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(すみません、続きです)
正直わざわざ人間に生まれ変わらなくても…とは思いましたが。よくまあその気になったな。だって家族とは1桁の年齢で離れ、その後10何年も24時間365日、夫や使用人から嫌われ見下され続けた挙句に誰にも擁護されずに冤罪で処刑されたわけで。「私は貝になりたい」ではないけれど、もう人間なんて懲り懲り、幸い精霊王とはちゅっちゅする間柄でそこで愛を育んで暮らそうとは思わなかったのか。
まあ自分勝手なストーカーの元夫に押し掛けられ、懺悔を聞かされ続けるのも嫌でしょうから仕方ないのか。それに王侯貴族は勝手でも、国民は立派ですよね。アリアドネの命日に毎年誰に指示されることなく自発的に喪に服するなんて。精霊王の裁きで農作物に被害が出て資産を喪ったり寒波で死傷者もいそうなのに、アリアドネに逆恨みすることもなく悼んでくれるのは本当に凄い。その気持ちがアリアドネにも伝わって、人間に生まれ変わる決意をしたのかな。
などなど色々想像させていただきました。とても素敵なお話でした。ありがとうございます。
大変な体調の中、完結させてくださってありがとうございます。
あとがきのifルート、納得です。私もアリアドネが兄または弟夫婦の子供に生まれたらいいのに…と思ったので。ですがよく考えてみたら、将来ポワソン公国に嫁ぐこともできるわけで。生まれてからの10数年より、結婚後の何十年も方が長いのだからOK。お父様、頑張って長生きして。もちろん、兄の息子である甥がジョーゼフみたいな男ではない大前提がありますが。
ジョーゼフに関しては、ベストな処遇だと思いました。この人のスローライフのために、騎士を派遣したり食料必需品を届けたりして国民の血税を使い続けるのはどうかと思うので。そうでなくても側妃に貢いで使い込んだであろうに。精霊王には監視し続ける労力を割くことになって申し訳ないのですが。
この人には生い立ちなど同情できる点はあっても、幽閉なのに本人の希望を聞き入れて精霊として生きるアリアドネの近くに移すような甘い対応は、何と言うか現代で言ったら不幸な家庭環境にあって酷い事件を起こした少年犯罪者を擁護し、更に成人して再犯しても名前を明かすな人権を守れと守れと主張する弁護士みたいな気持ち悪さを感じるので。
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(すみません、字数制限に引っ掛かりました。もう少し続きます)