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第4章
第135話 オーバースペックなやつ
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3階の商談室に入ると、すぐ後から、ラーラさんが、トレーに商品を乗せて運んで来た。
短剣、ペンダント、髪留めとかが並んでいる。どれも青い石がついていた。それと、色見本の冊子が乗っていた。
「色見本からご子息の色に近いお色をお選びいただけますか?こちらは色石入りの贈り物のサンプルの品ですが、お選びの色に近い色で用意ができます。」
「なるほど。指定の色に変更できるのか。便利だな。」
ヴィルヘルムさんは、早速、色見本を開いて色を選び出した。パラパラとページをめくって緑がかった青の色を指し示した。
「この色で。」
「畏まりました。お品をお選びになる前に、先ほどの腕輪についてご説明いたします。
こちらはエルストベルク家の内部の者の為に用意したもので、高い防御耐性の機能がついております。一般販売はしませんが、魔獣討伐に出られるヴィルヘルム卿には、是非身に付けていただきたいと考えました。
魔力によって使用者を固定しているので、直接ご子息にお渡しになってその場で、魔力登録をしていただくこと。機能について口外しないこと。
他人への譲渡、貸与禁止、という条件を守っていただければ、親子お揃いのお品を販売できます。いかがでしょうか。」
「うわ、凄い高機能そうで、気になるが、天下のエルストベルク騎士団専用の防具ってことだろ。いいのか、外部の者に売っても?」
「ヴィルヘルム卿の事は信用しておりますので。それに、ご無事で帰って来て欲しいんですよ。」
「‥‥そこまで言ってくれるなら、それを‥‥、という気になるが。防御機能の詳細を聞いてもいいか?」
「こちらの誓約書にご署名ください。これは、ご購入申し込みとは別ですので、機能を聞いてから、ご購入するかどうは判断いただけます。」
「機能の説明だけで署名? あー、マーカスがそこまで言うならよっぽどのものだろ。わかった、購入するよ、それ。はい、署名。」
ヴィルヘルムさんが、ささっと書類にサインをした。ちゃんとよく読んだのかな。
時々叔父様のことを呼び捨てにしているし、親しいし、信頼関係があるようだ。
「ありがとうございます。機能について、説明をいたします。誓約書に記載しておりますように、たとえ、ご子息であっても機能の詳細は口外なさらないでください。
この腕輪には、物理耐性、魔法耐性、熱耐性、魅了耐性、混乱耐性、毒耐性がついています。」
「み、魅了?混乱って?」
「最近、色々騒ぎがあったもので、その対応です。 あくまでも『耐性』であって『無効』ではありませんから、過信されないようお願いいたします。」
「俺にまで身につけろというのだから、気休め程度ではないんだろう? 俺の分と息子の分、購入させてくれ。値段聞いてないけど。」
「ありがとうございます。こちらがご購入申し込み書です。お値段をご確認の上、ご署名お願いいたします。」
短剣、ペンダント、髪留めとかが並んでいる。どれも青い石がついていた。それと、色見本の冊子が乗っていた。
「色見本からご子息の色に近いお色をお選びいただけますか?こちらは色石入りの贈り物のサンプルの品ですが、お選びの色に近い色で用意ができます。」
「なるほど。指定の色に変更できるのか。便利だな。」
ヴィルヘルムさんは、早速、色見本を開いて色を選び出した。パラパラとページをめくって緑がかった青の色を指し示した。
「この色で。」
「畏まりました。お品をお選びになる前に、先ほどの腕輪についてご説明いたします。
こちらはエルストベルク家の内部の者の為に用意したもので、高い防御耐性の機能がついております。一般販売はしませんが、魔獣討伐に出られるヴィルヘルム卿には、是非身に付けていただきたいと考えました。
魔力によって使用者を固定しているので、直接ご子息にお渡しになってその場で、魔力登録をしていただくこと。機能について口外しないこと。
他人への譲渡、貸与禁止、という条件を守っていただければ、親子お揃いのお品を販売できます。いかがでしょうか。」
「うわ、凄い高機能そうで、気になるが、天下のエルストベルク騎士団専用の防具ってことだろ。いいのか、外部の者に売っても?」
「ヴィルヘルム卿の事は信用しておりますので。それに、ご無事で帰って来て欲しいんですよ。」
「‥‥そこまで言ってくれるなら、それを‥‥、という気になるが。防御機能の詳細を聞いてもいいか?」
「こちらの誓約書にご署名ください。これは、ご購入申し込みとは別ですので、機能を聞いてから、ご購入するかどうは判断いただけます。」
「機能の説明だけで署名? あー、マーカスがそこまで言うならよっぽどのものだろ。わかった、購入するよ、それ。はい、署名。」
ヴィルヘルムさんが、ささっと書類にサインをした。ちゃんとよく読んだのかな。
時々叔父様のことを呼び捨てにしているし、親しいし、信頼関係があるようだ。
「ありがとうございます。機能について、説明をいたします。誓約書に記載しておりますように、たとえ、ご子息であっても機能の詳細は口外なさらないでください。
この腕輪には、物理耐性、魔法耐性、熱耐性、魅了耐性、混乱耐性、毒耐性がついています。」
「み、魅了?混乱って?」
「最近、色々騒ぎがあったもので、その対応です。 あくまでも『耐性』であって『無効』ではありませんから、過信されないようお願いいたします。」
「俺にまで身につけろというのだから、気休め程度ではないんだろう? 俺の分と息子の分、購入させてくれ。値段聞いてないけど。」
「ありがとうございます。こちらがご購入申し込み書です。お値段をご確認の上、ご署名お願いいたします。」
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