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第6章
第304話 王都でよろしく
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「そういえば、ソーマ君は見習い冒険者登録しないの?」
急に思い出したのか、キーランド君が僕に訊いて来た。僕は迷いなく頷いた。
「うん。今のところ登録する気ないよ。」
僕が応えるとキーランド君もバルドリック君も不思議そうな顔をした。
「どうして?講習会に出ているってことは、冒険者活動に興味あるんでしょう?‥‥いててっ?」
バルドリック君がそう言って僕に詰め寄ろうとした途端、テッサがバルドリック君の脇腹をちょんっと突いた。
「馬鹿ねぇ。冒険者で稼ぐ必要ないってことでしょっ。」
「えー?そうなの?」
何か良くわからない納得のされ方をしそうだ。僕は首を横に振った。
「兄様が見習い登録しないで正規登録から始めたからだよ。」
「なんだ。それなら当然ね。」
僕の言葉にテッサがあっさり納得した様子になった。キーランド君は「ええ~?」とちょっと不満げだ。
バルドリック君がポンとキーランド君の肩に手を乗せて小声で言った。
「そりゃテッサは、クリフォードさんを追っかけて冒険者登録してるし、お兄さんの真似っこは納得しかないだろ。」
「あ~。ブラコン。」
「何よ~。」
あはは~と笑い合う。皆仲良しだなぁ。
「あ、じゃあ、ソーマ君のお兄さんもここで冒険者活動やってるの?」
テッサがキョロキョロと周囲を見回し始めた。
「あ、兄様は今王都なんだ。春から学園に入学だから。」
「学園?じゃあ、お兄様と一緒かしら?」
テッサが、クリフォードさんを見上げた。クリフォードさんが目を少し見開いて、僕の方を見た。
「入学まで時間あるのにもう王都に行っているの?王都は雪が多いから過ごしにくいよね。」
「婚約者の近くに居たいんだって。」
「ああ~。」
僕がそう言ったらテッサがうわぁと顔を赤らめた。
「婚約者!大人って感じ!」
「あの子爵令嬢達だって婚約者同士だったじゃん。」
「一緒にしちゃだめだろう。」
キーランド君とバルドリック君もごにょごにょと言っていた。ふと思い出してクリフォードさんに向かって言った。
「あ、クリフォードさん。入学したらよろしくって兄様が言っていたよ。」
「え、僕の事をお兄さんに話したのかい?」
クリフォードさんがビックリした顔をした。僕は当然って思って大きく頷いた。
「ビシィ!ってポーズが凄く格好いいお兄さんって言っておいた。」
「ちょっ!ちょっと待って!ビシィって‥‥、あれ?」
戸惑った様子を見せながらもクリフォードさんがビシィってポーズをとってくれた。格好いい!思わず拍手しちゃう!
「それ!兄様にも見せてあげてね。」
「そういう方面の期待って、ちょっとプレッシャーかかるねぇ‥‥。」
クリフォードさんはそう言いながらも笑って頷いてくれた。
良い人だなぁ。兄様とお友達になってくれるといいなぁ。
急に思い出したのか、キーランド君が僕に訊いて来た。僕は迷いなく頷いた。
「うん。今のところ登録する気ないよ。」
僕が応えるとキーランド君もバルドリック君も不思議そうな顔をした。
「どうして?講習会に出ているってことは、冒険者活動に興味あるんでしょう?‥‥いててっ?」
バルドリック君がそう言って僕に詰め寄ろうとした途端、テッサがバルドリック君の脇腹をちょんっと突いた。
「馬鹿ねぇ。冒険者で稼ぐ必要ないってことでしょっ。」
「えー?そうなの?」
何か良くわからない納得のされ方をしそうだ。僕は首を横に振った。
「兄様が見習い登録しないで正規登録から始めたからだよ。」
「なんだ。それなら当然ね。」
僕の言葉にテッサがあっさり納得した様子になった。キーランド君は「ええ~?」とちょっと不満げだ。
バルドリック君がポンとキーランド君の肩に手を乗せて小声で言った。
「そりゃテッサは、クリフォードさんを追っかけて冒険者登録してるし、お兄さんの真似っこは納得しかないだろ。」
「あ~。ブラコン。」
「何よ~。」
あはは~と笑い合う。皆仲良しだなぁ。
「あ、じゃあ、ソーマ君のお兄さんもここで冒険者活動やってるの?」
テッサがキョロキョロと周囲を見回し始めた。
「あ、兄様は今王都なんだ。春から学園に入学だから。」
「学園?じゃあ、お兄様と一緒かしら?」
テッサが、クリフォードさんを見上げた。クリフォードさんが目を少し見開いて、僕の方を見た。
「入学まで時間あるのにもう王都に行っているの?王都は雪が多いから過ごしにくいよね。」
「婚約者の近くに居たいんだって。」
「ああ~。」
僕がそう言ったらテッサがうわぁと顔を赤らめた。
「婚約者!大人って感じ!」
「あの子爵令嬢達だって婚約者同士だったじゃん。」
「一緒にしちゃだめだろう。」
キーランド君とバルドリック君もごにょごにょと言っていた。ふと思い出してクリフォードさんに向かって言った。
「あ、クリフォードさん。入学したらよろしくって兄様が言っていたよ。」
「え、僕の事をお兄さんに話したのかい?」
クリフォードさんがビックリした顔をした。僕は当然って思って大きく頷いた。
「ビシィ!ってポーズが凄く格好いいお兄さんって言っておいた。」
「ちょっ!ちょっと待って!ビシィって‥‥、あれ?」
戸惑った様子を見せながらもクリフォードさんがビシィってポーズをとってくれた。格好いい!思わず拍手しちゃう!
「それ!兄様にも見せてあげてね。」
「そういう方面の期待って、ちょっとプレッシャーかかるねぇ‥‥。」
クリフォードさんはそう言いながらも笑って頷いてくれた。
良い人だなぁ。兄様とお友達になってくれるといいなぁ。
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