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第3章
第89話 いよいよ冒険者ギルドへ
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「準備というか、魔道具は出来てるよ」
「まあ、そうなのね。もうすぐマーカスが来ると思うから、その魔道具を持って来てくれるかしら」
僕は部屋に戻って、そのまま手紙の魔道具を持って行こうと思ったんだけど、説明用に出来上がった物も持って行くことにした。
便箋と封筒を何セットか作る。色も白、ピンク、グリーンの三種類にした。出来上がったレターセットと、手紙の魔道具をもって、居間に行くと、もう叔父様がきていた。
「叔父様! こんにちは!」
僕はテーブルの上に魔道具とレターセットを置いてから、叔父様に抱きついた。
「やあ、ソーマ。また、素晴らしい物を作ったようだね」
叔父様は僕をハグして、頭を撫でてくれた。
それから、出来上がったレターセットを手に取って便箋を窓からの光にかざしたりして透かしを確認している。
「凄く手触りがいい紙だね。この魔道具できるの?」
「うん、インクが染みないんだよ」
叔父様は、試し書きをしてみていいかと僕に確認してから、封筒と便箋それぞれに試し書きをした。
「書き心地も素晴らしい!凄いよ!ソーマ!」
その後、実際に魔道具で便箋と封筒を作ってみせたり、叔父様が操作をして作ってみたりしていた。
結果的には、ラルフ君達の家から何か聞かれたら商会で開発中の商品ですと答える事にして、手紙はそのまま出してよいことになった。
僕の作った魔道具を元に商会でも急いで、レターセット販売の準備を進めることになったよ。
手紙を出したら、その日のうちに、母様の兄であるツヴァイトベック侯爵から、母様宛に手紙の用紙について尋ねる連絡がきた。
ツヴァイトベック家の伯父様も、エルスト商会の事は知っているので、あれはエルスト商会の新作なのかという訊き方だったようだ。
母様は早速グリーンのレターセットで、「エルスト商会に問い合わせてね」と返事をだしたんだって。まだ、お店で発売していないけど
親戚だから先行して発売してもらえるように伝えておくって。
手紙一つで、色々根回しが大変なんだね!
手紙の魔道具は、その後、紙の大きさを変えられるようにとか色の種類を増やしたりとか改良を加えた。
材料の花を用意する必要があるけど水色と黄色も作れるようになったよ。
魔道具の実験とかをしているうちに、あっという間に翌週になって、いよいよ冒険者ギルドに行く日になった。
僕は、以前兄様と出かけたときに着たことがある平民っぽい服に着替えた。
その格好を見た兄様が、はっと驚いた顔をした。
「もしかして、今日だったの?冒険者ギルドに行くのって」
「うん。普段の服だと目立つから、コレにしたんだけど、大丈夫そう?」
「それはいいけど‥‥。僕も行くよ!」
レターセットの件でバタバタしてしまったから、兄様は、僕が冒険者ギルドに行く日について確認をするのをすっかり忘れてしまっていたんだって。
「兄様、今日も家庭教師の人が来るんじゃ」
「今日の授業は午後からだから。場合によっては遅れるって伝えておくから!」
兄様も冒険者ギルドに行ってみたかったみたいだ。
「兄様ごめんなさい。ちゃんとお誘いしていなくて。兄様も行きたかったんですね。」
「そうじゃなくてね、ソーマ。冒険者ギルドは、武装した人が沢山いるところなんだ。危険かもしれないところに一人では行かせられないんだよ。」
「でも、一人といっても、護衛の人はついてきてくれるよ。」
「それでも僕も行くからね。」
兄様は、そういうと、家庭教師の人宛の手紙を書いてから、着替えに部屋に戻って行った。
「まあ、そうなのね。もうすぐマーカスが来ると思うから、その魔道具を持って来てくれるかしら」
僕は部屋に戻って、そのまま手紙の魔道具を持って行こうと思ったんだけど、説明用に出来上がった物も持って行くことにした。
便箋と封筒を何セットか作る。色も白、ピンク、グリーンの三種類にした。出来上がったレターセットと、手紙の魔道具をもって、居間に行くと、もう叔父様がきていた。
「叔父様! こんにちは!」
僕はテーブルの上に魔道具とレターセットを置いてから、叔父様に抱きついた。
「やあ、ソーマ。また、素晴らしい物を作ったようだね」
叔父様は僕をハグして、頭を撫でてくれた。
それから、出来上がったレターセットを手に取って便箋を窓からの光にかざしたりして透かしを確認している。
「凄く手触りがいい紙だね。この魔道具できるの?」
「うん、インクが染みないんだよ」
叔父様は、試し書きをしてみていいかと僕に確認してから、封筒と便箋それぞれに試し書きをした。
「書き心地も素晴らしい!凄いよ!ソーマ!」
その後、実際に魔道具で便箋と封筒を作ってみせたり、叔父様が操作をして作ってみたりしていた。
結果的には、ラルフ君達の家から何か聞かれたら商会で開発中の商品ですと答える事にして、手紙はそのまま出してよいことになった。
僕の作った魔道具を元に商会でも急いで、レターセット販売の準備を進めることになったよ。
手紙を出したら、その日のうちに、母様の兄であるツヴァイトベック侯爵から、母様宛に手紙の用紙について尋ねる連絡がきた。
ツヴァイトベック家の伯父様も、エルスト商会の事は知っているので、あれはエルスト商会の新作なのかという訊き方だったようだ。
母様は早速グリーンのレターセットで、「エルスト商会に問い合わせてね」と返事をだしたんだって。まだ、お店で発売していないけど
親戚だから先行して発売してもらえるように伝えておくって。
手紙一つで、色々根回しが大変なんだね!
手紙の魔道具は、その後、紙の大きさを変えられるようにとか色の種類を増やしたりとか改良を加えた。
材料の花を用意する必要があるけど水色と黄色も作れるようになったよ。
魔道具の実験とかをしているうちに、あっという間に翌週になって、いよいよ冒険者ギルドに行く日になった。
僕は、以前兄様と出かけたときに着たことがある平民っぽい服に着替えた。
その格好を見た兄様が、はっと驚いた顔をした。
「もしかして、今日だったの?冒険者ギルドに行くのって」
「うん。普段の服だと目立つから、コレにしたんだけど、大丈夫そう?」
「それはいいけど‥‥。僕も行くよ!」
レターセットの件でバタバタしてしまったから、兄様は、僕が冒険者ギルドに行く日について確認をするのをすっかり忘れてしまっていたんだって。
「兄様、今日も家庭教師の人が来るんじゃ」
「今日の授業は午後からだから。場合によっては遅れるって伝えておくから!」
兄様も冒険者ギルドに行ってみたかったみたいだ。
「兄様ごめんなさい。ちゃんとお誘いしていなくて。兄様も行きたかったんですね。」
「そうじゃなくてね、ソーマ。冒険者ギルドは、武装した人が沢山いるところなんだ。危険かもしれないところに一人では行かせられないんだよ。」
「でも、一人といっても、護衛の人はついてきてくれるよ。」
「それでも僕も行くからね。」
兄様は、そういうと、家庭教師の人宛の手紙を書いてから、着替えに部屋に戻って行った。
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