397 / 466
第7章
第397話 悪の集会
しおりを挟む
「無精髭の旅人とかマッチョイケメンと同じような感じなんだけど‥‥。」
「マッチョイケメン?」
「あ、ちょっと話がそれちゃうかな。えーとね‥‥。色々思い浮かべていると出てくる人って言う意味。」
「ああ‥‥ふふ‥‥。」
叔父様がちょっと笑いを堪えたみたいにみえた。僕の妄想劇場のこと知ってたっけ?まあ、知っててもよいんだけど‥‥。
「それでね。なんだったかで、悪い人達のイメージが黒い服を来ていて,蛙魔獣を持ってる姿になったの。それが悪の集団。そのボスが悪の総帥なの。」
「ふふ。悪の集団は、どうして蛙魔獣を持ってるの?」
叔父様は面白そうに僕の話を聞いてくれていた。
「蛙魔獣を持ってたのは何となくだよ。悪い人達って感じがするでしょ。村の中に蛙魔獣を持ち込んで大混乱!とか。」
「‥‥そうだね。‥‥悪い人達はどうして、村に蛙魔獣を持ち込んで混乱させようとするのかな?」
「ええーー?」
どうして蛙魔獣を?理由を説明する場面とかなかったよ?僕は悪の集会を思い浮かべた。
黒いローブを着て顔には真っ赤なお面をつけている悪の総帥が、悪の集団の前で言うんだ。
『蛙魔獣で村を脅かせ!』
『イー!』
悪の集団が元気よくお返事する。
『村人は蛙魔獣にビックリして逃げ出すぞ!たっぷり脅かしてやれ!』
『イー!』
『村を支配するのだ!』
『イー!』
『温泉に行きたいかー!』
『イー!』
『ダンジョンに行きたいかー!』
『イー!』
『飲み放題!』
『イー!』
『食べ放題!』
『イー!』
悪の総帥のかけ声に合わせて悪の集団が腕を振り上げて雄叫びを上げる。最後は「イー!イー!イー!」って大合唱だ。
「悪の総帥は悪だからね!狙いは村の支配!温泉入り放題!飲み放題食べ放題!」
僕は悪の集団が腕を振り上げるのを真似して、腕を天井に向かって突き上げてみた。このポーズちょっと面白い!
「温泉ね‥‥。飲み放題食べ放題とは?何を飲んで食べるの?」
「うーん。飲むならダンレモネードかなぁ。さっぱりしててゴクゴク飲めるよね。食べるのは、角サーモン!美味しいよね!あと、ダンジョン行き放題!」
「なるほど。ダンジョンも狙いなのか。蛙魔獣でそれが可能になるのかな。」
「皆が、蛙魔獣が嫌だ~!って逃げ出したら、誰もいなくなるから‥‥。」
僕は、そう言っていたとき、ふと、ヤンティス君達が冬眠中の蛙魔獣を持って、ニコラちゃん達を追いかけ回していた光景を思い出した。
それと、オタマジャクシ魔獣の大量発生とか。ニコラちゃん達とか嫌がったよね。それに倉庫に居たオタマジャクシ魔獣が、飛び出していったら村中パニックになったかも。
「‥‥誰か、本当にこの村を狙ってるってこと? 蛙魔獣で?」
僕の呟きに叔父様は、顎に手をやり,思考を巡らせるように翠色の瞳を揺れ動かした。
「温泉とダンジョン狙いで、蛙魔獣で嫌がらせ。結果が得られるかはともかく、やろうとする事はあり得るかもね。」
「ええー?蛙魔獣もオタマジャクシ魔獣もあっと言う間に駆除されちゃったのに。」
「村の中ではね。それも、たまたま領主家の家族や親類が滞在していて騎士が多くいたから、早く駆除できたけど。普段の状況だったら、駆除も大変だったんじゃないかな。」
僕達が「温泉に行こう!」って話になって、母様も来たし、ラルフ君やロルフ君、ギルベルト君も誘ったから、辺境伯家とか侯爵家が集まって、護衛の騎士も沢山来たんだよね。
最近貴族の保養地になっていたから、僕達が来ていなくても貴族の人達はいたけど、護衛騎士の数とかはそこまで多くなかったと思う。
アタムスン村を観光地として発展させようとか考えたから、ゴリライケメンのガリオンさんとかも呼ばれたんだよね。
それまでは、冒険者ギルドの窓口しかなかったし、冒険者はほとんどがユガーラン村の方に集まってたから、村の中に魔獣が出たりしたらかなりパニックだったと思う。
「ええ~?悪の総帥みたいな人が本当にいるってことなの?」
「ソーマの妄想‥‥いや、想像と合っているかは判らないけどね。
ソーマの考える悪の総帥と、クラウス君のことは何か繋がりがあるの?」
「うーん‥‥。知っている人がどんどん疑われて行くから、ちょっと嫌だなって思ったんだ。疑われるならもっと悪そうな人なんじゃないのって思ったんだよ。
そこはね。根拠はないの。」
「そうか‥‥。」
叔父様は、蛙魔獣をばらまいているような人がいないか調査して見るって言っていた。
僕も探してみよう。
「マッチョイケメン?」
「あ、ちょっと話がそれちゃうかな。えーとね‥‥。色々思い浮かべていると出てくる人って言う意味。」
「ああ‥‥ふふ‥‥。」
叔父様がちょっと笑いを堪えたみたいにみえた。僕の妄想劇場のこと知ってたっけ?まあ、知っててもよいんだけど‥‥。
「それでね。なんだったかで、悪い人達のイメージが黒い服を来ていて,蛙魔獣を持ってる姿になったの。それが悪の集団。そのボスが悪の総帥なの。」
「ふふ。悪の集団は、どうして蛙魔獣を持ってるの?」
叔父様は面白そうに僕の話を聞いてくれていた。
「蛙魔獣を持ってたのは何となくだよ。悪い人達って感じがするでしょ。村の中に蛙魔獣を持ち込んで大混乱!とか。」
「‥‥そうだね。‥‥悪い人達はどうして、村に蛙魔獣を持ち込んで混乱させようとするのかな?」
「ええーー?」
どうして蛙魔獣を?理由を説明する場面とかなかったよ?僕は悪の集会を思い浮かべた。
黒いローブを着て顔には真っ赤なお面をつけている悪の総帥が、悪の集団の前で言うんだ。
『蛙魔獣で村を脅かせ!』
『イー!』
悪の集団が元気よくお返事する。
『村人は蛙魔獣にビックリして逃げ出すぞ!たっぷり脅かしてやれ!』
『イー!』
『村を支配するのだ!』
『イー!』
『温泉に行きたいかー!』
『イー!』
『ダンジョンに行きたいかー!』
『イー!』
『飲み放題!』
『イー!』
『食べ放題!』
『イー!』
悪の総帥のかけ声に合わせて悪の集団が腕を振り上げて雄叫びを上げる。最後は「イー!イー!イー!」って大合唱だ。
「悪の総帥は悪だからね!狙いは村の支配!温泉入り放題!飲み放題食べ放題!」
僕は悪の集団が腕を振り上げるのを真似して、腕を天井に向かって突き上げてみた。このポーズちょっと面白い!
「温泉ね‥‥。飲み放題食べ放題とは?何を飲んで食べるの?」
「うーん。飲むならダンレモネードかなぁ。さっぱりしててゴクゴク飲めるよね。食べるのは、角サーモン!美味しいよね!あと、ダンジョン行き放題!」
「なるほど。ダンジョンも狙いなのか。蛙魔獣でそれが可能になるのかな。」
「皆が、蛙魔獣が嫌だ~!って逃げ出したら、誰もいなくなるから‥‥。」
僕は、そう言っていたとき、ふと、ヤンティス君達が冬眠中の蛙魔獣を持って、ニコラちゃん達を追いかけ回していた光景を思い出した。
それと、オタマジャクシ魔獣の大量発生とか。ニコラちゃん達とか嫌がったよね。それに倉庫に居たオタマジャクシ魔獣が、飛び出していったら村中パニックになったかも。
「‥‥誰か、本当にこの村を狙ってるってこと? 蛙魔獣で?」
僕の呟きに叔父様は、顎に手をやり,思考を巡らせるように翠色の瞳を揺れ動かした。
「温泉とダンジョン狙いで、蛙魔獣で嫌がらせ。結果が得られるかはともかく、やろうとする事はあり得るかもね。」
「ええー?蛙魔獣もオタマジャクシ魔獣もあっと言う間に駆除されちゃったのに。」
「村の中ではね。それも、たまたま領主家の家族や親類が滞在していて騎士が多くいたから、早く駆除できたけど。普段の状況だったら、駆除も大変だったんじゃないかな。」
僕達が「温泉に行こう!」って話になって、母様も来たし、ラルフ君やロルフ君、ギルベルト君も誘ったから、辺境伯家とか侯爵家が集まって、護衛の騎士も沢山来たんだよね。
最近貴族の保養地になっていたから、僕達が来ていなくても貴族の人達はいたけど、護衛騎士の数とかはそこまで多くなかったと思う。
アタムスン村を観光地として発展させようとか考えたから、ゴリライケメンのガリオンさんとかも呼ばれたんだよね。
それまでは、冒険者ギルドの窓口しかなかったし、冒険者はほとんどがユガーラン村の方に集まってたから、村の中に魔獣が出たりしたらかなりパニックだったと思う。
「ええ~?悪の総帥みたいな人が本当にいるってことなの?」
「ソーマの妄想‥‥いや、想像と合っているかは判らないけどね。
ソーマの考える悪の総帥と、クラウス君のことは何か繋がりがあるの?」
「うーん‥‥。知っている人がどんどん疑われて行くから、ちょっと嫌だなって思ったんだ。疑われるならもっと悪そうな人なんじゃないのって思ったんだよ。
そこはね。根拠はないの。」
「そうか‥‥。」
叔父様は、蛙魔獣をばらまいているような人がいないか調査して見るって言っていた。
僕も探してみよう。
0
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
【リクエスト作品】邪神のしもべ 異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!
石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。
その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。
一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。
幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。
そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。
白い空間に声が流れる。
『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』
話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。
幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。
金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。
そう言い切れるほど美しい存在…
彼女こそが邪神エグソーダス。
災いと不幸をもたらす女神だった。
今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。
もっと甘やかして! ~人間だけど猫に変身できるのは秘密です~
いずみず
ファンタジー
気が付いたら赤ちゃんになっていた。えっ、魔法や魔道具があるの? もしかしてここって異世界?!
う~ん、ちゃんと生きて行けるのか心配だ。よし、親や周りの大人達にカワイイ演技やら大好きアピールをしまくろう。可愛がって育ててくれるはず。みんなに甘やかされるためなら何でもするぞー!
じゃあ今日はね、あらすじを読んでくれたあなたに特別サービス。今まで頑張ってきた成果を見せちゃおうかな。僕が頼めば何でもしてくれるんだよ。
「まんま、えぐぅ(ママ、抱っこして)」
「え、またおっぱいなの? ママ疲れちゃったから嫌よ。もう今日だけで何度目かしらね。早く卒業して欲しいわ」
「うええええええええええん!」
前世の記憶を持ったまま赤ん坊に生まれ変わった男の子。彼にはとんでもない秘密があった。
これはのんびりスローライフを目標としつつ、裏では猫の姿で冒険するけど皆には内緒にしているお話。猫の姿のときはいっぱい魔法を使え、空間を壊したりブレスも吐くけど普通だよね?
たまたま見つけて読んでくれた皆様ありがとうございます。甘えん坊な主人公の気持ちになって読むと面白いと思います。赤ちゃんから成長して学園通ったりラブコメしたりと騒がしくなる予定です。
小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、ノベルアップ+で同時掲載してます。更新は不定期です。面白い、続き読みたいと思えるような作品を目指して頑張ります。
異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~
ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ
以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ
唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活
かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし
異世界から帰ってきたら終末を迎えていた ~終末は異世界アイテムでのんびり過ごす~
十本スイ
ファンタジー
高校生の時に異世界に召喚された主人公――四河日門。文化レベルが低過ぎる異世界に我慢ならず、元の世界へと戻ってきたのはいいのだが、地球は自分が知っている世界とはかけ離れた環境へと変貌していた。文明は崩壊し、人々はゾンビとなり世界は終末を迎えてしまっていたのだ。大きなショックを受ける日門だが、それでも持ち前のポジティブさを発揮し、せっかくだからと終末世界を異世界アイテムなどを使ってのんびり暮らすことにしたのである。
辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
異世界の大賢者が僕に取り憑いた件
黄昏人
ファンタジー
中学1年生の僕の頭に、異世界の大賢者と自称する霊?が住み着いてしまった。彼は魔法文明が栄える世界で最も尊敬されていた人物だという。しかし、考えを共有する形になった僕は、深く広い知識は認めるけど彼がそんな高尚な人物には思えない。とは言え、偉人と言われた人々もそんなものかもしれないけどね。
僕は彼に鍛えられて、ぽっちゃりだった体は引き締まったし、勉強も含めて能力は上がっていったし、そして魔法を使えるようになった。だけど、重要なのはそこでなくて、魔法に目覚めるための“処方”であり、異世界で使っている魔道具なんだよ。
“処方”によって、人は賢くなる。そして、魔道具によって機械はずっと効率が良くなるんだ。例えば、発電所は電子を引き出す魔道具でいわば永久機関として働く。自動車は電気を動力として回転の魔道具で動くのだ。これを、賢くなった人々が作り、使うわけだから、地球上の温暖化とエネルギーの問題も解決するよね。
そして、日本がさらに世界の仕組みがどんどん変わっていくのだけど、その中心に大賢者が取り憑いた僕がいるんだよ。僕はもう少しのんびりしたいのだけどね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる