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第7章
第320話 依頼結果報告
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村に戻るまでの間は再び角狼に遭遇することもなく平和だった。村に到着して冒険者ギルドの出張窓口の前で馬車を降りた。
暗い顔をしたカイルさんとイーサンさんが僕達に頭を下げて来た。
「大変申し訳ありませんでした。俺達のせいで危険な目に遭わせてしまい、ご不快な思いをさせてしまいました。
‥‥依頼は未達成で‥‥構いません‥‥。」
言いながらカイルさんが泣き顔になっていく。
「レナードとクラウスが大変失礼いたしました。彼らとパーティを組んでいた俺らも責任があります‥‥。」
イーサンさんは難しそうな神妙な顔をしていた。
カイルさん達は依頼未達成で良いって言うけど、どうしよう。
滝までは案内してくれたんだよね。
それについてはちゃんとお礼を言おう!
僕はぺこりとお辞儀をした。
「滝まで案内してくれてありがとうございました!護衛はダメだったと思いますけど、カイルさん達はレナードさん達を止められなかったってだけですよね。
冒険者パーティとしてはイケテナカッタですけど、それなりに頑張ってくれてたと思います!ありがとうございました!」
「う‥‥。」
「‥‥はい‥‥。」
僕の言葉を聞いて、カイルさんとイーサンさんが項垂れた。やっぱり依頼をしっかり達成できなかったことを気にしているのかな。
馬車の中で話し合った結果、往路と復路だとか細かく達成と未達成を記載したものを冒険者ギルドの窓口に渡して、後はギルドで判断してもらうことにしたんだ。
冒険者ギルドの窓口に向かおうと歩き出したら、ラルフ君とロルフ君に挟まれた。ギュッと寄って来て耳元で囁いた。
「ソーマ君、グッサリ言ったねー。」
「あれはジワジワ効いていると思うよー。」
二人してクスクス笑う。
「え?何が?」
「僕らもねぇ。どう言おうか迷ってたんだ。悪いのは他の二人の方だと思うし。でも、モヤモヤしてたから。」
「普通に文句言うより、効きそう。『イケテナカッタけどそれなりに頑張ってくれた』って。フフッ。」
「あ、ちょっと上から目線みたいな言い方になっちゃった?」
「良いさぁ。」
ラルフ君とロルフ君はクスクス笑いながら僕の背中を押してギルドの窓口がある建物に促した。
ギルドの窓口に行った。カウンターが結構高い。僕の顔がぴょこっと出る感じ。少し背伸びをして存在を主張しておく。
「こんにちは!」
「はい。どのようなご用件でしょうか。」
窓口には緑色の髪をしたお姉さんが座っていた。ちょっと身体をかがめて僕の方を見てくれる。
「あ!」
口を開きかけてから気がついた。
窓口にご相談って思って直行しちゃったけど、僕が窓口のお姉さんとお話することなのかな?僕が話していいの?
「どうしましたか?何かご依頼ですか?」
「あの、依頼を出したんです。結果を達成にするかのご相談にきました。‥‥ちょっと待って‥‥。」
僕は後ろを振り向いた。すぐ近くにラルフ君とロルフ君がいるから二人を見た。
「ねえ、僕が窓口の人に話して良かったの?」
「馬車の中で皆で話し合った事だから、誰が話しても良いと思うよ。」
「僕達も傍で聞いているから大丈夫。」
ラルフ君とロルフ君が揃って頷いた。見回すと、リヒャルトさんは僕のすぐ傍にいて、インゴさんとラオウル君、ギルベルト君は通路を空ける様に壁際によって
こちらを見ていた。
ギルベルト君がぐっと親指を立てた。任せられてる感じ?
上手に説明できるかなぁ。
暗い顔をしたカイルさんとイーサンさんが僕達に頭を下げて来た。
「大変申し訳ありませんでした。俺達のせいで危険な目に遭わせてしまい、ご不快な思いをさせてしまいました。
‥‥依頼は未達成で‥‥構いません‥‥。」
言いながらカイルさんが泣き顔になっていく。
「レナードとクラウスが大変失礼いたしました。彼らとパーティを組んでいた俺らも責任があります‥‥。」
イーサンさんは難しそうな神妙な顔をしていた。
カイルさん達は依頼未達成で良いって言うけど、どうしよう。
滝までは案内してくれたんだよね。
それについてはちゃんとお礼を言おう!
僕はぺこりとお辞儀をした。
「滝まで案内してくれてありがとうございました!護衛はダメだったと思いますけど、カイルさん達はレナードさん達を止められなかったってだけですよね。
冒険者パーティとしてはイケテナカッタですけど、それなりに頑張ってくれてたと思います!ありがとうございました!」
「う‥‥。」
「‥‥はい‥‥。」
僕の言葉を聞いて、カイルさんとイーサンさんが項垂れた。やっぱり依頼をしっかり達成できなかったことを気にしているのかな。
馬車の中で話し合った結果、往路と復路だとか細かく達成と未達成を記載したものを冒険者ギルドの窓口に渡して、後はギルドで判断してもらうことにしたんだ。
冒険者ギルドの窓口に向かおうと歩き出したら、ラルフ君とロルフ君に挟まれた。ギュッと寄って来て耳元で囁いた。
「ソーマ君、グッサリ言ったねー。」
「あれはジワジワ効いていると思うよー。」
二人してクスクス笑う。
「え?何が?」
「僕らもねぇ。どう言おうか迷ってたんだ。悪いのは他の二人の方だと思うし。でも、モヤモヤしてたから。」
「普通に文句言うより、効きそう。『イケテナカッタけどそれなりに頑張ってくれた』って。フフッ。」
「あ、ちょっと上から目線みたいな言い方になっちゃった?」
「良いさぁ。」
ラルフ君とロルフ君はクスクス笑いながら僕の背中を押してギルドの窓口がある建物に促した。
ギルドの窓口に行った。カウンターが結構高い。僕の顔がぴょこっと出る感じ。少し背伸びをして存在を主張しておく。
「こんにちは!」
「はい。どのようなご用件でしょうか。」
窓口には緑色の髪をしたお姉さんが座っていた。ちょっと身体をかがめて僕の方を見てくれる。
「あ!」
口を開きかけてから気がついた。
窓口にご相談って思って直行しちゃったけど、僕が窓口のお姉さんとお話することなのかな?僕が話していいの?
「どうしましたか?何かご依頼ですか?」
「あの、依頼を出したんです。結果を達成にするかのご相談にきました。‥‥ちょっと待って‥‥。」
僕は後ろを振り向いた。すぐ近くにラルフ君とロルフ君がいるから二人を見た。
「ねえ、僕が窓口の人に話して良かったの?」
「馬車の中で皆で話し合った事だから、誰が話しても良いと思うよ。」
「僕達も傍で聞いているから大丈夫。」
ラルフ君とロルフ君が揃って頷いた。見回すと、リヒャルトさんは僕のすぐ傍にいて、インゴさんとラオウル君、ギルベルト君は通路を空ける様に壁際によって
こちらを見ていた。
ギルベルト君がぐっと親指を立てた。任せられてる感じ?
上手に説明できるかなぁ。
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