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第6章
第308話 エリア拡大計画
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「え?どうしたの皆。」
他のダンジョンの魔獣溢れ対策に関心があるなんて、ダンジョンマスターの仲間を増やしたくなったのかな?
『鉄道を伸ばすコン!』
『ピン列車で行く先をどこまでも伸ばすペン』
『遠くまで行くぞぉ~』
目的がちょっと違った。ダンジョンマスター達は鉄道路線の範囲を広げるのが楽しくなってきちゃったみたいだ。
まだ魔獣溢れが起きていないダンジョンまで、既にダンジョン鉄道のエリア拡大の視野に入れている様子。
「待ってよ。魔獣溢れの対応をするのは、そもそも魔獣溢れしたら危ないからだよ。ダンジョン鉄道の為じゃないよ。」
『魔獣溢れの対応をするのは変わらないコン。問題ないコン。』
『そうだぞぅ~』
『ピン列車で行く先をどこまでも伸ばすペン』
皆、ダンジョン鉄道へのモチベーションが高いなあ。でも結局、魔獣が溢れて来てからの対処になるんだけどね。
とりあえずマップでオレンジ色に点滅している場所に偵察君を送り込んでおこうかな。
マップの表示が点滅している付近をもう一度よく見てみる。
魔獣溢れの兆候が出ているダンジョンは、現在地から北東の方角。王国の東側に縦長に延びているエルストベルクの領地の山間部の一部と隣の領地にかぶさるエリアにある。ダンジョンの入り口自体は隣の領地にあるみたいだ。現在地から直線を引くと間に「バラ絵のダンジョンエリアの端っこが少し引っかかる位置。
ダンジョン鉄道を最短コースで繋ぐとしたら、少しだけ迂回したルートになりそうだな。
『間にアレがなければよかったコン。』
『真直ぐ行けないぞぉ~』
僕が「バラ絵のダンジョン」のエリアを眺めていたを見たかのように、クーちゃん達が言い始めた。
いや、そもそも今魔獣溢れの兆候が出ているダンジョンだって、ダンジョン鉄道のエリアになるって決まったわけじゃないよね。攻略前提はどうなの?
でも僕も迂回ルートとか考えていたわけだし「魔獣溢れのダンジョン=将来のダンジョン鉄道エリア」って考えになってきてるかも。
それはどうなの?とも思うけど、エルストベルクの領地にも魔獣溢れの影響がでそうだったら、放ってはおけないよね。
「よーし!とりあえずダンジョンの魔獣溢れ対策はしておこうか!」
『コン!』
『ぞう~!』
『ペン!』
『キュル!』
「にゃーん!」
僕がやる気になったら皆応援してくれた。皆なんだか楽しそう。
「バラ絵のダンジョン」も気になるけど、魔獣溢れ兆候がある方が優先だよね。
ピロン!
偵察君の映像を眺めながら対策を練っていたら、手帳君の通知音が鳴った。
「あ、兄様からだ。」
兄様が手帳君でメッセージを送ってくれたみたいだ。
『おはよう!ソーマ。元気かい? 今週末だけど、学園の入学前説明会があってエルストベルクに帰れなさそうなんだ。ごめんね。』
「兄様、帰れないのかぁ‥‥。」
ダンジョン鉄道で王都とエルストベルク間を行き来できるようになって、兄様は月に1~2回位エルストベルクに帰って来てくれていた。
謎の誘拐事件も片付いて次に帰ってくるのは大体今週末位って話だったんだよね。
「そっか~。でも学園のご用事なら仕方ないよね。」
「わかったー」って返事を書いたら、兄様からすぐ返事がきた。
『大丈夫かい?次の週には帰るからね。』
「はーい」
僕も返事を書いて送ってから、ふと思った。
あれ?寂しくない? 残念だとは思ったけど、寂しくて泣きそうって感じじゃあないなぁ。
他のダンジョンの魔獣溢れ対策に関心があるなんて、ダンジョンマスターの仲間を増やしたくなったのかな?
『鉄道を伸ばすコン!』
『ピン列車で行く先をどこまでも伸ばすペン』
『遠くまで行くぞぉ~』
目的がちょっと違った。ダンジョンマスター達は鉄道路線の範囲を広げるのが楽しくなってきちゃったみたいだ。
まだ魔獣溢れが起きていないダンジョンまで、既にダンジョン鉄道のエリア拡大の視野に入れている様子。
「待ってよ。魔獣溢れの対応をするのは、そもそも魔獣溢れしたら危ないからだよ。ダンジョン鉄道の為じゃないよ。」
『魔獣溢れの対応をするのは変わらないコン。問題ないコン。』
『そうだぞぅ~』
『ピン列車で行く先をどこまでも伸ばすペン』
皆、ダンジョン鉄道へのモチベーションが高いなあ。でも結局、魔獣が溢れて来てからの対処になるんだけどね。
とりあえずマップでオレンジ色に点滅している場所に偵察君を送り込んでおこうかな。
マップの表示が点滅している付近をもう一度よく見てみる。
魔獣溢れの兆候が出ているダンジョンは、現在地から北東の方角。王国の東側に縦長に延びているエルストベルクの領地の山間部の一部と隣の領地にかぶさるエリアにある。ダンジョンの入り口自体は隣の領地にあるみたいだ。現在地から直線を引くと間に「バラ絵のダンジョンエリアの端っこが少し引っかかる位置。
ダンジョン鉄道を最短コースで繋ぐとしたら、少しだけ迂回したルートになりそうだな。
『間にアレがなければよかったコン。』
『真直ぐ行けないぞぉ~』
僕が「バラ絵のダンジョン」のエリアを眺めていたを見たかのように、クーちゃん達が言い始めた。
いや、そもそも今魔獣溢れの兆候が出ているダンジョンだって、ダンジョン鉄道のエリアになるって決まったわけじゃないよね。攻略前提はどうなの?
でも僕も迂回ルートとか考えていたわけだし「魔獣溢れのダンジョン=将来のダンジョン鉄道エリア」って考えになってきてるかも。
それはどうなの?とも思うけど、エルストベルクの領地にも魔獣溢れの影響がでそうだったら、放ってはおけないよね。
「よーし!とりあえずダンジョンの魔獣溢れ対策はしておこうか!」
『コン!』
『ぞう~!』
『ペン!』
『キュル!』
「にゃーん!」
僕がやる気になったら皆応援してくれた。皆なんだか楽しそう。
「バラ絵のダンジョン」も気になるけど、魔獣溢れ兆候がある方が優先だよね。
ピロン!
偵察君の映像を眺めながら対策を練っていたら、手帳君の通知音が鳴った。
「あ、兄様からだ。」
兄様が手帳君でメッセージを送ってくれたみたいだ。
『おはよう!ソーマ。元気かい? 今週末だけど、学園の入学前説明会があってエルストベルクに帰れなさそうなんだ。ごめんね。』
「兄様、帰れないのかぁ‥‥。」
ダンジョン鉄道で王都とエルストベルク間を行き来できるようになって、兄様は月に1~2回位エルストベルクに帰って来てくれていた。
謎の誘拐事件も片付いて次に帰ってくるのは大体今週末位って話だったんだよね。
「そっか~。でも学園のご用事なら仕方ないよね。」
「わかったー」って返事を書いたら、兄様からすぐ返事がきた。
『大丈夫かい?次の週には帰るからね。』
「はーい」
僕も返事を書いて送ってから、ふと思った。
あれ?寂しくない? 残念だとは思ったけど、寂しくて泣きそうって感じじゃあないなぁ。
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