。
‥‥‥それ、ベーレンドルフにとっては邪魔な婚約では?
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