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第7章
第460話 見送り
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「ランチ用だと、どこか途中の村とか街で食事しようとした時に持て余さない?」
「休憩の時にちょっと摘める位が良いんじゃない。おやつ的に。あ!おやつ!」
僕が大きな声を出してしまったので皆が一斉に僕の方を見た。ちょっと恥ずかしい。
改めて言おうとすると大した案じゃない気がしてきて、ちょっと声を抑えてモソモソと言った。
「えーと‥‥。馬車旅で何時間かおきに休憩をするよね。その時に軽く食べられるようなものって考えたら、
甘いものがあっても良いかなって。ダンレモでケーキを焼いたらどうかなと思ったんだ。」
「ダンレモケーキ!あ、温泉蒸しケーキ、美味しかったよね!」
ラルフ君が目を輝かせた。ロルフ君も大きく頷いた。皆賛同してくれたみたいだ。
僕は最初、レモン風味のパウンドケーキみたいなのを考えたんだけど
温泉蒸し料理なら、アタムスンの特産品でもある。熱々で食べるものだからお土産とかには向かないと思って、
候補に考えてなかったんだけど、蒸しケーキだったら、冷めても美味しいと思う。
角サーモンパンも一口サイズにして、蒸しケーキと一緒に並べたらパーティみたい。
「美味しそう!ピクニックみたいで良いんじゃない?」
「ピクニック行きたくなってきた。」
出来上がりを想像したらちょっと楽しくなってきた。
温泉蒸し料理のお店で、蒸しケーキと角サーモンパンを用意してくれることになった。
喜んでくれると良いな。
翌朝は早めに朝食を食べてから、サミュエル君達が泊まっている宿に角サーモンパンと蒸しダンレモケーキを届けに行った。
サミュエル君とヤンティス君、マイルズ君に小さい箱に入ったものを一つずつ。
それからエッダさんに大きい箱に入ったものを手渡した。
エッダさんは年上だからっていう理由にしているけど、御一家で食べてもらう用なんだ。
ヤンティス君とマイルズ君のところは、家同士の付き合いがあまりないから個人的に渡すだけにしなさいって言われちゃったんだ。
その代わり、ではないけど、ニコラちゃんとミリーちゃんにも角サーモンパンと蒸しダンレモケーキをプレゼントした。
ニコラちゃん達も嬉しそうだし、ヤンティス君達もちょっと照れたような嬉しそうな顔をしていた。
「ありがとう。いつかクリューガー領に遊びに来てね!」
「うん!皆で行くよ!」
僕達がサミュエル君と別れの言葉を交わしている時、エッダさんは、カイルさんとイーサンさんと話していた。
レナードさんがちょっと気まずげに遠巻きに見ている。
そうか、マイルズ君と一緒にレナードさんも領地に帰るのか。
様子を見ていたらカイルさんがレナードさんに向かって言った。
「レナードも、まあ気をつけていけよ。」
「はあ~、別に‥‥。」
レナードさんはちょっと不貞腐れた様子で口の端を歪めた。イーサンさんが肩を竦めた。
「まあ、もうちょっとしたら新学期が始まるから、またすぐ会うけどな。」
イーサンさんがそういうと、エッダさんが眉を歪めて俯いた。
「休憩の時にちょっと摘める位が良いんじゃない。おやつ的に。あ!おやつ!」
僕が大きな声を出してしまったので皆が一斉に僕の方を見た。ちょっと恥ずかしい。
改めて言おうとすると大した案じゃない気がしてきて、ちょっと声を抑えてモソモソと言った。
「えーと‥‥。馬車旅で何時間かおきに休憩をするよね。その時に軽く食べられるようなものって考えたら、
甘いものがあっても良いかなって。ダンレモでケーキを焼いたらどうかなと思ったんだ。」
「ダンレモケーキ!あ、温泉蒸しケーキ、美味しかったよね!」
ラルフ君が目を輝かせた。ロルフ君も大きく頷いた。皆賛同してくれたみたいだ。
僕は最初、レモン風味のパウンドケーキみたいなのを考えたんだけど
温泉蒸し料理なら、アタムスンの特産品でもある。熱々で食べるものだからお土産とかには向かないと思って、
候補に考えてなかったんだけど、蒸しケーキだったら、冷めても美味しいと思う。
角サーモンパンも一口サイズにして、蒸しケーキと一緒に並べたらパーティみたい。
「美味しそう!ピクニックみたいで良いんじゃない?」
「ピクニック行きたくなってきた。」
出来上がりを想像したらちょっと楽しくなってきた。
温泉蒸し料理のお店で、蒸しケーキと角サーモンパンを用意してくれることになった。
喜んでくれると良いな。
翌朝は早めに朝食を食べてから、サミュエル君達が泊まっている宿に角サーモンパンと蒸しダンレモケーキを届けに行った。
サミュエル君とヤンティス君、マイルズ君に小さい箱に入ったものを一つずつ。
それからエッダさんに大きい箱に入ったものを手渡した。
エッダさんは年上だからっていう理由にしているけど、御一家で食べてもらう用なんだ。
ヤンティス君とマイルズ君のところは、家同士の付き合いがあまりないから個人的に渡すだけにしなさいって言われちゃったんだ。
その代わり、ではないけど、ニコラちゃんとミリーちゃんにも角サーモンパンと蒸しダンレモケーキをプレゼントした。
ニコラちゃん達も嬉しそうだし、ヤンティス君達もちょっと照れたような嬉しそうな顔をしていた。
「ありがとう。いつかクリューガー領に遊びに来てね!」
「うん!皆で行くよ!」
僕達がサミュエル君と別れの言葉を交わしている時、エッダさんは、カイルさんとイーサンさんと話していた。
レナードさんがちょっと気まずげに遠巻きに見ている。
そうか、マイルズ君と一緒にレナードさんも領地に帰るのか。
様子を見ていたらカイルさんがレナードさんに向かって言った。
「レナードも、まあ気をつけていけよ。」
「はあ~、別に‥‥。」
レナードさんはちょっと不貞腐れた様子で口の端を歪めた。イーサンさんが肩を竦めた。
「まあ、もうちょっとしたら新学期が始まるから、またすぐ会うけどな。」
イーサンさんがそういうと、エッダさんが眉を歪めて俯いた。
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