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大空とこはく

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『お前だけ死なせるかっ!』

俺が落ちていきながらこはくも同時に落ちてきた。
こはくが俺に追いついて抱き着いてきた。

二人でそのまま落ちていった。
次の瞬間俺とこはくは何か柔らかいものに包み込まれた。

死ななかった。

「よかったー!間に合った!」

そこには大勢の人が集まっていて、毛布を持っていた。
きっとそれで助かったんだろう。

「急にメールで「屋上から飛び降りるから毛布みんなで持って助けて」とか言うからビビったじゃん」

とこはくに言っていた。

「わりーわりー。またなんか奢るわ」

こはくはきずいていた?
最初っから俺がこうするって。

「お前最初っから、」

でもじゃあ何で止めなかったんだろう。

「ごめん、涼を助けられる自信はあったからその時でいいやって。ついでに告白したくって。でも涼にあんな質問されるとは思ってなかったわ」

「またこはくに助けられたな、ありがとな」

感謝はしてる。
こはくがいなかったら本当に死んでたし、死ぬ予定だったけど。

「涼、忘れはさせねーよ?告白の事。答えはそりゃオーケーだよな」

わざときずかないようにしてたのに。

「そっ、それはっ」

言おうとしたら急に顔を引き寄せられて〃キス〃をされた。

「お前は俺の嫁だ」

にやっと笑ってこっちを見てきた。
こいつ本気だ。

「こはくっ!おまっ何してんだよ」

「好きだよ、涼」

周りは盛り上がっていた。
ちなみに、こはくが俺を好きなのはほかの人は知ってるらしい。

ほんとは嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいしこはくが可愛くって何も頭に入ってこない。
すると先生が来て「おまえら授業中に何抜け出してんだー」っと言いながらこっちに来た。

あとから先生にすごい怒れたけど何も覚えていない。
俺の頭の中はこはくだけだ。

そして放課後、俺はこはくと一緒に帰った。
「なんで俺が死ぬって分かったんだ?」

ずっと疑問に思っていた。

「涼の事はなんでも分かるよ」

そんな理由で。

「それより涼あれがファーストキスだろ、どうだった―?」

悪い笑みで聞いてきた。

「なんも覚えてねー」

実際何も覚えてないから嘘はついてない。

「じゃあもっかいする?」

「は?するわけっ」

こいつ話の途中にやりあがった。
最後まで聞けよ。

俺を助けてくれたヒーローは俺で遊んでくるようなやつだった、
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