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第7章
第314話 護衛の心得?
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イーサンさんは僕達を先導して馬車のある方角に向かって歩き出した。レナードさんとクラウスさんは何かブツブツいっている。意見が食い違ったのかな。
落ち葉が沢山溜まっていて、ちょっとぬかるんだ細道を引き返す。僕の前をインゴさんが歩いていて、僕の真後ろにリヒャルトさん。僕がちょっと足下を滑らすと、リヒャルトさんが両肩を支えてくれる。
凄い安心感!流石!振り向いてお礼を言おうとしたら、「前向いて歩いてください。」って言われちゃった。声が爽やか!
ぬかるんだ細い道はそんなに長い道じゃなかったので、あっという間に馬車を停めていた所まで着いた。
結界張っていたし、馬達は無事だった。魔獣の遠吠えを聞いて怯えたりもしていないみたいだ。
「おおー!滑る~!」
「ははは!」
ラルフ君とロルフ君は、滑りながらバランスとって駆け降りて来た。ちょっと楽しそう。でも、もうちょっとで本当に転びそうになっていた。
ギルベルト君とラオウル君はラルフ君達の後ろから、ゆっくり足下に気をつけながら降りて来た。
その後ろをカイルさんとクラウスさんが降りて来たけど、レナードさんがなかなか降りて来ない。カイルさんが振り向いて大きな声で呼びかけた。
「レナード!早く来いよ。何してるんだよ!」
「おおー!わりい~!」
バタバタとレナードさんが時々足下を滑らせながら早足で駆け下りて来た。
「見てくれよ!ヒメマナ草見つけた!これ一本で銀貨一枚位だぞ。」
レナードさんが、手にしていた植物を掲げてみせた。
「まじか?どこにあった?」
クラウスさんが反応してレナードさんに詰め寄った。
「おい、護衛中だぞ。」
カイルさんが呆れた様子で諌めた。
「いいじゃん。ちょっとくらい。」
クラウスさんが不満そうに言った。
「‥‥宿に引き返したいのだが。」
コホンと小さく咳払いをしてリヒャルトさんが告げた。
「あ、はい!すみません!おい、行くぞ!」
カイルさんが謝って、レナードさんとクラウスさんを馬車の方に促した。
馬車に乗り込んで、来た道を戻っている途中でも遠吠えが聞こえた。
僕達は馬車の中に居るけど、冒険者四人は御者席とか馬車の後ろのステップとかに座ったりしていた。
馬車の窓から、チラリと外を見てギルベルト君がボソボソと言った。
「ねえ、冒険者さん達、ちょっと微妙じゃない?冒険者の護衛ってあんな感じなの?」
ギルベルト君の言葉に、ラルフ君とロルフ君がうんうんと頷いた。
「それ、僕も思ったー。冒険者活動の参考にさせてもらおうと思って見てたんだけどねー。」
「護衛途中に薬草採取ってどうなの? いや、歩いている途中に見つけて、時間かけずにブチっと採ったりするくらいは良いと思うんだけどさ。
遠吠え聞こえて来て避難するところだったよね。」
ラルフ君達もギルベルト君も冒険者さん達のことを結構チェックしているみたいだ。
そういえば冒険者ギルドの講習会で「護衛」ってなかったなぁ。
護衛の講座も入れてくださいってギルドマスターにお願いしてみようかな。でも、見習い冒険者の講座には入れてくれないかもしれないよね。
ガタゴトと揺れる馬車に乗りながらそんな事を考えていた。
落ち葉が沢山溜まっていて、ちょっとぬかるんだ細道を引き返す。僕の前をインゴさんが歩いていて、僕の真後ろにリヒャルトさん。僕がちょっと足下を滑らすと、リヒャルトさんが両肩を支えてくれる。
凄い安心感!流石!振り向いてお礼を言おうとしたら、「前向いて歩いてください。」って言われちゃった。声が爽やか!
ぬかるんだ細い道はそんなに長い道じゃなかったので、あっという間に馬車を停めていた所まで着いた。
結界張っていたし、馬達は無事だった。魔獣の遠吠えを聞いて怯えたりもしていないみたいだ。
「おおー!滑る~!」
「ははは!」
ラルフ君とロルフ君は、滑りながらバランスとって駆け降りて来た。ちょっと楽しそう。でも、もうちょっとで本当に転びそうになっていた。
ギルベルト君とラオウル君はラルフ君達の後ろから、ゆっくり足下に気をつけながら降りて来た。
その後ろをカイルさんとクラウスさんが降りて来たけど、レナードさんがなかなか降りて来ない。カイルさんが振り向いて大きな声で呼びかけた。
「レナード!早く来いよ。何してるんだよ!」
「おおー!わりい~!」
バタバタとレナードさんが時々足下を滑らせながら早足で駆け下りて来た。
「見てくれよ!ヒメマナ草見つけた!これ一本で銀貨一枚位だぞ。」
レナードさんが、手にしていた植物を掲げてみせた。
「まじか?どこにあった?」
クラウスさんが反応してレナードさんに詰め寄った。
「おい、護衛中だぞ。」
カイルさんが呆れた様子で諌めた。
「いいじゃん。ちょっとくらい。」
クラウスさんが不満そうに言った。
「‥‥宿に引き返したいのだが。」
コホンと小さく咳払いをしてリヒャルトさんが告げた。
「あ、はい!すみません!おい、行くぞ!」
カイルさんが謝って、レナードさんとクラウスさんを馬車の方に促した。
馬車に乗り込んで、来た道を戻っている途中でも遠吠えが聞こえた。
僕達は馬車の中に居るけど、冒険者四人は御者席とか馬車の後ろのステップとかに座ったりしていた。
馬車の窓から、チラリと外を見てギルベルト君がボソボソと言った。
「ねえ、冒険者さん達、ちょっと微妙じゃない?冒険者の護衛ってあんな感じなの?」
ギルベルト君の言葉に、ラルフ君とロルフ君がうんうんと頷いた。
「それ、僕も思ったー。冒険者活動の参考にさせてもらおうと思って見てたんだけどねー。」
「護衛途中に薬草採取ってどうなの? いや、歩いている途中に見つけて、時間かけずにブチっと採ったりするくらいは良いと思うんだけどさ。
遠吠え聞こえて来て避難するところだったよね。」
ラルフ君達もギルベルト君も冒険者さん達のことを結構チェックしているみたいだ。
そういえば冒険者ギルドの講習会で「護衛」ってなかったなぁ。
護衛の講座も入れてくださいってギルドマスターにお願いしてみようかな。でも、見習い冒険者の講座には入れてくれないかもしれないよね。
ガタゴトと揺れる馬車に乗りながらそんな事を考えていた。
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