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第6章
第275話 スライムシール君
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見習い冒険者登録の免れた後は、無事に講習会の申し込みが完了した。
申込者が少なかったのか、翌日開催の講座をあっさりと申し込む事が出来たんだ。
『地図の見方』というから座学の講習会かなと思ったけど、集合場所はギルド裏の訓練場だった。屋外で何をするんだろう。ちょっと楽しみになった。
帰宅してからはお試しで作ってみたスライム封蝋の「スライムシール君」を叔父様にプレゼンしてみた。
水色のコインみたいな状態でジャラジャラ。見た目が楽しいんだよね。これ凄く一杯ジャラジャラしてみたい!でも今は封蝋で使ってみなきゃ!
レバーを引くとジャラジャラ出てくるみたいなのもいいなと考えながら、机の上にジャラジャラと広げていたスライムシール君を集めてケースに戻す。ケースはコインを重ねて筒みたいに入れておけるようにしたものを作ってみたんだ。
そこから一番上のスライムシール君だけをスライドさせて取り出せるようになってる。
一枚取り出して「プティへ」って書いた封筒を閉じる位置に置いた。人差し指を封筒の上のスライムシール君の上に添えてぐっと抑える。
少しだけ魔力を流したらスライムシール君が少し柔らかくなるのを感じた。
そして一瞬うっすらとした光が封筒全体を包んだ。
「これで、プティ以外開けられなくなったよ。」
そういって叔父様に手渡すと、叔父様が「じゃあ試しに開けてみるね」と断ってから封筒を手にして開封しようとした。
封筒の端をハサミで切ろうとするとスルリとハサミが滑ってしまう。
スライムシール君の接合部分からナイフを入れて開けてみようとしてもビクともしない。
両手で封筒を掴んで破ってみようとしてくれたけど、くしゃくしゃっと一時的になっただけで、すぐにピンッとして元通りになった。
「これは‥‥凄いね。」
「ね、開けられないでしょ。プティ!」
叔父様が色々試して開けられなかった事を確認した後、プティに声をかけた。床でゴロゴロしていたプティがむくっと起き上がり、走って来て僕の膝の上にぴょんと乗った。可愛い!
「プティ、お手紙あるよ。開けてみて?」
「にゃーん?」
(プティにお手紙?)
「このスライムシール君の所を触るんだよ。こうやって‥‥。」
プティの前足をちょっと持ち上げて、封筒の近くに寄せてみせた。
プティも興味深げに封筒を見てる。くりくりの目が可愛い。
「にゃーん。」
(やってみるニャ!)
ペトリとプティーの肉球がスライムシール君の上に乗る。次の瞬間、ぽろっとスライムシール君が封筒から外れた。
封筒の周囲を覆っていた魔力が霧散する。よーし、良い感じ!
プティの頭を撫でる。プティの少しひんやりした耳がピコンピコンと撥ねた。可愛い!
「にゃーん!」
(お手紙見るニャ!)
プティにせかされて封筒を手にする。すんなり蓋が開いた。想定通りだね!
中から二つ折りにした便箋を取り出した。お試し用だったから特に透かしとかもないシンプルな紙だよ。
便箋を広げると一行だけ書いた内容が出てくる。
『プティ。大好きだよ。 ソーマより』
「にゃーん!」
(プティも颯真にゃん大好きにゃ!!)
「えへへ。」
プティを抱っこして、プティの頬にほっぺたを刷り寄せてみたら、プティの喉がゴロゴロとなった。えへへ。
申込者が少なかったのか、翌日開催の講座をあっさりと申し込む事が出来たんだ。
『地図の見方』というから座学の講習会かなと思ったけど、集合場所はギルド裏の訓練場だった。屋外で何をするんだろう。ちょっと楽しみになった。
帰宅してからはお試しで作ってみたスライム封蝋の「スライムシール君」を叔父様にプレゼンしてみた。
水色のコインみたいな状態でジャラジャラ。見た目が楽しいんだよね。これ凄く一杯ジャラジャラしてみたい!でも今は封蝋で使ってみなきゃ!
レバーを引くとジャラジャラ出てくるみたいなのもいいなと考えながら、机の上にジャラジャラと広げていたスライムシール君を集めてケースに戻す。ケースはコインを重ねて筒みたいに入れておけるようにしたものを作ってみたんだ。
そこから一番上のスライムシール君だけをスライドさせて取り出せるようになってる。
一枚取り出して「プティへ」って書いた封筒を閉じる位置に置いた。人差し指を封筒の上のスライムシール君の上に添えてぐっと抑える。
少しだけ魔力を流したらスライムシール君が少し柔らかくなるのを感じた。
そして一瞬うっすらとした光が封筒全体を包んだ。
「これで、プティ以外開けられなくなったよ。」
そういって叔父様に手渡すと、叔父様が「じゃあ試しに開けてみるね」と断ってから封筒を手にして開封しようとした。
封筒の端をハサミで切ろうとするとスルリとハサミが滑ってしまう。
スライムシール君の接合部分からナイフを入れて開けてみようとしてもビクともしない。
両手で封筒を掴んで破ってみようとしてくれたけど、くしゃくしゃっと一時的になっただけで、すぐにピンッとして元通りになった。
「これは‥‥凄いね。」
「ね、開けられないでしょ。プティ!」
叔父様が色々試して開けられなかった事を確認した後、プティに声をかけた。床でゴロゴロしていたプティがむくっと起き上がり、走って来て僕の膝の上にぴょんと乗った。可愛い!
「プティ、お手紙あるよ。開けてみて?」
「にゃーん?」
(プティにお手紙?)
「このスライムシール君の所を触るんだよ。こうやって‥‥。」
プティの前足をちょっと持ち上げて、封筒の近くに寄せてみせた。
プティも興味深げに封筒を見てる。くりくりの目が可愛い。
「にゃーん。」
(やってみるニャ!)
ペトリとプティーの肉球がスライムシール君の上に乗る。次の瞬間、ぽろっとスライムシール君が封筒から外れた。
封筒の周囲を覆っていた魔力が霧散する。よーし、良い感じ!
プティの頭を撫でる。プティの少しひんやりした耳がピコンピコンと撥ねた。可愛い!
「にゃーん!」
(お手紙見るニャ!)
プティにせかされて封筒を手にする。すんなり蓋が開いた。想定通りだね!
中から二つ折りにした便箋を取り出した。お試し用だったから特に透かしとかもないシンプルな紙だよ。
便箋を広げると一行だけ書いた内容が出てくる。
『プティ。大好きだよ。 ソーマより』
「にゃーん!」
(プティも颯真にゃん大好きにゃ!!)
「えへへ。」
プティを抱っこして、プティの頬にほっぺたを刷り寄せてみたら、プティの喉がゴロゴロとなった。えへへ。
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