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第7章
第438話 事件の考察
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「うわぁ‥‥。」
ロビーが騒がしかったので、ロビーの奥の出入り口からそっと覗いてたんだけど、丁度静まったタイミングだったからギルベルト君が呟いた声が響いた。
ギルベルト君の声が聞こえちゃったンのか、ギロリと、ピンクサーモン令嬢がこちらに振り向いた。
ギルベルト君がぎょっとして肩を跳ねさせたギルベルト君だけじゃなくて僕もピョンって飛び上がっちゃったよ。スッと、ピンクサーモン令嬢に近付く人影があった。あ、叔父様だ。
「ご令嬢、お話を聞かせていただけますか?」
「まあ、美しいご令嬢だなんて、そんな‥‥。」
ピンクサーモン令嬢がポッと頬を染めた。
美しいとか、言ってませんよ!「ご令嬢」って言っただけですよ!
ピンクサーモン令嬢と、それからレナードさんも一緒に、叔父様に連れられて行った。
叔父様と一緒にジョスさんだとか、他にも沢山騎士の人が連れ立って行く。
宿の一階の奥の方の部屋に向かって行くのを遠目に見ながらラルフ君が口を開いた。
「村の人が言っていた黒幕って、あの令嬢なのかな。」
「令嬢のお父上のマカロ男爵じゃない?」
「寧ろ令嬢は、一部だけ知っててペラペラしゃべっちゃいそうな感じ?」
「しゃべっちゃいそうだねぇ。」
尋問になるのか、訊いてなくてもどんどんしゃべってくれちゃうのかは分からないけど、ピンクサーモン令嬢は色んな事を話してくれそうだな。
僕達は、ロビーから離れて,人が周りにいない場所を求めて遊戯室に入った。
ロビーには宿の人だとか結構集まって来てたからね。
「‥‥やっぱり、悪の総帥だったんだね!」
遊戯室の扉をパタンと閉めてから、ラルフ君がちょっと口角を上げて言った。
「ホント!黒幕だなんてさ。」
ロルフ君もおなじような表情をして頷く。
ギルベルト君が僕の顔を伺うようにじっと見つめた。
「ソーマ君はあの人が怪しいって思ってたの?」
「ううん。‥‥単にイメージ。」
僕が首を横に振るとラルフ君とロルフ君がクスクスと笑った。
「まあ、ちょっと目つきとか怖い感じだったしね。」
ラオウル君は首を傾げた。
「あのピンクサーモン令嬢は何か罪になるの?」
ラオウル君にもすっかりピンクサーモン令嬢の呼び名が浸透したようだ。そう言えば、どうなんだろうね。
「‥‥うーん‥‥。ちょっと良くわからないところなんだけど、オタマジャクシ魔獣を村に持ち込んだ黒幕がマカロ男爵だったとしてさ。
それ自体は罪になるでしょ。でも、オタマジャクシ魔獣を村に持ち込んだら、村だとかダンジョンだとかが手に入るっていう理屈がよく理解できないんだよね。
ちょっとした嫌がらせ位にしかなっていなくない?」
「それは、まだオタマジャクシ魔獣だからだよ。温かくなって蛙魔獣に成長したら、やばいでしょ。普通に危険な魔獣だよ。」
「危険な魔獣が村の中に沢山入り込んで、村に訪れた貴族が襲われたりしたら、問題になるってことか。」
「やば。危なかったんじゃない?ソーマ君。」
ギルベルト君が僕の方を見た。危なかったかな。
「騎士さん達がすぐ対応してくれたから、大丈夫だったよ。」
「それだよ!騎士さん達が沢山居たのって、領主夫人が偶々村に滞在してたからだよね。
来てなかったら、保養にきていた他の貴族家の人達とか怪我してたかもよ。サミュエル君とかニコラちゃんとか。
「ああ‥‥。」
最初に会った時、ニコラちゃんとミリーちゃんが、冬眠中の蛙魔獣を持ったヤンティス君とマイルズ君に追いかけ回されてたんだったっけ。
冬眠中の蛙魔獣が温水に入ったら目覚めてきて危なかったし。たしかに、急に襲って来たりしたら怪我しそうだよね。
ロビーが騒がしかったので、ロビーの奥の出入り口からそっと覗いてたんだけど、丁度静まったタイミングだったからギルベルト君が呟いた声が響いた。
ギルベルト君の声が聞こえちゃったンのか、ギロリと、ピンクサーモン令嬢がこちらに振り向いた。
ギルベルト君がぎょっとして肩を跳ねさせたギルベルト君だけじゃなくて僕もピョンって飛び上がっちゃったよ。スッと、ピンクサーモン令嬢に近付く人影があった。あ、叔父様だ。
「ご令嬢、お話を聞かせていただけますか?」
「まあ、美しいご令嬢だなんて、そんな‥‥。」
ピンクサーモン令嬢がポッと頬を染めた。
美しいとか、言ってませんよ!「ご令嬢」って言っただけですよ!
ピンクサーモン令嬢と、それからレナードさんも一緒に、叔父様に連れられて行った。
叔父様と一緒にジョスさんだとか、他にも沢山騎士の人が連れ立って行く。
宿の一階の奥の方の部屋に向かって行くのを遠目に見ながらラルフ君が口を開いた。
「村の人が言っていた黒幕って、あの令嬢なのかな。」
「令嬢のお父上のマカロ男爵じゃない?」
「寧ろ令嬢は、一部だけ知っててペラペラしゃべっちゃいそうな感じ?」
「しゃべっちゃいそうだねぇ。」
尋問になるのか、訊いてなくてもどんどんしゃべってくれちゃうのかは分からないけど、ピンクサーモン令嬢は色んな事を話してくれそうだな。
僕達は、ロビーから離れて,人が周りにいない場所を求めて遊戯室に入った。
ロビーには宿の人だとか結構集まって来てたからね。
「‥‥やっぱり、悪の総帥だったんだね!」
遊戯室の扉をパタンと閉めてから、ラルフ君がちょっと口角を上げて言った。
「ホント!黒幕だなんてさ。」
ロルフ君もおなじような表情をして頷く。
ギルベルト君が僕の顔を伺うようにじっと見つめた。
「ソーマ君はあの人が怪しいって思ってたの?」
「ううん。‥‥単にイメージ。」
僕が首を横に振るとラルフ君とロルフ君がクスクスと笑った。
「まあ、ちょっと目つきとか怖い感じだったしね。」
ラオウル君は首を傾げた。
「あのピンクサーモン令嬢は何か罪になるの?」
ラオウル君にもすっかりピンクサーモン令嬢の呼び名が浸透したようだ。そう言えば、どうなんだろうね。
「‥‥うーん‥‥。ちょっと良くわからないところなんだけど、オタマジャクシ魔獣を村に持ち込んだ黒幕がマカロ男爵だったとしてさ。
それ自体は罪になるでしょ。でも、オタマジャクシ魔獣を村に持ち込んだら、村だとかダンジョンだとかが手に入るっていう理屈がよく理解できないんだよね。
ちょっとした嫌がらせ位にしかなっていなくない?」
「それは、まだオタマジャクシ魔獣だからだよ。温かくなって蛙魔獣に成長したら、やばいでしょ。普通に危険な魔獣だよ。」
「危険な魔獣が村の中に沢山入り込んで、村に訪れた貴族が襲われたりしたら、問題になるってことか。」
「やば。危なかったんじゃない?ソーマ君。」
ギルベルト君が僕の方を見た。危なかったかな。
「騎士さん達がすぐ対応してくれたから、大丈夫だったよ。」
「それだよ!騎士さん達が沢山居たのって、領主夫人が偶々村に滞在してたからだよね。
来てなかったら、保養にきていた他の貴族家の人達とか怪我してたかもよ。サミュエル君とかニコラちゃんとか。
「ああ‥‥。」
最初に会った時、ニコラちゃんとミリーちゃんが、冬眠中の蛙魔獣を持ったヤンティス君とマイルズ君に追いかけ回されてたんだったっけ。
冬眠中の蛙魔獣が温水に入ったら目覚めてきて危なかったし。たしかに、急に襲って来たりしたら怪我しそうだよね。
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