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第6章
第222話 街にお出かけ
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(颯真にゃんは、何か作り始めるとひきこもるにゃん。全然部屋から出ないにゃん。)
自分の部屋に戻ってから、父様にお外に出て身体を鍛える様に言われた事をプティに話した。プティは日の当たる窓辺近くで毛繕いしながら言った。
「そんなに?でも、お魚獲りしたりしたよ?ダンジョンにも行ったし。」
(お魚獲りのときは、部屋からは出てないニャン。ダンジョンも内緒だからノーカウントにゃん。)
「カウント制‥‥。」
考えてみると、兄様が王都に住むようになってからお出かけもしてないなぁ。
それに、確かに物を作り始めると集中しちゃうよね。大抵はご飯の連絡がなかったらずっと作っているし。
逃げ足速くするのは、お庭を走ったりしたほうがいいのかな。
「プティ。一緒にお庭を走りに行く?」
(‥‥寒いにゃん。明日にするにゃん。)
「むぅ‥‥。じゃあ、走るのは明日ね。‥‥今日はどうしようかな‥‥。ちょっと出かけてみようかな。」
お昼ご飯の席で午後から街に出ようと思っている事を父様に伝えた。
そうしたら、リヒャルトさんとインゴさんと一緒に行くように言われたよ。
お昼ご飯は飛魚にローズマリーを振って焼いたものだった。ふわふわしていて美味しい。
プティ用にはシェフがローズマリーとお塩を振らないバージョンを作ってくれた。プティも満足そうだった。
外出着に着替えて玄関ホールに出たら、母様に寒さ対策をしっかりしているか服装のチェックをされた。
外套は合格だって。帽子と手袋はマジック財布に入れていたんだけど、馬車を降りる前にちゃんと身に付けるように言われたよ。
母様は僕が巻いていたマフラーを一度はずして、ふわっと綺麗に結び直してくれた。
温かーい。
嬉しくなって母様にお礼を言った。
「マフラーは長くしていると、どこかに引っ掛けたりして危ないのよ。気をつけなさい。」
「はあい。」
僕はマフラーを結んだ先の長い部分を、肩にくるりとかけていたんだ。結んだ先のところが肩から外れたときにぶらんぶらんしてしまうと危ないらしい。母様が直してくれたからもう大丈夫!
今日の格好は外套とかは冒険者っぽいけど、マフラーと帽子は毛糸で暖かさ重視。カジュアルな感じだよ。
リヒャルトさんとインゴさんも僕に合わせた服装をしてくれている。
普段着の冒険者みたいな感じ?革鎧とかは付けてないけど、腰に剣は下げている。
屋敷から領都の繁華街までは馬車で移動する。馬車から見える木々はすっかり葉っぱが枯れ落ちている。風が冷たそうだ。
「冬だね。」
「ええ、昨日降った雪は量も少なくてすぐ解けましたけど、そろそろ、積もる時期になりますね。」
馬車に一緒に乗ってくれているリヒァルトさんが、ちらりと外に目を向けてから、僕に微笑みかけた。
「え、雪降ったの?」
「ええ、夕方に少し。」
「気がつかなかった。」
「まだ地面が少しぬかるんでいますから、滑らないように足下気をつけてくださいね。」
「はあい。」
そんな会話をしながら馬車に揺られて行くと、領都の繁華街の通りに着いた。僕が馬車から降りようとすると、先に降りていたリヒャルトさんが僕を抱えて降ろしてくれた。ひょいって感じだ。力持ちだなぁ。
帽子と手袋は、馬車から降りる前にしっかり装着したんだよ。
ニットの帽子をすっぽりと被ってる。風が冷たい。
馬車の中ではシーサーペントのホットカーペットを使っていたから結構暖かく過ごしていたんだ。
今はホカペで溜まっていた暖か成分がすぐ抜けてしまいそうに寒い。
自分の部屋に戻ってから、父様にお外に出て身体を鍛える様に言われた事をプティに話した。プティは日の当たる窓辺近くで毛繕いしながら言った。
「そんなに?でも、お魚獲りしたりしたよ?ダンジョンにも行ったし。」
(お魚獲りのときは、部屋からは出てないニャン。ダンジョンも内緒だからノーカウントにゃん。)
「カウント制‥‥。」
考えてみると、兄様が王都に住むようになってからお出かけもしてないなぁ。
それに、確かに物を作り始めると集中しちゃうよね。大抵はご飯の連絡がなかったらずっと作っているし。
逃げ足速くするのは、お庭を走ったりしたほうがいいのかな。
「プティ。一緒にお庭を走りに行く?」
(‥‥寒いにゃん。明日にするにゃん。)
「むぅ‥‥。じゃあ、走るのは明日ね。‥‥今日はどうしようかな‥‥。ちょっと出かけてみようかな。」
お昼ご飯の席で午後から街に出ようと思っている事を父様に伝えた。
そうしたら、リヒャルトさんとインゴさんと一緒に行くように言われたよ。
お昼ご飯は飛魚にローズマリーを振って焼いたものだった。ふわふわしていて美味しい。
プティ用にはシェフがローズマリーとお塩を振らないバージョンを作ってくれた。プティも満足そうだった。
外出着に着替えて玄関ホールに出たら、母様に寒さ対策をしっかりしているか服装のチェックをされた。
外套は合格だって。帽子と手袋はマジック財布に入れていたんだけど、馬車を降りる前にちゃんと身に付けるように言われたよ。
母様は僕が巻いていたマフラーを一度はずして、ふわっと綺麗に結び直してくれた。
温かーい。
嬉しくなって母様にお礼を言った。
「マフラーは長くしていると、どこかに引っ掛けたりして危ないのよ。気をつけなさい。」
「はあい。」
僕はマフラーを結んだ先の長い部分を、肩にくるりとかけていたんだ。結んだ先のところが肩から外れたときにぶらんぶらんしてしまうと危ないらしい。母様が直してくれたからもう大丈夫!
今日の格好は外套とかは冒険者っぽいけど、マフラーと帽子は毛糸で暖かさ重視。カジュアルな感じだよ。
リヒャルトさんとインゴさんも僕に合わせた服装をしてくれている。
普段着の冒険者みたいな感じ?革鎧とかは付けてないけど、腰に剣は下げている。
屋敷から領都の繁華街までは馬車で移動する。馬車から見える木々はすっかり葉っぱが枯れ落ちている。風が冷たそうだ。
「冬だね。」
「ええ、昨日降った雪は量も少なくてすぐ解けましたけど、そろそろ、積もる時期になりますね。」
馬車に一緒に乗ってくれているリヒァルトさんが、ちらりと外に目を向けてから、僕に微笑みかけた。
「え、雪降ったの?」
「ええ、夕方に少し。」
「気がつかなかった。」
「まだ地面が少しぬかるんでいますから、滑らないように足下気をつけてくださいね。」
「はあい。」
そんな会話をしながら馬車に揺られて行くと、領都の繁華街の通りに着いた。僕が馬車から降りようとすると、先に降りていたリヒャルトさんが僕を抱えて降ろしてくれた。ひょいって感じだ。力持ちだなぁ。
帽子と手袋は、馬車から降りる前にしっかり装着したんだよ。
ニットの帽子をすっぽりと被ってる。風が冷たい。
馬車の中ではシーサーペントのホットカーペットを使っていたから結構暖かく過ごしていたんだ。
今はホカペで溜まっていた暖か成分がすぐ抜けてしまいそうに寒い。
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