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第3章
第96話 姉様のお友達候補
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数日後、アリサ姉様のお友達候補?が屋敷に遊びに来た。
母様のお友達の娘さんらしい。ビアンカ・シュナイダー伯爵令嬢。栗色の髪をした色白の令嬢だ。
どうやら最近の子供向けのお茶会が、お友達作りにはイマイチだと判断されて、知り合いに声をかけて個別に家に呼んだり呼ばれたりをして交流してみることにしたみたいだ。
ビアンカ嬢をお友達でなくてお友達候補と言ったのは、この日が初対面だから。
シュナイダー伯爵夫人も一緒に来ていて、母様と僕とマーリエも同席している。
お茶をしてお話をしてみて気が合うようなら、また遊びくるとかにするみたい。
ビアンカ嬢は最初は緊張した様子だったけど、母様が、新発売予定のプティ印のハンドクリームを紹介して、シュナイダー伯爵夫人と一緒に試しに使ってみているうちに
盛り上がって来たようで、お互いの使用前、使用後の手のすべすべ感を比べているうちに打ち解けていった。
「すごいわ、これどうなっているの? 『プティちゃんお願い』って言ってからと言わないでいるので、全然すべすべ感が違うわよ」
「だから毎回、『プティちゃんお願い』って言うのよ」
「もうプティちゃん最高!」
ビアンカ嬢だけでなく、シュナイダー伯爵夫人までキャッキャと盛り上がっている。
(神力が上がったにゃ。)
ストレージルームに居るプティの満足そうな声が聞こえてきた。
「これ、男性にプレゼントをしても喜ばれるかしら」
ビアンカ嬢は、いくつかあるハンドクリームの香りを比べながら言った。
「そういえば、ビアンカ嬢は婚約が決まったのよね。おめでとう。」
母様が言う。すごいなアリサ姉様と変わらない年齢で、もう婚約が決まったなんて。
「ありがとうございます。」
ビアンカ嬢はお礼をいってポッっと頬を赤くした。
「お相手はトリット伯爵家のご長男でしたっけ。」
「はい。ギュンター・トリット伯爵令息様です。」
あれ、知った名前だった。ギュンター君、婚約したのか。
ビアンカ嬢は、この間のお茶会には出席していなかったから別のところで知り合ったのかな。
「ハンドクリームはどちらかというと、トリット伯爵夫人に贈る方が、喜ばれると思うわ」
母様がそういうと、シュナイダー伯爵夫人も大きく頷いた。
「そうよね。うちの長男も手肌のケアにはあまり興味がなさそうな気がするわ。ソーマ君はハンドクリームに興味があるのかしら。」
「え?」
いきなり、僕に話題が振られた。僕自身は手荒れしているわけではないし、そこまでハンドクリームに関心があるわけではないんだよね。僕が作ったんだけど。
「僕はプティちゃんマークが可愛いと思います。」
プティちゃんマークはどんどん広めたいよね。僕がにっこりして言うと、シュナイダー伯爵夫人が微笑んで、ビアンカ嬢はクスッと笑った。
「ええ、このマークは可愛いわね。それに、このマークのブランドは今本当に人気よ。化粧水も素敵髪生活も素晴らしい使い心地で!」
プティグッズは順調に広まっているようで嬉しい。
お土産にハンドクリームの詰め合わせをプレゼントすると母様が言ったら、とても喜んでいた。
(また、神力が上がったニャン)
プティグッズが王都のあちこちで使われる度に神力は上がってるのだと思うけど、目の前で、絶賛される方が神力が上がる率が高くなるのかな。
プティの声が嬉しそうだ。
「婚約者のギュンター様は、最近冒険者登録をされたんですって。冒険者活動にいい贈り物とか何かあるかしら。」
「確か、エルスト商会で冒険者向けの商品も扱っていたと思うわ。」
「そうなんですのね。後で商会に寄ってみますわ」
防御の腕輪とか魅了防止のペンダントとか色々とあるはずだけど、デザインも色々だから実際商会で見て選んでもらうのがいいよね。
アリサ姉様のお友達候補の顔合わせは、何だか、プティグッズの宣伝みたいになっちゃったけど、話のきっかけとしてはちょうど良かったらしい。
シュナイダー伯爵夫人とビアンカ嬢はニコニコとして、次に会う約束をしてから帰って行った。
母様のお友達の娘さんらしい。ビアンカ・シュナイダー伯爵令嬢。栗色の髪をした色白の令嬢だ。
どうやら最近の子供向けのお茶会が、お友達作りにはイマイチだと判断されて、知り合いに声をかけて個別に家に呼んだり呼ばれたりをして交流してみることにしたみたいだ。
ビアンカ嬢をお友達でなくてお友達候補と言ったのは、この日が初対面だから。
シュナイダー伯爵夫人も一緒に来ていて、母様と僕とマーリエも同席している。
お茶をしてお話をしてみて気が合うようなら、また遊びくるとかにするみたい。
ビアンカ嬢は最初は緊張した様子だったけど、母様が、新発売予定のプティ印のハンドクリームを紹介して、シュナイダー伯爵夫人と一緒に試しに使ってみているうちに
盛り上がって来たようで、お互いの使用前、使用後の手のすべすべ感を比べているうちに打ち解けていった。
「すごいわ、これどうなっているの? 『プティちゃんお願い』って言ってからと言わないでいるので、全然すべすべ感が違うわよ」
「だから毎回、『プティちゃんお願い』って言うのよ」
「もうプティちゃん最高!」
ビアンカ嬢だけでなく、シュナイダー伯爵夫人までキャッキャと盛り上がっている。
(神力が上がったにゃ。)
ストレージルームに居るプティの満足そうな声が聞こえてきた。
「これ、男性にプレゼントをしても喜ばれるかしら」
ビアンカ嬢は、いくつかあるハンドクリームの香りを比べながら言った。
「そういえば、ビアンカ嬢は婚約が決まったのよね。おめでとう。」
母様が言う。すごいなアリサ姉様と変わらない年齢で、もう婚約が決まったなんて。
「ありがとうございます。」
ビアンカ嬢はお礼をいってポッっと頬を赤くした。
「お相手はトリット伯爵家のご長男でしたっけ。」
「はい。ギュンター・トリット伯爵令息様です。」
あれ、知った名前だった。ギュンター君、婚約したのか。
ビアンカ嬢は、この間のお茶会には出席していなかったから別のところで知り合ったのかな。
「ハンドクリームはどちらかというと、トリット伯爵夫人に贈る方が、喜ばれると思うわ」
母様がそういうと、シュナイダー伯爵夫人も大きく頷いた。
「そうよね。うちの長男も手肌のケアにはあまり興味がなさそうな気がするわ。ソーマ君はハンドクリームに興味があるのかしら。」
「え?」
いきなり、僕に話題が振られた。僕自身は手荒れしているわけではないし、そこまでハンドクリームに関心があるわけではないんだよね。僕が作ったんだけど。
「僕はプティちゃんマークが可愛いと思います。」
プティちゃんマークはどんどん広めたいよね。僕がにっこりして言うと、シュナイダー伯爵夫人が微笑んで、ビアンカ嬢はクスッと笑った。
「ええ、このマークは可愛いわね。それに、このマークのブランドは今本当に人気よ。化粧水も素敵髪生活も素晴らしい使い心地で!」
プティグッズは順調に広まっているようで嬉しい。
お土産にハンドクリームの詰め合わせをプレゼントすると母様が言ったら、とても喜んでいた。
(また、神力が上がったニャン)
プティグッズが王都のあちこちで使われる度に神力は上がってるのだと思うけど、目の前で、絶賛される方が神力が上がる率が高くなるのかな。
プティの声が嬉しそうだ。
「婚約者のギュンター様は、最近冒険者登録をされたんですって。冒険者活動にいい贈り物とか何かあるかしら。」
「確か、エルスト商会で冒険者向けの商品も扱っていたと思うわ。」
「そうなんですのね。後で商会に寄ってみますわ」
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